ここすと in 浜松 に行ってきました

あけましておめでとうございます! 
前回ご挨拶を忘れて失礼しました。本年もよろしくお願いいたします。

さて、今日は前回ご紹介したイベント「ここすと vol.1」に先週末お邪魔した様子をお届けします。21日までの開催なのでイベント概要をもう一度貼ります。会期終了後には通販も行うようですのでご興味持っていただけましたらサイトをチェックくださいね。
イベント開催地 アートサイドカフェ ココモ
        期間 1月9日~21日      
        所在地 静岡県浜松市中区元城町109-12
        サイト http://hamabi.net/cocomo/


この記事はまず浜松のココモさん訪問についてざっくり時系列で書いて、最後にあちらのスタッフ田中さんとお話した内容を振り返りつつ新刊『架空便』について書きます。
☆☆☆

今回の旅程は 焼津(泊)→浜松(泊)→浜名湖(浜松に戻って帰路) の2泊3日新幹線の旅。今日は行程のうち、ここすとさん訪問部分だけピックアップしていきます。

日程は急遽決定しましてほとんどノープランなまま金曜朝9時台の新幹線へ。ダイヤが乱れていたため「こだま」で。乗ってみてわかったけどこだまでも座席の前後間隔は結構あるんですね。うちのキャリーケースが抱えられるか心配だったんですが余裕でした。座席を通路側にして失敗したw 今は窓側にコンセント差込口があるんだなあ。
お昼は折り返し中継地点の静岡構内で買った東海のサンドイッチ。今回イベント合わせの新刊『架空便』がトリコロールカラーなのでピッタシ~というオカワダアキナさんからの情報で入手。これはゆで卵の黄味が少し多めの配分なのかな? とんがったところは無いけどコクがあって美味しかったです。パッケージデザインそのままのレトロ風味。

浜松駅に降り立ってみてココモまでが微妙に遠そうなのとせっかくの機会なので遠鉄*1に乗ることに。(キャリーなし、歩きやすい靴なら問題なく徒歩OK。あと、ココモさんはお城の近くなんですがお城のへんがやや丘になった地形なんですよ。駅からはゆるく坂道になっています)

下りてからはお城の緑と横の高層のホテルを目印にゴロゴロと歩くこと約15分で動画で見たかわいい建物に到着。主宰の鈴木さんはお出かけ中で、田中さんが案内をしてくださいました。私はココモの階段で着物の裾を踏みまくりとても恥ずかしかったですw 展示そのものがどういうふうかというのはツイッターで見ていただけるのでこちらをどうぞ。


開催前に一通り作品に目を通してすべてに紹介ポップを貼ってくださっています。また、作家アンケートを事前に回答していたんですが、それが並べて貼られていて出展者のみなさんがどういう方なのかお互いを知る手掛かりになってよい試みだと思いました。他にもいろいろと手間をかけてくださっているのがわかって大変ありがたいなあと思いました。

二階会場、南向きの窓は城の庭園に面してて良い環境。春の桜が美しいとか。

窓の下にブルータス彫像とストーブ、まわりで寝ている子たちは人形でした。よく見るとレコードプレーヤーがあるの、わかるかな。レコードを持ってきたらかけますよっておっしゃってました。(次回があれば持ってこようかと本気で考えた) レコードと本を持ち寄っての読聴会?みたいなのもやったら楽しいんじゃないかなあ。

二階のテーブルで朝昼兼用のカレーと珈琲をいただき、一息ついて周辺スポットのチェック。(会期中は飲食会計が100円サービスになるそうですよ!)

そして話題の?オマケ的な例の屋根裏部屋です。この日は午後からこのコレクションを取材に地元ラジオが来るとのことでした。主に収集したのは鈴木さんのお祖父さまだそうですがよく見ると結構収集年代が広くて面白かった。田中さん曰く「埃を被っていたモノを手入れして蘇らせることに喜びを感じるタイプの収集家だったらしくて」にむっちゃ共感しましたw わかる、わかるわー。(昔から骨董好き)




以上で一旦ざっくり紹介を終わります。ココモさん周辺の絵本やさん、万年筆やさん、餃子やさん、楽器博物館についてまた別記事に書きますね。併せて読んでもらってみなさんに浜松への親近感が湧くとよいな!


☆☆☆
ここからはスタッフ田中さんと雑談した出展作品『架空便』の話を含む創作話です。オカワダさんへの報告の意味もあり、とりとめなくメモしていきます。読んでみたい方はどうぞ。

田中さん 「2冊のうち赤(=オカワダアキナさんのパート)のほうがより日常的なかんじですね」
取り扱っているネタがおかさんらしくしっかり地に足の着いたものなので、そうおっしゃっているのだと思われました。わたしのほうは今回チュウニ的なポエム書く気持ちまんまんだったのでちょっと幻想的なんですよね。薄々それは思ってたけど指摘されるとあらためて「ああ、第三者にも明確なのだな」と確認しました。私がなぜファンタジーテイストに寄せたかというとこの青のテキストの骨子が過去のリアルなできごとの書き換えだったからです。これは成功しているのかどうかまだよくわかりませんが。

田中さん 「絵と文章両方をされているわけですがどちらを自分では主体に感じて制作されているんですか」
とよく受ける質問をいただいて「それは作品によって変わりますし、できるだけ双方が同じ力で引き立て合うような作品が作りたい」と答えました。そこから「出店先になかなか思うようなイベントはなくてどこへ出しても必ずはじっこのほう、、、」という話もしました。

田中さん 「この中で好きな絵はこれとこれです(青は缶と階段、赤は千切れた壁を指して)」
自分がこの本を作るにあたってイメージした画家の名前がポンと飛び出してとても驚きました。ああ、やっぱり絵の人だ!って嬉しかったです。そして抽象と具象の話とかをしました。

あと、手がかかっているのにずいぶん値段が抑えてありますね。これはすごくお買い得な気がしますよと言っていただいたり、何かの話から「僕はこれは詩だと思って読みました」ときっぱりした語調で言われて嬉しかったです。


やはりギャラリーのスタッフを任されている方だけあって、話し上手聞き上手ですね~田中さん。そのあと鈴木さんともお話しましたがとても親しみやすい気さくな雰囲気で話せる方でした。お二人の雰囲気とカフェの雰囲気とが相まって居心地のよい空間になっていると思いました。


さらにオマケ
☆☆
ここからは主にオカワダさん宛てです

夕方にオカワダさんと落ち合って初顔合わせをしたもののなんだかろくにマトモな話ができないままで「これじゃまるでくるみちゃんの話を地で行ってるじゃないか!」と内心自嘲しながら餃子を口に押し込んでいたのは、オカワダさんの新幹線乗車時間が迫っていたためだけではなくてこういった会話の時間を与えていただけたことも理由にあるように思います。
わたしはなるべくオンオフを繋げないで活動する方針なため、これまでリアルで創作の話をするチャンスは皆無だったわけで欲求不満が貯まりまくっていたんですが今回初めてそんなお話をした相手がとてもうまく話を引き出してくださる方で、ましてや絵を描く方だったのはありがたいことでした。「アクセスさえすればそういう相手はたぶんどこにだっているはずだ」から「アクセスさえすればそういう相手はたぶんどこにだっている」になったのが嬉しいです。

おかさんとは特に『昨日のかみさま』の話がしたかったし、そこからひろげてさまざまなことをお伝えしたかったのですがそれを話題にするほどの時間はなくてヒラパーの話などしていたのが今から考えると初デートの高校生みたいでかわいいですね!ww そんな機会が訪れるのかどうかわかりませんが、あったら嬉しく思います。これからもよろしくお願いします。このたびはイベント顔出しに遠いところから駆けつけてくださりありがとうございました。御礼申し上げます。

*1:遠鉄=遠州鉄道は赤に白の斜線が入った2両編成の私鉄で、浜松からしばらくは高架を走ります。駅改札を入るとき何十年ぶり?に切符をぱっちん切ってもらって「おおお」ってなった。で、2つめの駅で降りたら車掌さんが駆け寄って「切符ください」って言うもんだからすごい慌てた!w そんな遠鉄にぜひどうぞ。

ここすとin浜松 に委託出展します

1月9日から21日まで静岡県浜松市にあるカフェギャラリー・ココモさんで手製本2種類を委託頒布します。
インスタグラム https://www.instagram.com/cafe_cocomo/?hl=ja をご覧いただくと雰囲気がよくわかるのですがゆったりやさしい空気が会場に満ちていて、手作り感のある本をめくりながらお茶をするのは楽しいだろうなあって思います。遠いけどわたしも会期中に旅行がてら足を運ぶつもりでいます。お近くの方はぜひいらしてください。また、会期後に通販(送料一律600円のみ必要)が予定されていますのでよろしかったらご利用ください。こちらから→
http://hamabi.net/cocomo/tuuhan.html



イベント開催地 アートサイドカフェ ココモ
        期間 1月9日~21日      
        所在地 静岡県浜松市中区元城町109-12
        サイト http://hamabi.net/cocomo/

出展イベント ここすと vol.1
hamabi.net

出展作品紹介
☆詩画集 架空便(エア・メール) オカワダアキナさんとのコラボ作品
 赤と青の2冊組 白い函入り 1200円
 
 文章は一冊がうさうららで一冊がオカワダアキナさん、絵はどちらもうさうららが担当しました。相聞のようにどことなく響きあう2冊が、読む人の「遠い日」「遠い人」への想いを引き出してくれたらいいなあと思います。




☆短編アンソロジー「べんぜんかん」簡易版
 紙表紙バージョン 和綴じ手製本 240円
 布貼り表紙版でとても好評いただいた六角形アンソロジーの簡易版です。六角形をモチーフに6人がそれぞれ「ちょっとふしぎな話」を書き、そのお話をイラストが繋いでゆきます。オールカラーの内容は簡易版といえど充実していますので、ぜひお手に取ってごらんください。


「うちの本」について語ります

こんばんは。今日はツイッターでの企画創作アドベントカレンダーに向けて書きます。
adventar.org
アンケートによりましてテーマは手製本です。+ 予定している「シズムアンソロ」のこと。まず自己紹介を。

絵と文をかくのが好きです。アナログ絵画歴は長いけどデジタルのほうはやっと10年。文は短文書き。持続力構想力がないですねw ときどき短歌を日記がわりに詠みます。Twitterで参加者を募集してイラストのネプリ「短歌ハッシュ」を毎月配信しています。(ハッシュタグ「短歌ハッシュ」参照)
この2年は自宅コピー機での手製本を同人誌イベントで委託しています。個人で活動するほか磯崎愛(id:florentine)さんとサークル「花うさぎ」でも活動。いずれにしても少部数生産の手製本です。過去作品書影をいくつか詰め込んだ画像で雰囲気を見てください。

デザイン
みればわかるけどだいたい地味ですw 昔から地味好み。シンプルイズザベスト。たぶん一般的な同人誌の方向とは逆を向いて走っています。そしていわゆるハンクラが好きっていう層の好みとも違うスキマ産業です。しゃあない、好きなものしか作りたくない。
さて、うちの手製本は綴じ方で2タイプに分かれます。
1、和綴じタイプ 草紙的な気軽な軽やかなデザイン。@400円~500円
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2、蛇腹タイプ 和風味が強くシックで高級な印象なことと、バラバラって扱いづらいんで函入り。@500円~600円
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この2年で

うさうらら個人誌「泣草図譜シリーズ」  →ラフ
花うさぎコラボもの「海柘榴シリーズ」  →シック

という方向性が確立しつつあります。


素材


表紙
表紙の表面は布だったり紙だったりします。これは装丁で一番雰囲気を左右するので私の場合は本をつくるときにここから始めます。装丁がしっかりしないと途中でグラついて進行が一直線に行かず効率が悪いのでほとんどの装丁は構想を練る段階で決めてしまいますね。制作に入ったらよほどのことがない限りデザイン変更しません。
最近は最初のデザインから最終の仕上がりまでかなり忠実に実現できるようになってきたから、尚更最初のインスピレーションが大事に思えています。

表紙は布貼りを今期からやっていますが、好評なので継続すると思います。布はリサイクル着物を解体して使います。解体と洗いとアイロンと芯地貼りをして20~30冊ぶんの表紙をカット。はい、手間ですね。どんだけ布が好きなんだ!っていう人にしかできませんw
着物のリサイクル品はシンエイという店のネットショッピングで購入しています。絹物でも一枚1500~2000円くらい。興味あれば検索を。


本文紙
本文紙はたいてい大直さんの簾の目。この紙は薄くてコピー機印刷するとき一枚一枚手差しをしないといけません。これがうちの手製本のムダに手間がかかっている理由のナンバーワンです。だけど他にかわる紙が見つからないのでしかたない。

・A4で一枚10円
・肌理の細かい和紙である(細かい線画がしっかり再現できる)

この2つを満たすもので坪量80~90くらいのがあれば、ぜひ教えていただきたいです。紙が薄いと蛇腹に仕立てるにも別の躯体が必要になって手間がかかるんですけど、価格は抑えたいのでしかたなく。大直簾の目は10円の紙としてはインクの「ノリ」がよくて線の再現がすばらしいの。。。


価格
一口に手製本と言ってもいろいろです。前回記事で述べたようにうちは高級な仕立ての希少な本を目指してはいません。難しい綴じをやっていませんし、接着はスティックのりと両面テープです。「一般的な材料と簡易な製本で、できるだけいいものをつくる」そして「大衆的な価格で提供する」ことをめざしてます。現在の版型(A6)とページ数で続けるなら今後も単価600円までに抑えたいなあ。



道具

道具は特殊なものはほとんどないですよー。道具箱公開!

ダン箱の低いのを2つ重ねて収納、下には道具を上には作業中のものを。
写真は下の段の中身を拡げたものです。左のものさしからぐるっとまわっていきます。

ものさし3種類、もっと大きなステンレスのものも持ってて壁にぶら下げてあります。この中で印付けに一番使うのはアルミ(右)真ん中は100均のステンレスでカッター用、左のアル助は化粧裁ち用と役目があります。
へら 和裁のヘラは紙を扱うには固くて傷めてしまうので木製のへらのほうを使っています。これは陶芸用の家にあったやつを削って薄くしました。手製本でまず用意したほうがいい道具は?って聞かれたら「へら」ですね。紙を綺麗に折るために必須です。
穴あけ用千枚通し 家庭の裁縫用で間に合います。でも太さの面でちょっとだけ製本用がいいから買いました。
ポンチ どこにでも穴をあけることができると便利です。そして穴の大きさが事務用のパンチでは大きすぎて役に立たない。安いので買うといい。
はさみ 小さい方はさきっちょが薄くて細かいものを切るときとても使いやすい。紙細工をするなら持っていた方がいい。 大きい刃渡りはざくざく切りたいとき用の100均もの。
ホッチキス 回転するタイプです。安いし一応持っている。
接着材  本格製本ならボンドと大和糊を混ぜたのを水溶きしながら塗りますが
   ・インクジェットで印刷している(水に弱い)こと
   ・表紙を軽く柔らかくしたいこと
   ・手軽
   という理由で、うちはスティックのりと両面テープです。
刃物 カッターは刃のしっかりしたのと薄くて角度の小さい(カーブ用)のを用意しています。左端の丸い持ち手のは伊勢型紙の本場で買ったもの。製本にはあまり使いませんけどね、カーブを切るなら刃物も下敷きも専用のものがとてもよかったのでおすすめ。右側の小刀二本は木工用ですが使ってみたら化粧断ちに最適だったので仲間入りさせました。
・その上はペンチと使用済みの刃を入れるケース。しょっちゅう変えないといけない。(めんどくさい)
・左下の角材はサンドペーパーを巻くための。バレンは紙の貼り合わせのとき用。
・左手ダン箱にひっつけてあるのはおなじみクリップです。20個くらいあります。製本では必須かな。
・右手カラーマステ。模様のはほとんど買わない。そして両面テープは幅をいろいろ揃えています。

これを100均のスタンドに立てて収納して、こうじゃ^^

食卓の脇に常時置いてあります。小さい子がいたら置けないですけどねえ。




制作の工夫(うちのオリジナルと思われる部分)

うちの本の売りはどこかなあっていうと製本方法では背表紙部分の工夫でしょうか。自分で勝手に考えてやっているのですが、デザインの選択肢が増えるし見た目がかちっと決まるので気に入っています。和綴じの場合上下に小さい面積のものを貼るけど、あまり古風な「和」になってしまうのは避けたいしこのほうが綺麗かなと。面倒なんですが、こんなかんじで紙を作って挟む。こういう作業もヘラが大活躍です。


手製本についてはこんなとこでしょうか。何か質問があったらどんどん聞いてください。なんにも隠すほどのワザはないですしw


☆☆☆

さて、ここまでお読みいただきありがとうございました!ここからは今後のアンソロ募集について少しだけお話しを。全情報は10日くらいにツイッターで「告知&募集」として流しますので興味のある方は気に留めておいてくださいね。数日募集して多数の場合はあみだくじで決める予定です。お気軽にどうぞ^^

シズムアンソロ 

とりあえず今日ツイッターモーメントを作りました。装丁サンプル画像や紙の種類など手製本情報もつりさげていくつもり。

そして、うちと同様に花のアンソロを編むご予定の豆塚エリさんと相談してテキレボ7で「花マップ企画」をやることにしました!
当日会場でマップを配布します。主宰をわたしがして、当日担当者は豆塚さんにお願いする予定です。みなさん花の出て来るお話を書いてね☆
そして豆塚さんですが、ジャンル混合の花のアンソロを予定しているそうです。小説の場合4000字くらいまでで2月末から3月中旬締め切り予定、今月中に参加者募集するそうですよ。こちらも要注目!

以上、手製本語りとアンソロなど今後のことをお知らせしました。長々とおつきあいありがとうございました。ではアンソロのご応募、10日以降ツイッターにてお待ちしております!

テキレボ6委託参加振り返り

はるか昔の話ですみません。やっと余裕が出てきたのでテキレボの振り返りにおつきあいください^^

サークル花うさぎ、今回の参加は3度目です。そろそろ新人卒業ってとこですが、半年空くとすっかり事務的なことを忘れちゃうしルールのマイナーチェンジあったりするし毎度ドキドキ。とにかく前回失敗したプラグとウェブカタログの食い違い & 荷造り(本が絶対潰れない、濡れない) には注意しました☆


テキレボ公式アンソロ
テキレボは二人サークル「花うさぎ」の宣伝の場と考えてて、磯崎さんと私で相談してやってます。今回は私が公式アンソロを提出。蛇腹手製本『三角州』の「獺祭」から一部抜き出しました。

アンソロ参加作品「獺祭」usaurara.hatenablog.com

感想がドドドってもらえるのやっぱり嬉しいですねー!ありがとうございました。 せっかくだからまとめたモーメントも貼っておきます。
感想テキレボアンソロ寄稿「獺祭(だっさい)」にいただいた感想まとめ

「獺祭」の内容は単にうちの子をひどい目にあわせて喜んでいるだけ、といってしまえばそれだけなお話なんですけどねw 海柘榴シリーズの背景にある地理的な因縁のようなものを補足しつつ自分も楽しんで書けたらいいかなと。大方のひとに「エロい、怖い、ぞわっとくる」って言っていただけて満足しとります!読んでくださった方、ありがとうございました。


委託について

委託アイテム
・べんぜんかん(6名参加のアンソロ) 500円
・べんぜんかん 簡易版 200円
・三角州(花うさぎ2名の作品) 500円

制作は、何かあってもリカバリーできるようにかなり早めの工程ですすめました。べんぜんかんは公募ですが、たまたま見知った方ばかりになったこともありスムーズに進みました。
また、おもいきり早く制作にとりかかったので早めの献本ができ、いろいろな機会にデモをしてもらい多くの人の目に触れたことが代行での購入に繋がったのではないかと思います。私自身はイベント直参をしないにもかかわらず、たくさんの広報の機会をいただけて大変ありがたかったです。「手製本」がどんな感じなのかを実際に手にしてわかってもらえました。みなさんありがとうございました。

ちなみに、アンソロ『べんぜんかん』の売り上げ詳細はこちらで書きました→
usaurara.hatenablog.com
全アイテムの総括は次の更新で書きますのでまたお読みいただければと思います。


☆企画参加

ポスカ企画参加
300.siestaweb.net
テキレボの有志企画で一番有名かつ大掛かりな企画です。手のかかる企画を個人で継続的に運営していらっしゃるのでなるべく盛り上げに協力しようとテキレボ常連はみんな参加します。ポストカードは手軽ですしね、お値段的にも。ってわけでテーマ「和菓子」に福井の水羊羹で参加、同時に「郷土菓子企画」にも参加。
でもね、ポスカ企画って、ポスカの交換会兼くじびきっていうのが、当日参加者には楽しいんですね? やっとわかってきたw うちはチョコを提供したんだけど次はネタに走ろうかな!

鳥散歩 に『三角州』の「獺祭」で参加
http://freedom.lolipop.jp/torisanpo/
幼馴染片思い に『三角州』の「たがそでゆめむすび」で参加
suamania.blog.fc2.com

主催者様、お世話になりありがとうございました!
わたしは鳥を描くのが好きでテキレボでは毎回鳥散歩に参加しています。つまり企画参加ありきで話を作ってるんです。結構たのしいですよ。ちなみに次回のテキレボではすでに

・鳥散歩
個人事業主青年
・現代ファンタジー

あたりかなと目星をつけています。あと、自分が委託サークルの身で主宰できるならば「花」でマップをやりたいですね。(確認中)


☆イベント当日のこと

委託なのでツイッターの様子を見てエア参加。嬉しいことに昼過ぎには布表紙は2種類とも完売になっていたみたいです。紙表紙の簡易版はそこまで手間がかかってないから残部が返ってきてもまあいいやって思うんだけど布バージョンは残ったらむっちゃ悲しいなあって思っていたのでバンザイしました!お買い上げくださった方、本当にありがとうございます。テキレボという場所に自分の作品が受け入れられるだろうかという懸念がずっとあって、(まあそれはいまだにあるにはあるんですけどw)ある程度認知されてきたんだなとこれからは多少の自信をもって臨める気がします。活動を見守ってくださっている方々に、この場を借りて御礼申し上げます。


☆次回テキレボ
これまで春秋開催だったテキレボ、次回は春がなくて夏。海の日開催だそうです。そしてコスプレ導入?ちょっと運営さんがどこを目指しているのかわかんないけど、楽しみにしつつコツコツとやれることをやっていこうと思います。


☆便乗告知です
そうそう、コツコツとやっていた手製本が仕上がってきたとこなのでお披露目させてください。
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来年お正月明けに浜松で行われるイベントに向けてオカワダアキナさんと詩画集制作しました。
オカワダさんは以前このブログで紹介した方です。
usaurara.hatenablog.com

『昨日のかみさま』でもご一緒させていただいたのですが、あの作品でできなかったことを詩画集でやらせてもらえないですかってお願いして実現しました。赤がオカワダさん青がわたしの2冊セット、なんとなく呼応し合っていながらふんわり漂っているテキストたちです。セットで1200円。
今回の開催場所はアートカフェギャラリーなので、絵の配分を多めにし色もしっかりとのせました。わたしたちの『架空便』(エア・メール)が、遠い場所で誰かに届く日が楽しみです。会期が長いので旅をしようかと思ったり。

また会期が近づいたらお知らせいたします。ではここらへんで。お読みいただきありがとうございました!

ゆうせいからの物体X お題:贈り物


上記ツイッター創作小説企画に参加します。


『ゆうせいからの物体X』

卵黄に赤い筋が走る。その生臭さに、子供のころの記憶が蘇った。精子があるとかないとか、だ。と同時にまたアレが頭を掠めた。結婚して5年、そろそろ妻が「検査」を切り出しそうで気が重いのである。


卵酒なんて後で酒を飲めば同じことだ」と男は一気に卵を呑み干した。
果たしてその夜は風邪どころか、これまでに感じたことのないほどの生気が湧き「民間療法も馬鹿にしたものではないな」と男はしきりに感心した。


逆算してみれば、授かったのはその夜に違いない。
もちろん二人は大切に育てているが、ちょっと変わった子であった。
魚が大好きでどんな魚も丸呑みするのである。


もしやあれはコウノトリの卵だったのかもしれない。

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☆☆☆

トリ年最後なのでトリで!とにかくタイトルありき、でしたw
コウノトリはたしか県鳥なんですよね。でも知らなかったな。魚を丸呑みにするのが鶴との違いなんですって。

難航しましたが楽しかったです。小説は来年の300字企画まで、ごきげんよう。ブログ自体はあと数回更新したいなと思っています。では、また^^

『昨日のかみさま』アンソロ版・制作ふりかえりトーク(うさうらら × オカワダアキナ)

文フリ東京で初頒布されるアンソロジー 文芸コンピレーションinput selector  にコラボで参加しています。オカワダさんの小品を舞台っぽい味付けやコミックのオマケをつけて盛り盛りにしたもの。その内容はあらためてここでも紹介しますが、今日はその制作をオカワダアキナさんと振り返りたいと思います。ちょっと長いですが創作が好きなひとは読むと楽しいかも、です。

『昨日のかみさま』 うさうらら × オカワダアキナ ふりかえりトーク

う  まずはコラボるきっかけ、ですね。わたしが絹の布地を本の表紙に使ってみたくて、水玉の布を手元に持っていたんですね。で、何をしようかなって思ってるとこへおかさんの「水玉のワンピを着る女の子のお話を昔書いてどこにやったかなー」ってつぶやきが目に入って。で、その小説ってどんなんですかって聞いてみたら演劇の脚本で。
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お  水玉のワンピースのお話は、わたしがはたちのときにやった演劇のことですね。
雨女の女の子が友だちのためにワンピースをつくっていて、友だちに彼氏がいるのがおもしろくねえなみたいな…ちょっと百合っぽい感じの。じっさいに舞台上で服に水玉をつくっていくっていう…。
なんでそれをいまになってツイッターでつぶやいたのか思い出せないのですが、なにかきっかけになったならなんでもつぶやいておくもんですね笑
(そこからどうして今回のはなしを素材にすることになったんでしたっけ…)
で、その「水玉もよう」のお話はデータなどもろもろ残っておらず、お話のあらすじをさらってみたんですけどもやっぱり役者の動きがあること前提のあんまりにもふわっとした筋で、こりゃ無理だなってなって…。でしたっけ…。

う  なんでも言ってみるもんですねww 

お  日頃たれながしておくと誰かにひろってもらえていいことがあるんだなあと…笑

う  (内容を)聞いてみたらどうも舞台で衣裳を着るシーンがリアルにそこにあってこその話だったんですよね。それであきらめよっかってなったんだけど、すかさずおかさんが「じゃあ、あれはどうですか」って昨日のかみさまのことを

お  ほかになんかないですかって話になって、さいきん突発で出した「昨日のかみさま」というお話がみじかめなので、なんとなく投げてみたんだったと思います。
4月にweb企画(#ヘキライ)のお題「昨日」でざっと書いたものがおおもとで、思いのほか気に入って、5月に文フリで少部数で出して…。

すごくおぼえていてハッとしたのが、「水玉もよう」のあらすじと「昨日のかみさま」のなかみを読んだうささんが、「どっちも木の実の名前の女の子のことが好きで、その子はいなくなっちゃうんですね」みたいなことをおっしゃってくだすって…。

  あ、そうだった!よく覚えてるね。そう、それが(元原稿がヘキライだったこと)大事なことなのよね。ちょっと今回のコラボの狙いとか、元作品がどういう性質のものだったかを説明する機会を持たないといかんなと思って今日この機会を設けたんです。


☆☆☆ 『昨日のかみさま』元作品からのアレンジについて


  もとの作品がヘキライ(ツイッターの文芸系創作企画)で気楽に書いたもので、普段から自作品を読んでくれている人向けにオリキャラのイメージをぼんやり混ぜ込みながらふわっとした話を書いたんでしたよね。で、アンソロジーにコラボで出すなら手を入れた方がいいよねって。それと、わたしが「おかさんとのコラボでしかできないことがしたい」=「舞台を小説にとりこめないかな、、、」っていう要望を出して。

  これすごく「わーっ!」てなったのです。エウレカです…!
「昨日のかみさま」を書いたときに、過去の演劇のことはぜんぜんあたまになくて、今回素材としてそれぞれあげたのにもとくに脈絡はなかったのですが…。
意識下のことを言い当てられたようでびっくりしました。書いた動機とか書こうとしたことって、書いた本人はわりとふわふわしているので…。
まあわたしいつも「いない人のうわさ話をする」お話ばっかり書いているんですが笑

(補足しておくと、「水玉もよう」のヒロインが「なつめちゃん」で、「昨日のかみさま」のヒロインが「くるみちゃん」です。どっちも舞台上には・小説の現在進行には、登場しない子ですね。)
ゴドーを待ちながら」が好きだから…

  おかさんとわたしの物語の癖、そこ(=いないひとのことを語る)は共通だなってわたしは結構前から思っていました。だからそこに支点を置くようにしたらうまくコラボができるだろうって。(この考えを反映させて詩画集を現在コラボ中です)

    ここですね、ほんとにこまかいはなしでうまく説明できなくて恐縮なんですけど、オリキャラを出そうとして書いてるわけでなくてですね、踊る人で死にそうな人を書くとああなっちゃうから寄せたというか…。寄せてはいるんですけど、書きながらこのひと「水ギョーザとの交接」の叔父さんであってもいいかもしんないなくらいのアレです。うーんうまく言えないんですが。
(たぶんキャラクターのつづきものとしてはつじつまが合わないです)
たぶん、いないひとのことを語るとか、ちょっと暴力の話とかがあって、まんま書くのがためらわれて、明るくさせたくて過去に自分が書いたものの面影に力を借りたかったようなところもあるかもです。

  ああ、そう聞くと想像はできますね。おかさんの直近の作品が水餃子でしたからね。あれはとてもやさしくてたのしくて、気持ちのいいラストの話だったから。そのキャラが出てきただけで空気が変わりますもんね。

  これ(力を借りる)、完全にあとづけなのであんまり気にしないでください…笑
やさしくてたのしくて、気持ちのいいラストの話とおっしゃっていただけるのはうれしいです。

いない人の話ばっかりなんですよね。同人誌で出してる長めのものはだいたい入っている要素です。なんでなんだろう…
あ、うささんの泣草図譜とか花うさぎコラボの海石榴の一連の作品とかたしかに…。
いなくなることが決まっている話というか、いなくなる・いなくなった人のことを語ってらっしゃいますよね。


☆☆☆  二人が共通する点について


  わたしはもうはっきりと兄の追悼として書いていますね。いや、もう薄れているんですけど。その痛みなんかは。でもなんだろう、時間の流れがお話にしっかり組み込まれているようなのが好きなのかな。だからヒト、モノ、コト全部ですね、流れるさまを描きたい欲求?あるんです

  そうでしたか。わたしはたぶん疎遠になってしまったり絶交してしまったりの友人であったり、かつての恋であったり、死んでしまったひとたちであったり…ぐしゃぐしゃしている「いない人」というかたまり…?
うささんの、流れていくさまというのはすごく伝わってきます。うささんの作品はひろびろとしていますもんね。

  そうですね、そういうイメージ(「いない人」というかたまりに向けて書いている)を抱いていました。おかさんの書くお話。あ、それと似たようなことばでこないだ言ってくださった「(うささんの作品は)風通しがいいですね」いう言葉がとても嬉しかったんです。何度も心の中で反復してしまったw

  これぜんぜん脱線なんですけど、わたしは三十代で、きょうだいたちはとても元気です。妹や弟たちがいなくなったらというのを想像もできなくて、想像してみたらちょっとべそべそしてしまうくらいにはまともに想像ができないでいます。
なんかたぶんこのくらいの年齢って友だち減るじゃないですか、で、きょうだいととても仲良くなるからなのかな…。
だから、そういった別離についてちゃんと受け止めようもないんですが、お話くだすって胸がしんとなりますし、ありがたい気持ちです。
風通しいいですよね。止まっていない、動いている絵を描かれるかただなあと感じていて(ですんで踊る人を描いていただけたのうれしかったです)、つくる物語もそういう感じです。
悲しいことやはっきりとした喪失をえがいていても、視界がひらけているというか…。話がどんどんふわふわしていって恐縮なんですが…。

  ああ、気遣いさせてすみません。そんなに深刻に受け止めていただかなくて大丈夫ですよ!一区切りはついてるので^^ ありがとうございます。

   (あっ、かんぜんに勝手なわたしの感傷です…!)うささんのかくものは、喪失であれ別離であれ、悲しいだけでなく(ともすれば悲しいとは一度も言わずに予感だけあたえて)、ちょっとだけカワイイところやおかしみのあるシーンを入れてらっしゃるところがそうさせるのかもですね。
そういうの、自分がとてもやりたいので…。

  でも、逆にそれはわたしがおかさんの作品に感じていることだったりします。作品によりますが、開放的だなあと思うことが多いです。開放的以上、壊そうとしている=ロックだとかパンクだとか。でね、なんとなくコミックでいえばガロっぽい印象があって。そのあたりがわりと肌が合いそうかなってわりと前から思っていましたね。ジェンダー撹乱を見て取って好感を持っているのもそういうベースがあるなあ、たぶん。

  ガロとかアックスとかそういう漫画はスキですね〜。つげ義春の漫画が青春や書くものに多大なる影響を…いやどこがって感じなんですけど…。(余談ですけどわたし「李さん一家」の奥さんに似てるらしいです)
ジェンダー撹乱、はハッとしました。撹乱と自分で言語化できていなかったので…。

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↑ 画像はつげ義春 / 「李さん一家」 より



   昨日のかみさまでも、骨になっている部分はとてもオーソドックスな少女の心の遷移だけどあちこちにそういう風味が散りばめてあって、書き手の強い意思(ジェンダーに対する)が透けて見えて来るんです。そういう気持ちをなんでもない話でそのへんにある道具立てでごく自然に伝えてくるのが魅力だなって思います。

それはどう反応したらw とにかく「細い」ってことなんじゃないのかな? >李さん似 

   目つきじゃないですかね…。(これほんとにバチバチの蛇足なのでカットしてくださいね…wwww


☆☆☆  『昨日のかみさま』の制作から『人魚とオピネル』へ


もともとのお題が「昨日」で、「昨日」というものについて考えたら、「昨日はいたけど今日はいない人」みたいに自分の大筋に落とし込んだみたいな感じなのかもです。これあとづけかな…笑
ジェンダーのあれこれは、あんまり上手に説明できないんですけどね。動機のようなものもあんまりうまく言えない…。
ほんと、かえって書いた側はふわふわしていて、なんでこう書いたんだろうなって、あとから化石の発掘をするみたいな感じかもです。
これ架空便(次の共同制作)の話ですが、「チープさ」っておっしゃっていただいたのすごくうれしかったのです!あっそれだ!って思いました。
今回ですと、シャツがほつれる、ベビーパウダー、BB弾、そういった小道具がそんな感じでしょうか。

  おかさんワールドを語れば「チープ」は外せないワードではないかと。 年金無払いワールドですもんねえw あ、へキライのお題が「昨日」だったんです?

  か、かくにんします…笑

   http://privatter.net/p/2361773
お題が「昨日」で、参加できなかったその前の週が「ほつれた糸」で、ふたつあわせてそうなったみたいでした。すっかり忘れてました。笑

   ああ、すごい。それであのイントロ。あのイントロ私凄く好きです!だからイントロは変えたくなかったんですよ。最初の一行からもうオカワダだ!みたいな。 こういう書き出しが書きたいなって嫉妬しましたw

  わーっありがとうございます。シャツのわきから糸がでていて、腋から生まれるとかそういう、なんだろう、舞台は教会で牧師さんも出てくるのに…。たぶん最初にイントロがあって、そこから広げたような感じです。
書き出しほめてもらえるのうれしいです…。わたしだいたいいつも、最初の一行がほんとに書き出しなんですよ。
最初の一行が手がかりで、そこから書いていく
ので、なんかこう立った場所がまちがってなかったのかなあよかったなあとしみじみうれしいです。

   まあ、結局ほとんど「まんま」使いましたけどね。戯曲にしようかって言ってやってみたりしたのも、全棄てしちゃったんだよね。ほんとにいろいろ迷走しましたねえw今だから笑えるけどあのときはどうしようかと!ww

   アッアッ…すみません…。戯曲もね、わたしがうまくやれれば面白かったと思うんですよね。
演劇から離れて久しいもんでしばらく書いていなくて、そして自分の小説→戯曲の改造がぜんぜんうまくできなくてですね…!

「視点の低さっていう魅力がぜんぜん出てこないんでやめましょう」とはっきりうささんにおっしゃっていただいて、でもむしろほっとして…そして元気になりましてですね…笑
あっ視点が低いんだ!って自分のやっていることがわかったんですよね。うれしかったです。

死者祭りバージョンのリボンちゃんよかったですが、あれは短歌ハッシュの骨回で供養的な…と勝手ながら思っていて…

   それです!供養^^  いえ、たぶんあの作品は戯曲には向かないんじゃないでしょうか。わたしもそのへんがどういうふうに判断すればいいのかさっぱりわからずに「やりたいからやってみる」で突っ走ってしまってご迷惑を。。。おかさんの対応がいつもとても誠意的でたいへんありがたかったです。とにかく決定的に時間がなかった!ですねw 突発的に湧いて出たコラボ企画で。だから行き当たりばったりをしまくってやっとどうにか着地したのがあの構成で。おかさんの作品のアレンジのひとつとして面白がって読んでもらえたら嬉しいなあ。最良の方法、というのは確実に「本人の筆のまま」なんで。
  そうですよね、わたしは書いて投げてでおしまいでしたけども、うささんはあいだの舞台パートつくってくだすって、絵を描いてくだすって、組版してくだすって、カラー版を豪華手製本してくだすって…。その間、三角州も並行されてたのですよね。もう魔法のようです。

最良の方法、というのは確実に「本人の筆のまま」なんで。
↑アッこれは今回のリライトにかんしては、うささんとの共同作業だからでてきた文章が相当あるので…!
たぶんわたしひとりだと5月の同人誌版でそこから先がなかったと思います。
「木の実の名前のもういない女の子」といううささんの気づきがあって、別離について自覚的になったと思うんですよね。
もちろん小説はひとりで書くものなんですが、ひとと話すのって大事だなあと、ちがう景色がみられるなあと…。

  でもいつか戯曲もシナリオ形式もやってみたいなー^^

   「生きているといろんなことがある。理不尽に死んじゃうひともいる」っていうリボンちゃんのせりふを出せなかったと思うのですよね。あとハイヒール履かせるのも出てこなかったですね、きっと。いやそういうこまごましたところだけではないんですが…。

やってみたいですね〜。 >戯曲やシナリオ
戯曲向きかどうかみたいなカンはわたしもあんまり働かないというか、最近は書きたいことを強引に小説にしちゃっているので、たぶん強引にこれはどうしてもシナリオでやりたいのだと思えば…思えば出るのではないかと…。
いやほんとわたしも出たとこ勝負というか、考えて何をやっているかとか目的が明らかになっちゃったら書かなくていい気がしちゃうかもなので、わかんないうちに書いちゃえみたいなところがあるので…突っ走るなら負けません…笑。
そしてぜんぜん迷惑だなんてことはなにもなかったですよ〜 たぶん紆余曲折しないとこのかたちもテキストも出てこなかったので…。

  おお、心強いお言葉!そうかもしれない。思えば出るかも!
じゃあおかさんとの戯曲コラボ、思えば出る方式を信じて待つことにします^^

「木の実の名前の女の子」がそんなに大事だったのかー。へええ、面白いですね。今あらためてこういう機会を持ったから聞けたわけだけど。
そうですねえ、誰かと作業をするのって鍛えられるなあっていつも思います。すごく勉強になります。昨日のかみさまのコラボもたくさん自分の未熟な部分に気づくことができてよかったです。ああ、ここのこういうとこがわたしは知識不足だなとか技術不足だなとか、ありました。結構苦労だったけどやってよかったです。

あ、細かいことついでにひとつ。わたしのパート(コミック)で「巻いた」ってとこがすごく自分で気に入りですw そしてこの日の前夜の二人(リンダと)をコミックで描きたい欲がすごくあるんで、そのうち描くかも。
そうだ、リンダありがとうございました。わたしは勝手にわたしのために書いてくださったものだと思ってますので!!w >オピネル

   (木の実の名前云々は)それ自体そんなに大事なことじゃない気もするんですが、なんかこう…「気づいた」っていう手ざわりというかトリガーが…ヘレンケラーのWaterみたいな…(これ伝わりますかね?????

わーっ光栄です。わたしもうささんに「いくら社会性がないといってもここでこのせりふはでてこないのでは、」とかハッ!としたので…笑
インプットもアウトプットも平素ひとりでやるものですが、ひととなにかやると使っていない筋肉がきたえられますね
そしてこれもあとから勝手にわかったというか気づいたことですが、「昨日のかみさま」がたぶん個人誌の「人魚とオピネル」の習作的な扱いだったのではと思うのですよね。
今回のコラボがなかったら「人魚とオピネル」ってああいうかたちでは出てこなかったと思います。そういう意味でも、いろいろ影響をおよぼしあっていて、ありがたい時間でした。

(あっ先に書かれていた笑)
そうですそうです、「人魚とオピネル」のリンダと人魚のおじさんがああいうかたちで落ち着いたのって、今回のコラボが相当に影響していると思います〜

okwdznr.booth.pm


「巻いた」はですね、ほんとにもう、わーってひっくり返ってよろこびました。
そうきたか〜!それわたし知らなかったけど、そうだわ〜!ってなりました。たぶんああいうの書いた本人では出てこない…。
波とかかっているのいいなあと思いました。イメージがつなぎあわさって景色が流れていく、うささんの手腕ですね。
「そうだ わたしたちはもうパートナーだ」もわたしでは出てこなかったかと。

わっうれしい…。前夜の二人(リンダと)、はすごく気になりますね…。
余談ですけど牧師といちゃついている絵をいただきましてゴロゴロ転がってよろこびましたのです…そのせつはたいへんありがとうございます…!

  トリガーになる言葉を知らず知らず口にしてる、お互いそういうことの連鎖のなかで作品が生まれていくんですよね。すごくわかります。わたしは花うさぎでコラボを結構やっててそういうこと、すごく思ってきました^^

あああああすみませんすみません、えらそーーーwww 

習作かあ、なるほどなあ。ちょっとそう思いながらまた読み直してみます!!
あの作品のほわっというかぬめっというか掴めないかんじの、そういう部分を大事にして書くぞって思ったんだなあきっと、っていうことは思いました。オピネル読んで。

それがいい影響なのかどうかって判断はつかないけど(そんな判断を求める事はムダなきがするけど)、影響し合うということはわたしはいつもカモンなので喜ばしいことです。おかさんにもそう思ってもらえたら嬉しいです。  

はい、楽しみにしててください >二人(リボンちゃんとリンダ)のコミック
牧師がイケすぎちゃってもうなんかさせたくて(おげれつらくがきを描いちゃった)ww すみません、不躾で>< これ、入るのか?w


ということで、そろそろお開きにしましょうか。長々とありがとうございました。お話できてよかったです、いろいろ聞けて。

  思いがけず受け取る側になにか作用するというか…。いやいや大事なことだなあと思いますので、えらそうだなんてことはないですないです笑

つづきものとかシリーズということではなくて、こう、書いていたさいのテンションや課題や、次に書くものになんらか余波みたいなものがあるものだなあと思います。ですんで、こういった機会でいったん完成させたテキストに向き合うことはすごく力になりました。
オピネルのつかみにくい手ざわりは、はっきり今回の余波ですね。青い瓦のマンションがどうたらとかこまかい小道具を寄せたのはわたしのいたずらごころですけども…。

ロン毛にしましょうっておっしゃっていただいて、それだーっ!そうだったー!って思いました。
花束をくれるというのも、あ〜〜くれそう〜〜コイツわざわざめかしこんできそう〜〜としっくりきました。
わたしの書いたお話の、わたしの知らないことをご存知でらっしゃるなあとびっくりましたし、たいへんうれしかったです。

ぶしつけだなんてそんな笑 わたしも「ぜったいこのひとたちやってる」ってほうぼうで言っていた気がするので、これはオフレコでなくてもだいじょぶです!笑

了解です。こちらこそありがとうございますm(_ _)m
なかなかこういった話をする機会はないのでたいへんおもしろく、自分でも発見でした。
まとまりない話ですみません…。いいようにアレしてください…。

  今日お話したことも合わせて、現在進行中の詩画集「架空便」の挿画も描いていこうと思います。おかさんの文章と自分のカラーイラストがどう嵌るかとても楽しみになっています。プレッシャーもあるけどw 頑張りますのでいましばらくお付き合いください。
はい、アレしますw ではまた。ありがとうございました & おつかれでしたー!!  

   ありがとうございます。たいへん楽しみにしております〜!

2017年11月14日収録

☆☆☆


途中で言及がありましたが、この作品はモノクロでアンソロジーに寄稿しています。同時に同じ大きさの手製本を蛇腹形式で一部カラーにして制作しました。文フリ東京ではオカワダさんのブースで手に取っていただけます。

ぜひブースC20まで見に来て触ってくださいね~!

テキストレボリューションズに参加します & 代行のご案内

今月末に浅草で開かれる上記イベント、略してテキレボにサークル花うさぎ(委託21)として参加します。
ウェブカタログはこちら、ざっとした紹介ならこれで。
花うさぎ@第6回 Text-Revolutions委託-21 - Plag!


このイベントは代行と呼ばれる通販に似た制度があって、どなたでも同人誌を購入できます。
ただし手数料があったり申し込んだものが売切れてしまったりもあるので、同人誌全体に興味があってある程度の冊数をまとめて買ってみたいという方にお勧めします。特に地方の方。
(一作家さんのものなら個別に通販で買った方がいいです。ちなみにうちは通販やっていません。イベント委託のみになります、すみません)

詳細はここから→
お買い物代行サービス | Text-Revolutions


そしてもし利用されるとしたら、無料配布のものがたくさんありますので遠慮なくそれにもシルシを入れて入手してください。無料配布のなかには300字ポストカードなんかもあります。「テキレボの同人ってどんなかんじ?」が手軽にわかるし、もしかしたら好きなタイプのものを見つけられるかもしれません。
300字ポストカードラリーはテキレボの名物企画で、毎回テーマに沿って300字の短いお話を書きポストカードに仕立ててイベント会場で配布するものです。今回のテーマはお菓子。花うさぎのポスカは福井のお菓子をテーマに制作しました。またまたいつものアレなやつですw


ってか、いつも以上にアレです。グラデ便箋の文化になじみがなくてちょっとやってみたかったんですよ痛ポスカ!小豆色をうすーくしたような色のふんわりした紙に小豆で作られる福井銘菓のSSをのせてあります。枚数が少ないので会場限定です。行かれる方はぜひもらってください☆


最後にうちのおしながき画像を貼ります。3アイテムの内2つはアンソロ「べんぜんかん」。あと1つは花うさぎの「三角州」。うちは毎回全部新刊です。
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それからツイッターで詳細にそれぞれどんな本なのか情報を載せますので、よかったらこちらへ飛んでツリー下をご覧になってください。


よろしくお願いいたします!