ここすと in 浜松 に行ってきました

あけましておめでとうございます! 
前回ご挨拶を忘れて失礼しました。本年もよろしくお願いいたします。

さて、今日は前回ご紹介したイベント「ここすと vol.1」に先週末お邪魔した様子をお届けします。21日までの開催なのでイベント概要をもう一度貼ります。会期終了後には通販も行うようですのでご興味持っていただけましたらサイトをチェックくださいね。
イベント開催地 アートサイドカフェ ココモ
        期間 1月9日~21日      
        所在地 静岡県浜松市中区元城町109-12
        サイト http://hamabi.net/cocomo/


この記事はまず浜松のココモさん訪問についてざっくり時系列で書いて、最後にあちらのスタッフ田中さんとお話した内容を振り返りつつ新刊『架空便』について書きます。
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今回の旅程は 焼津(泊)→浜松(泊)→浜名湖(浜松に戻って帰路) の2泊3日新幹線の旅。今日は行程のうち、ここすとさん訪問部分だけピックアップしていきます。

日程は急遽決定しましてほとんどノープランなまま金曜朝9時台の新幹線へ。ダイヤが乱れていたため「こだま」で。乗ってみてわかったけどこだまでも座席の前後間隔は結構あるんですね。うちのキャリーケースが抱えられるか心配だったんですが余裕でした。座席を通路側にして失敗したw 今は窓側にコンセント差込口があるんだなあ。
お昼は折り返し中継地点の静岡構内で買った東海のサンドイッチ。今回イベント合わせの新刊『架空便』がトリコロールカラーなのでピッタシ~というオカワダアキナさんからの情報で入手。これはゆで卵の黄味が少し多めの配分なのかな? とんがったところは無いけどコクがあって美味しかったです。パッケージデザインそのままのレトロ風味。

浜松駅に降り立ってみてココモまでが微妙に遠そうなのとせっかくの機会なので遠鉄*1に乗ることに。(キャリーなし、歩きやすい靴なら問題なく徒歩OK。あと、ココモさんはお城の近くなんですがお城のへんがやや丘になった地形なんですよ。駅からはゆるく坂道になっています)

下りてからはお城の緑と横の高層のホテルを目印にゴロゴロと歩くこと約15分で動画で見たかわいい建物に到着。主宰の鈴木さんはお出かけ中で、田中さんが案内をしてくださいました。私はココモの階段で着物の裾を踏みまくりとても恥ずかしかったですw 展示そのものがどういうふうかというのはツイッターで見ていただけるのでこちらをどうぞ。


開催前に一通り作品に目を通してすべてに紹介ポップを貼ってくださっています。また、作家アンケートを事前に回答していたんですが、それが並べて貼られていて出展者のみなさんがどういう方なのかお互いを知る手掛かりになってよい試みだと思いました。他にもいろいろと手間をかけてくださっているのがわかって大変ありがたいなあと思いました。

二階会場、南向きの窓は城の庭園に面してて良い環境。春の桜が美しいとか。

窓の下にブルータス彫像とストーブ、まわりで寝ている子たちは人形でした。よく見るとレコードプレーヤーがあるの、わかるかな。レコードを持ってきたらかけますよっておっしゃってました。(次回があれば持ってこようかと本気で考えた) レコードと本を持ち寄っての読聴会?みたいなのもやったら楽しいんじゃないかなあ。

二階のテーブルで朝昼兼用のカレーと珈琲をいただき、一息ついて周辺スポットのチェック。(会期中は飲食会計が100円サービスになるそうですよ!)

そして話題の?オマケ的な例の屋根裏部屋です。この日は午後からこのコレクションを取材に地元ラジオが来るとのことでした。主に収集したのは鈴木さんのお祖父さまだそうですがよく見ると結構収集年代が広くて面白かった。田中さん曰く「埃を被っていたモノを手入れして蘇らせることに喜びを感じるタイプの収集家だったらしくて」にむっちゃ共感しましたw わかる、わかるわー。(昔から骨董好き)




以上で一旦ざっくり紹介を終わります。ココモさん周辺の絵本やさん、万年筆やさん、餃子やさん、楽器博物館についてまた別記事に書きますね。併せて読んでもらってみなさんに浜松への親近感が湧くとよいな!


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ここからはスタッフ田中さんと雑談した出展作品『架空便』の話を含む創作話です。オカワダさんへの報告の意味もあり、とりとめなくメモしていきます。読んでみたい方はどうぞ。

田中さん 「2冊のうち赤(=オカワダアキナさんのパート)のほうがより日常的なかんじですね」
取り扱っているネタがおかさんらしくしっかり地に足の着いたものなので、そうおっしゃっているのだと思われました。わたしのほうは今回チュウニ的なポエム書く気持ちまんまんだったのでちょっと幻想的なんですよね。薄々それは思ってたけど指摘されるとあらためて「ああ、第三者にも明確なのだな」と確認しました。私がなぜファンタジーテイストに寄せたかというとこの青のテキストの骨子が過去のリアルなできごとの書き換えだったからです。これは成功しているのかどうかまだよくわかりませんが。

田中さん 「絵と文章両方をされているわけですがどちらを自分では主体に感じて制作されているんですか」
とよく受ける質問をいただいて「それは作品によって変わりますし、できるだけ双方が同じ力で引き立て合うような作品が作りたい」と答えました。そこから「出店先になかなか思うようなイベントはなくてどこへ出しても必ずはじっこのほう、、、」という話もしました。

田中さん 「この中で好きな絵はこれとこれです(青は缶と階段、赤は千切れた壁を指して)」
自分がこの本を作るにあたってイメージした画家の名前がポンと飛び出してとても驚きました。ああ、やっぱり絵の人だ!って嬉しかったです。そして抽象と具象の話とかをしました。

あと、手がかかっているのにずいぶん値段が抑えてありますね。これはすごくお買い得な気がしますよと言っていただいたり、何かの話から「僕はこれは詩だと思って読みました」ときっぱりした語調で言われて嬉しかったです。


やはりギャラリーのスタッフを任されている方だけあって、話し上手聞き上手ですね~田中さん。そのあと鈴木さんともお話しましたがとても親しみやすい気さくな雰囲気で話せる方でした。お二人の雰囲気とカフェの雰囲気とが相まって居心地のよい空間になっていると思いました。


さらにオマケ
☆☆
ここからは主にオカワダさん宛てです

夕方にオカワダさんと落ち合って初顔合わせをしたもののなんだかろくにマトモな話ができないままで「これじゃまるでくるみちゃんの話を地で行ってるじゃないか!」と内心自嘲しながら餃子を口に押し込んでいたのは、オカワダさんの新幹線乗車時間が迫っていたためだけではなくてこういった会話の時間を与えていただけたことも理由にあるように思います。
わたしはなるべくオンオフを繋げないで活動する方針なため、これまでリアルで創作の話をするチャンスは皆無だったわけで欲求不満が貯まりまくっていたんですが今回初めてそんなお話をした相手がとてもうまく話を引き出してくださる方で、ましてや絵を描く方だったのはありがたいことでした。「アクセスさえすればそういう相手はたぶんどこにだっているはずだ」から「アクセスさえすればそういう相手はたぶんどこにだっている」になったのが嬉しいです。

おかさんとは特に『昨日のかみさま』の話がしたかったし、そこからひろげてさまざまなことをお伝えしたかったのですがそれを話題にするほどの時間はなくてヒラパーの話などしていたのが今から考えると初デートの高校生みたいでかわいいですね!ww そんな機会が訪れるのかどうかわかりませんが、あったら嬉しく思います。これからもよろしくお願いします。このたびはイベント顔出しに遠いところから駆けつけてくださりありがとうございました。御礼申し上げます。

*1:遠鉄=遠州鉄道は赤に白の斜線が入った2両編成の私鉄で、浜松からしばらくは高架を走ります。駅改札を入るとき何十年ぶり?に切符をぱっちん切ってもらって「おおお」ってなった。で、2つめの駅で降りたら車掌さんが駆け寄って「切符ください」って言うもんだからすごい慌てた!w そんな遠鉄にぜひどうぞ。