140字アンソロ『ユエユエシ』告知 その2 東京で出展中

前回zineバージョン『ユエユエシ』について話しました。今日は手製本のイベント出店についてです。

★手製本『ユエユエシ』 出展情報

ブックカフェギャラリー MOTOYA
東京都渋谷区初台2-24-7 shibuya-ku tokyo 1510061
Open        木曜日~日曜日 13:00-20:00
Book Lovers 開催期間   3/7(木)~3/31(日)
閲覧の方はカフェにてワンオーダーをお願いします

www.instagram.com

このイベントには数回めの参加、一度現地にも足を運びました。
静かな住宅地のなかで、渋谷ってこんな場所もあるんだと面白かったです。
Book Loversは方向性の多様な作品が並んで楽しいし見知っている方の作品も多いので、今年はぜひ行きたいと思っています。

また、関西では阪急池田のささやき書店さんにも一冊置きました。見ていただけると嬉しいです。ショップ情報 ↓

ささやき書店
主に絵本(新刊)と貸し棚 (古書)と焼菓子と
◆Open 金土日月11:00〜17:00
インスタグラム(@sasayaki_murmur )
www.instagram.com


★140字アンソロジー『ユエユエシ』について

「古い日用雑貨の写真を並べた中から一つ選んで140字でお話を書いてください」と公募をして寄稿いただいた中から13作品を一冊にまとめたものです。

参加者リスト(掲載順)
1 南風野さきは @SAKIHA_HAENO
2 はるのまひる @haruno_bunko
3 なな @nano1257
4 水門なみ @portandwave
5 雨庭 有沙 @ameniwaarisa
6 春木のん @Haruki_Non
7 細川エリカ @luvluvkasen
8 緩洲えむ @kitsuneponchan
9 古賀千冬 @sheep_bookstack
10 ゆりなあと愉快な船  @yuri_summers
11 一福千遥 @ichihukuchiharu
12 塒之 @neguran0
13 せらひかり @hswelt
寄稿くださったみなさま、ありがとうございました。


★『ユエユエシ』制作過程

昨年わたしは140字の小説をまとめた『メザニンでうたた寝』という手製本を作りました。


これは、がらくた市で買った雑貨の写真に140字のおはなしをつけた絵本です。アンティーク着物地の柄が無国籍なファンタジーを感じさせて、わたしにこういう本を作らせました。そのときに、同じ写真素材を使ってもらって他の人が書いたお話を本にしてみたら面白いだろうなと思ったんです。


『ユエユエシ』はその願望と、かねがね使って見たかった着物地 ↓ をドッキングさせた企画です。

動脈と静脈のような赤と青がおどろおどろしくもあって強い。これを古臭くない印象に仕立てたい。でも本の表紙に使うと重くなりすぎるのでは、、、。シンプルなデザインの函に使うのはどうかな。布が強いので冊子本体はラフにしないとくどくなるなあ ―― と。



冊子は写真と文章の一対を見開きできれいに見てもらえるように、180度開く糸かがりで本体をしあげたのちに和紙を貼りこんであります。「ラフに、あっさりと」とはいえ函とのつりあいは必要なので、タイトルだけは少し手をかけ箔を貼りました。
初めての箔の青と赤、ずっと使いたかった青い綴じ糸。ワクワクしながら製本を楽しみました。

失敗をカバーしながらようやく制作を終えてると、毎度実感するのは
製本技術はまだまだ拙くて、伸びしろだけはうんとあるな! 

まあ、ぼちぼち行こうね。

140字アンソロ『ユエユエシ』告知 その1 

こんばんは。
今制作中の手製本『ユエユエシ』は3月に東京で展示予定なのですが、そのzineバージョンを作りました。
明日、埼玉県のホォルさんという本屋さんで開催のzine交換イベントに参加するためです。

『ユエユエシ』zineバージョン


ユエユエシとはゆえゆえしいという形容詞からのタイトル。「故、由がありげな」という意味で語感が面白くてつかってみました。内容は古い日用雑貨のスナップ写真と、それにあわせて書かれた140字のお話のセットです。
過去に同様のお話集を手製本で自作したのですが、他人が作った話も読んでみたくなり企画しました。Twitter(現X)で公募し13名の参加をいただいています。

参加者リスト


中身は手製本と同じです。zineのほうはできるだけラフな雰囲気にと思って遊び心のあるかたちにしてあります。一話ずつ上部をシルバーの紙で補強して穴を開けナイロン糸で繋いであります。途中にビーズを入れて飾りっぽくなっていますので吊るときれいかなと^^


なんだかね、もう腹立って腹立ってしょうがないじゃありませんか!
吊るしあげたいヤツがこの世には多すぎる!

という気持ちです。

明日の交換会でラッキーにもこれが当たった方はぜひお好みの場所で吊し上げを楽しんでいただきたいですw
明日のイベントはどなたでも参加できるそうで、フラっとおでかけくださっても大丈夫みたいですよ! あと、本の装丁デザインをしている方々と主宰のオカワダさんでトークもあります。お好きな方はぜひ^^
わたしは遠方につき行けませんが、盛況をお祈りしております。


イベント詳細はこちらで

ここ2年くらい、なにしてたっけ ~創作TALKに参加します

こんばんは! 久々に参加してこの2年ほどの振り返りをしてみます。企画ありがとうございま~す^^

もくじ

1 大きく振り返り
2 個人的な創作活動
3 ささやき書店の棚で
4 アンソロへの参加
5 直近の活動
6 文章系じゃないけど


1 大きく振り返り

自分と周囲(文章系創作界隈の)の動向全体を見渡して思うのは

・オフラインイベントが体力のある大規模なものに集約
・デジタル化で同人イベントへの商業作家の出展増
アバターを使った仮想空間でのイベント普及
・ウェブでの住み分けが進んで人が分散


など「予想していたアレコレ」が急激にすすんじゃったなーってこと


趣味に使えるリソースが減って冷え込みがちなマインドにTwitter(現X)運営の動きが追い打ちをかけてくるけどなんとか持ちこたえたい――と、短歌ハッシュやペーパーウェルなど企画の主宰としても思います。ううう

がんばろ。
がんばろ。
大事なことなのでry


2 個人的な創作活動

わたしの活動は文章以外にも雑多ですが、いずれも継続性をいちばん大事におりまして

・興味や方法を狭く絞りすぎない
・体力と経済力で無理をしない

というスタイルを模索した結果
ウェブ企画運営をしつつ、年二回の手製本発行 & 委託出展
というかたちに落ち着きました。

ウェブ企画はTwitter(現X)が続くならやれるところまでやる。
手製本新刊は東京のギャラリーカフェMOTOYAさん京都のそこの路地入ったとこ文庫(そこ文)さんに委託。


そして頒布を縮小してできた余裕を、昨年は手製本の講習を受けたり書店に棚を借りたりしていました。(講習は一年で一旦終了としました) これまでは最も簡単な和綴じで制作していましたが、講習でさまざまな綴じの方法を教わり選択肢が広がりました。そしてせっかくなら作品を触って見てもらいたいと思っていたところに、理想的な書店を紹介していただいて棚をお借りすることに。阪急池田の駅から徒歩7~8分のささやき書店さんです。


3 ささやき書店の棚で

↓ ささやき書店のインスタグラム
https://www.instagram.com/sasayaki_shoten/?hl=ja


店内はウッディで明るくて絵本や焼き菓子が並んで優しい雰囲気

棚では定番として発行している短歌ハッシュ(ネプリ)の無料配布、なにかしらの手製本を置いています。
以下にこれまで棚で並べたものを写真で紹介します。

・小さな手かがりノート 着物地表紙で綴じはコプティック。棚を借りてさいしょに置いたもので、ささやき書店さんのイメージカラーに合わせてトリコロールのノートになっています。

・きもののzine 『ならばきもので』 奈良のイベントではるの文庫さんに委託させてもらったzineも棚で販売。自分の着物遍歴をふりかえったりおすすめツールのことを話したり。おかげさまで完売しました。買ってくださった方、ありがとう!


・『メザニンでうたた寝』 ブックハンターセンダイさんに委託。手持ちのアンティークな小物の写真に寓話めいた小咄をつけた作品です。これも綴じはコプティックです。


・『躑躅(てきちょく)』  そこ文さんに委託。ひつじとつつじをモチーフにして、つつじの花について絵と文で綴った本。表紙は絹の帯地、本文には毛筆の手書きをたくさん使っています。これはクリスクロスという綴じ方のオリジナルな変形です。

・手かがりのフリーノート  手製本と言えば誰しも無地ノートを作るわけで、何かしら特徴を出せないかと模索したノート。中身もすこし手が入っていて、買った人との共同で一冊が仕上がるようなノートです。足すことで仕上がるという意味から「タスノート」と呼んで、シリーズ化したいと思っています。

パレスチナ刺繍風のフリーノート  なにかしらパレスチナのことを関連付けしたものをと、赤×黒の薔薇柄の着物地と伝統刺繍風のイラストで構成したノート。綴じはコプティックです。

・クリスマスシーズン向け『どんぐりの本』(屏風型・函入り)  函入りを作ってみたかったのです。これとは別に小さな豆本も飾りとして作りました。最近導入したメタリックデコペン(箔シートの熱転写ツール)も使ってクリスマスの気分を愉しめたのがよかった。

・クリスマスのオーナメント 以前、短歌ハッシュで描いていた栗鼠の絵がお役立ちしました。これも金箔をあとでのせました^^  


4 アンソロへの参加

・添嶋さん主宰の着物の本。添嶋さんのこのシリーズ、好きなことしていいよって言ってくれるから書き手にとってはフリーダムでうれしいんですよ! 今回は筆で模様を描いたイラストで参加させていただきました。ありがとうございました^^


・春木のんさんの主宰『おかしなアンソロ』
むかしなつかし & ちょっとしんみりするエッセイを書かせてもらっています。

・おなじく春木のんさんの『ふしぎなアンソロ』
単語の組み合わせを中に忍ばせた31文字。少しふしぎなワンシーンを連作で寄せました。

春木さんのアンソロはどちらも多人数の参加で、編集がとても大変だったと思います。お疲れさまでした!
どちらも架空さんで通販可能だそう。よかったら見てみてくださいね!
store.retro-biz.com
store.retro-biz.com



5 直近の活動

今日が参加投稿の締め切りですが、こちら。
140字アンソロ 『ユエユエシ』 


↑ これは今から編集して制作にかかって、zineとして2月に手製本として3月に出展予定です。詳細はまた後日あらためてここでしますね^^


6 文章系じゃないけど

相変わらず、着物もときどきウェブイベント参加で遊んでいます。先日は松竹梅コーデのお題でした!

あみものもちょくちょくはるの文庫さんに教えてもらっていたり。金属っぽい糸をたくさん買ったのでアクセサリーを作り溜めたいなと思っています。

帯飾りなんかも^^

あと、筆をがんばりたいなと言ってましたがまったく足りませんでした。それでも筆の数が増えて使い分けができるようになったり、ちかごろは商品パッケージのタイトルを真似て書くのを楽しめたりしています。みなさんもいかがでしょう、楽しいですよ!


そうそう、筆とあみものは蛍池の古民家カフェ・つぐの庭さんでのんびり教えてもらっています。ご興味あればTwitter(現X)のアカウントをお持ちなのでお尋ねくださいね。
https://twitter.com/tsugunoniwa


長々とお読みいただき、ありがとうございました。久々にブログを更新する機会をもらったので2月と3月のイベント参加についてもこちらで案内させていただきたいと思います。また読んでいただけたら嬉しいです。


では、また梅がしっかり咲いたころに^^

ささやき書店 ひとはこ市へのご案内

手かがりの無地メモ帳 2種類

こんにちは、ご無沙汰しています。
コロナ以来体調不良でおやつ食べてばかりでしたが、やっと体調がマシになり創作もぼちぼちということでお知らせです。


・ひとはこ市参加のこと

トップ画像は阪急池田のささやき書店さん一周年イベントで置かせていただいているメモ帳。お誘いいただいて、ひとはこ市に参加しています。
「180度ページが開くかがり綴じ」と「着物地張りの表紙」で、使いやすく手触りのよい無地メモ帳をつくりました。手かがり製本ペーペーのわたしが作ったのでゆるゆるで手作り感マシマシですが、ボタンと三つ編み紐がかわいいですよ! 500円です^^

表紙の着物地は2種類

会期は10月30日(日)まで、店の営業は金・土・日・月の11時〜17時です。ささやき書店さんについては下記インスタグラムでどうぞ。
www.instagram.com


メモの中に使ったイラストのキッチンツール柄は、短歌のネプリ「短歌ハッシュ9月号」とお揃い。

・短歌ハッシュ9月号もフリペとして置いてもらっています。ぜひどうぞ!(テーマは「道具」、詠み込み自由で募集・配信終了)
参加者は以下の8名です。

うさうらら @usaurara
河岸景都 @kate_kawagishi
西藤智 @hitonosulab
諏訪灯 @_skydew
友常甘酢 @azukicreamcup
なな @nano1257
ぽに @luvluvkasen
山上秋恵 @akiemuroran


・そして今月号も来週末に持っていく予定です。(テーマを「仮面」で発行準備中)

短歌ハッシュ10月号(ラフ)

参加者は以下の8名です。

一福千遥 @ichihukuchiharu
うさうらら @usaurara
河岸景都 @kate_kawagishi
愁愁 @shueshueshu
友常甘酢 @azukicreamcup
望月万里葉 @perhonaribon
ゆら @yuraco
l'hiver @lhiver17


・そのほか、勝手気ままにきもの語りをしたzine「ならばきもので」も

きものzine 『ならばきもので』

きものを着始めたきっかけとか、どんなきものがすきとか、工夫していることとかを絵入りで細々と埋め尽くしたエッセイです。誰かの役に立つのか甚だ疑問ではあるw だってきものの着方って、いまどきは千差万別ですもん! ちょっと背中を押すくらいのことができたらと置かせてもらいました。(A4サイズ2枚セット/100円)


・ささやき書店さんに行ってみましたよ!

お洒落なカフェも古い町並みもちょこちょこあって自然も残る池田は、梅田から電車で30分かかりません。ちょっとまだ人混みは嫌だな~って思ったりしませんか。そんなときこのくらいのまちあるき、いいんじゃないでしょうか。
ささやき書店さんは絵本と一般の古本(貸し棚)を扱って開店一周年のお店です。

ささやき書店 入口

外観はトリコロールカラーですっきりお洒落、中は白木のインテリアであたたかく居心地のいい空間です。

ドア入ってすぐの明るい絵本スペース

手前に見えているのは店主さん手作りのクッキー。奥には古本の貸し棚スペースがあり白木の本棚が壁面を埋めています。ひとつの箱の大きさは幅30×高さ30。

古本の貸し棚スペース

上の写真は今回イベントに誘ってくださった【はるの文庫】さんの箱。(今回のイベントは、こちらのお店とはるの文庫さんの共催です) 10月になった現在はアニバーサリーイベントのささやきひとはこ市が開催されて、この棚が大賑わいしています。古本の他紙モノや靴下など雑貨のほかワークショップもあったりしますよ。ぜひお立ち寄りください。

ひとはこ市のチラシ
ひとはこ市 棚主のリスト


・阪急池田駅周辺のこと & 地図

さて、ささやき書店までの道ですが単純そうでわかりにくいんです。方向音痴のわたしがコレだと思う順路を確定したからよかったら見てくださいな。(下の地図参照)

まず電車から。
阪急梅田方面から池田までは宝塚方面行に乗って30分弱。着いたら改札を出て右側に大きな建物が見えます。このサンシティダイエー)の横、線路とクロスしてる大き目の道路をサンシティに沿って少し行き、横断歩道がある手前で右折れ。(1)細い路地に入ります。

少し歩くと左に路地があります。その角(古い民家)で左折。(2)この道を真っ直ぐ突き当たるまでずんずん行くと少し大きめの道に出ます。ここで右へ。
進行方向にひとつめの信号がみえます。角はカラオケエンジェルです。そこで左へ。(3)
あとはまっすぐ歩いてください。右手に小学校の校庭が見えてきますので、道が突き当たるちょっと手前の左手に路地があってささやき書店さんのトリコロールカラーが目に飛び込んできます。

池田駅からささやき書店までの地図

迷わなかったら10分で着きますよ^^
余談だけど、最初に歩く「室町」という住宅街は昔阪急が宅地開発して大きな邸宅が並んでいた地域でレトロな雰囲気が残ります。表通りよりもこの道をお勧めしたい。

そして追記で駅の周辺の話も。
五月山と城跡公園あたりは家族連れでゆっくりできそうですし、お友達となら逸翁美術館もいいですし、ひとりまちあるきならば駅の北側に古本屋、カフェなど点在する地域(地図のピンク)をめぐるのもよし。

わたしが行ったのはプテア phteahというアジアン飯の店。美味しかったよ^^


ここはこの店を含めて何軒か古民家が並んでいていい雰囲気です。
古本のまがり書房さんもすぐ近く。
www.magarishobo.com
あと、レトロな栄本町商店街も通り抜けしてほしい。

わたしは次回、逸翁美術館とスパローハウスというカフェ&アンティークショップを訪ねる予定です。美術館は器の展示をやっているので楽しみ!
www.hankyu-bunka.or.jp

以上です。
長い記事に目を通していただきありがとうございました^^ 

2021年って何してたんだっけ 創作TALKに参加します

Twitter企画の創作TALK(年末恒例の一年振り返り企画)に
すべりこみます。
去年の記事をご覧になりたい方はこちらをどうぞ↓
2020年って何してたっけ? 創作TALKに参加します - 片鱗カフェ

さて、手短かに2021年を概観するとこうです。

前半 ひきこもりながら手製本関係もそれなりに
後半 夏は活動停止。
   秋以降は「外に出る!」 & 時間があれば縫物

そして、一年を通じて
・美味しいものを作って食べること
・短歌ハッシュ 企画の運営
・着物を楽しむこと

をやっていた、そういう一年でした。

「来年も美味しい美味しいと言って過ごしたい」
と抱負を述べたとおり美味しく過ごせました^^
(恒例の美味しい写真の山は記事の最後をご覧下さい)

1.2021前半の動き
1月 イベント テキレボで『カルトン』頒布
twitter.com

2月 手製本『スコープ』 制作 
twitter.com
3月 渋谷MOTOYA Book Lovers に『スコープ』で参加
4月~5月 手製本 『百花迷草』 制作


6月  ウェブイベント ペーパーウェル 運営(2作品参加)
   イベントそこ文に『百花迷草』を出展(京都1泊で訪問)

2.2021後半まとめ
感染状況が改善していた秋ごろは「動く」と決めて
美術館・講習会・ギャラリー・カフェ・骨董市・
映画館・百貨店等、かねてから行きたかった場所へ。
特に講習は楽しかったしヒントをもらえました。
今後も色々とクラフト系講習には足を運びたいです。

金継したカップ

手刷りした唐紙↓


出かけない日には手縫いのサッシュベルトを制作。

半幅帯を短くしたようなリバーシブルが多いです。
古着からのリメイクでお金をかけず手間暇かけて。
全部で15本ほど作りました。


ここ数年手足の関節や筋肉が痛むようになって、
手先が少々不自由でも楽しめるように考えました。
軽くて手早く着られてらくちんです^^ 
少しの布で作れるからリメイクにいいですし!


「ベルトで締めて足元はブーツで」が多いです。
洋服感覚であわせて「着物だとわからなかったわ」
と言われるくらいの自然さで着られたらいいなと。











(着物関係を詳しく見たい方があれば
Twitter #きものまわりのタグ検索で見られます)

あと、【今年買ってよかったもの】の
着物バージョンを自慢させてください。
松の柄の単衣小紋
渋めの松柄と地色のグレーベージュがいいのです。




さて、ラストは恒例の美味しいもの写真です。まずお料理から。

今年はずっとあこがれていたビーツを入手! ポタージュに。

綺麗な紫のあけびも、念願の肉詰めに!



次はおやつです。






























今年は春に医者から「ええもん食べたらアカン」と言われ、
少し節制しつつあきらめずにやってましたw
来年もこの調子でいけたらいいな!

美味しい自慢をたくさん見てくださって
ありがとうございました。また来年もこんな記事が
書けますように。無事に一年を乗り切れますように!

2022年もよろしくお願いいたします。

『真珠腫』 というお話で【貝楼諸島】の企画に参加します

こんばんは。Twitterですてきな企画 【犬と街灯「島アンソロジー」】を見つけて参加することにしました。タグ #貝楼諸島より をつけてそれぞれ好きな場所にあげてねーというとてもシンプルで自由な企画。わたしはほんとは今月上旬にあげるつもりだったのですが、字数がなかなか詰められず苦戦しました。遅くなってすみません。結局およそ800字になりましたが、どうにか目標の「十五夜」には間に合いました^^ では、満月のお話をどうぞ。


『真珠腫』

 固いものに頬を突かれ、咄嗟に振り払う。うたた寝てしまったみたいだ。日が暮れてまるで見えない。一面にうごめいている無数の影は……蟹か。黒い樹林からほつれ出て押し寄せるのが、卵を抱えた蟹だと気づいて思い出した。満月だ。山の向こうに薄く黄色い光が見え、ザリは飛び起きた。急いで岩場をわたり坂を駆けあがる。何度か草履の裏でガシャリと嫌な音を聞いた。
 噴火でできた島は巨きな穴とそれを囲む低い山々から成る。暮らしは漁が中心だ。その漁が月一度の満月大潮だけ夕暮れの素潜りにかわる。今日は早めの夕餉をすませ父を送り出すはずだった。登りきって見下ろすと、すでに漁の灯りがポツポツと弧を描いている。父の怒った顔が脳裏をよぎるが、ザリはもうそれが怖い歳でもない。背は死んだ母を追い越し、このごろは右耳の奥もかすかに痛む。それがよく聞く「皮膚と骨のあいだで玉が軋む」なのかはわからない。そろそろかなと思っているけれど、お前はきっと遅いと父は言う。
 空と海がまだらから深い群青におおわれると、ちいさな灯はみるみる明るくなった。もしいま空から見下ろせたら、この円い島は首飾りのようにきれいだろう。ザリの首飾りは玉が8つだ。いちばん端がザリの母の玉、その横に祖母、そのあとはよくわからない。でも一族の時間が連なる大切なものだという。じっさい、それが耳に飾られていた頃の母のうなじや髪の匂いまで玉は憶えている。だから三年経ったいまも、触れるたびに声までするのだ。耳ではきこえない声が、きこえる。もしかしたら。女の右耳を割いて玉を取り出すのは、それまできこえなかったものを聴くためでもあるんじゃないか。そんなふうに、きこえないものをきき続けることが女たちを静かに光らせるのかもしれない。
 明るい満月に、集落のあちこちからあがりはじめた祝いの音が響く。すぐにそれは渦となり山の鳥や獣はじっと気配を殺すだろう。母と覚えた満月大潮の祝い唄を、自分はまだうたえるだろうか。(了)


あとがき

タイトルの「腫」はできもののことです。じつは自分にそれがあると手術を勧められたことがあって、わたしのなかでずっと「耳の奥で真珠が育つ幻想」があるんです。今回は満月とそれを重ねて、めずらしくファンタジーらしいお話にしてみました。舞台には一度訪れていまも惹かれている南方のとある島のイメージを借りました。久々に文字を書いて楽しかったです。お読みいただきありがとうございます。お月見、いかがでしたでしょうか。もし見られなかったらこれをどうぞ^^ ではまた。

ちょこ文に折本2種類で参加します!

こんにちは。表題のイベント・ちょこ文(ちょこっと文芸福岡)は残念ながらウェブ開催「おうちでちょこ文」のみとなりましたが、前夜祭的にすでにたくさん折本が配信・配布されています。ぜひ ツイッタータグ #折本フェア をご覧ください。参加者や配信情報のまとめはこちらにあります↓
chocottobun.wixsite.com

このイベントに久々にコラボ・花うさぎで参加します。折本『上下不問』はお茶碗と汁椀との、いわゆる無機物BL。お話は磯崎、デザイン等はうさうららが担当しました。

ご利用ください。
セブンイレブン 41082800 A4 カラー 60円 ~25日まで
・BOOTH 無料ダウンロード ↓

karakusaginga.booth.pm

今回はイベント開催地(福岡)の窯「高取焼」を取り上げました。高取は江戸時代の茶人・小堀遠州が関わった窯で、「綺麗寂び(きれいさび)」と呼ばれる上品さや優雅さのある枯れを身上とした焼き物です。詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
takatoriyaki-souke.jimdo.com

さて、最近磯崎は体調を崩しておりまして長時間書くことができないため「ツイキャス」というかたちで雑談を発信しているんですけれど。私はお茶と着物とお花の話だけは聴くことにしてるんですよ。着物とお花はともかく、お茶は未知です。ぜんぜんわからない! でも「物」や「物づくり」が好きなわたしには、道具のこと、茶室のこと、お菓子のこと、全部楽しいんです。結局お茶の話も他と同じく「美」についての話だからなんでしょうね^^
それで今回の折本をネタにしてキャスしてはどうかと相談しております。(わたしはいつもどおり聴き手です) 体調がよかったら不意打ち『上下不問キャス』があるかもしれません。訪問者としてわたしも色々コメントして賑やかそうと思います。よかったら聴いてくださいね。キャスはここです↓

twitcasting.tv

あともうひとつは、短歌ハッシュの『禰古未(ねこま)』です。こちらはTwitterで募集した参加者さんとの合作。

【参加者リスト】
端島スウ @soo_840
泉由良 @yuraco
めぐる @skycolorring
ふらみらり @Am34Tt
紺堂 カヤ @kaya_kon
諏訪灯 @_skydew
雨伽詩音 @poesy_rain
うさうらら @usaurara

デザインと手書きの雑文はわたしが担当しました。白黒で一枚20円の気楽な読み物になってます。猫好きな方、ぜひ^^
セブンイレブン 79756190 A4 白黒 20円 本日~25日まで

以上、ちょこ文関係のお知らせでした。

さいごになりましたがいろいろとしんどいことばかりな中でイベント準備に奔走していらした主催さま、お疲れ様です。せめてウェブ上でにぎやかに過ごせるといいですね! お世話になります。よろしくお願いします。
ではご参加の皆様、一緒に楽しみましょう。