たんたん短歌 短歌の目/7月

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こんばんは。また駆け込みですみません、短歌の目に参加します。よろしくお願いします。

イベントについては↓下記リンクをクリックください。

http://tankanome.hateblo.jp/entry/2017/07/10/000000




1透
 母の老い見ては心で腕を張る浸透圧に抗うように

2ホイップ
 ホイップで飾ったセリフを聞き流す植物性でできてるんだな

3果
 就職の決まった息子の帰省待つひと月ぶんの缶ビールと

4ぺんぎん
 ぺんぎんとパンダはお互い似ているとすれ違ったら思うんだろうか

5短夜
 いずこかでタクトが振られているのだろう短夜を破る蝉の合唱


自由詠み 「あつい」

はじっこのここも夏の真ん中でいつまでたってもさめない珈琲




今年は長年憧れだった睡蓮を咲かせることができました。この花は2つ目で、最初より少し小振りです。
ほんの2~3日しか、しかも昼の数時間しか花は咲かないんですね。儚い。


なんか、儚い歌が多い今月でした。しらずお盆モードになっているのかな。
暑いですがお盆までに片付けることがいろいろ。頑張らないと。ではまた来月お会いしましょう!

短歌ハッシュ配信中です & 一周年!

おかげさまで短歌のネプリ「短歌ハッシュ」の配信をはじめて一年を迎えました

常連のななさんがツイッター告知を一年分まとめて振り返ってくださっています。ありがとうございます。
通知が来てびっくり、嬉しい!壮観っ!よかったら見てくださいませ☆
http://library7.hateblo.jp/entry/2017/07/13/194150


それで今日は重い腰をあげて、わたしも一年ぶんのイラストを振り返ってみます。


初回は7月のはじめ、文フリ札幌の折本フェア参加。執筆中だったお話のモチーフ山鳩です。


8月は夏の夜空とくじら。浮世絵っぽい絵柄と和な構成で。


9月はたぬき。古い日本画のたぬきをアレンジして葡萄を取り合わせました。


10月は秋の花と虫。月がきれいなころなので月のイメージと。


11月は旅行できものの染色技術「伊勢型紙」のみごとさに触れてその雰囲気を。


12月はアニメっぽく楽しい雰囲気で雪景色をゆく猫の姐さん。見世物ポスター風です。


明けて1月は干支。とりさん、ひよこちゃん


2月は植物図鑑風です。旅行した先の立て看板をメモして調べて描いたもの。


3月は春、花!花!お話のなかで手向けのようにして描いた花束。


4月は桜に文鳥。どんどん咲いていくのに合わせて絵も咲かせていきました。


5月はこいぬ。琳派のころっころを目指して毬との組み合わせで。


6月は梅雨だけどありふれたかんじじゃないものを、と。SFコミック調でたんぽぽの綿毛。


これで12枚一年分です。

「気楽に参加できてほかにはない楽しさがある短歌ネプリをやれないかなあ。カラーイラストと組み合わせて文庫カバーってどうかな?絵の勉強になるしうちの印刷機のインク目詰まり防止になるし!」

ってかんじで始めて、目標の半年を過ぎてあっというまに一年です。みなさん、ありがとうございました!
常連の方々をベースにある程度いろんなひとが立ち寄ってくださいました。短歌へのスタンスもそれぞれ。これからも間口の広いネプリとしてやっていけたらと思います。よろしくお願いします。



☆☆☆



そして最新号はこちら、くるみの雌花を擬人化した女の子と骸骨です。


こちらは16日までセブンイレブンで配信中です。( 05875404  A4 カラー )  ぜひ出力してみてくださね。


☆☆☆

それから、一周年企画で「過去作から自分の好きな自分の短歌を教えてください」というのをやっています。自分は団体に属していないしネットの短歌の集いみたいなものにも参加していないのでみなさんの「好み」をお聞きするのも楽しいなーという俺得企画です。
夏らしくおめでたい「出目金」イラスト☆ A3 白黒 コンパクトに折りたたんで読めるデザインで、読み終えたら文庫本カバーにもできるようにします。

参加はツイッターのDMに直接お寄せ下さいませ。お待ちしています。



たんたん短歌 短歌の目/6月

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先月逃してしまったので今月はなんとか。短歌の目、駆け込み参加します。
題詠は今とりかかり中の物語からイメージして作ったので伝わり切らないかとは思いますが読んでやって下さい。よろしくお願いします。

イベントについては↓下記リンクをクリックください。

短歌の目6月のお題です - はてな題詠「短歌の目」

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タイトル:たぶんくるみたかったのだとおもう


1. クリーム
「暴力」をほんとうのそれをまだ知らないクリームブリュレと同じように

2. 溝
流されてU字溝に降り積もるキンモクセイとBB弾と

3. 万緑
万緑のなかの 一花( ひとはな )ブラウスのしたでひかりを放つ包帯

4. 雨
壁伝いきみから届くよ雨音にすり替えられたモールス信号

5. きみ
障りない事ばかり言い ( さわ )れないまま去ったきみ雨がつづくね


テーマ詠み:衣服

くたびれた梅雨の空を映しをり浴衣とカッター並べ干せば

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テーマ詠みは完全に日記だw

ちかごろめっきり母が老いてきて実家との往復をすることが増えました。
以前から植物園を定点観測的に一年眺めたいなと思っていたので、これからときどき長居公園に立ち寄ろうかなと。温室がないのが残念ですが、自然史博物館も隣接していてシロナガス鯨の骨格標本がどどーんと吊ってあります。自然全般についての図書資料がそこそこあり、植物園や博物館に入らなくても閲覧できますのでご興味あればいかがでしょう。
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公園の北東、カフェ・デュ・フルールという喫茶店で休んでから一駅むこうまで歩きました。このお店は同人小説をちょこっと置いてらして見本をゆっくり読めます。ひとつ買って帰りました。


最近カフェで同人小説を置くこころみをちょこちょこ見ますね。なんでもそうだけどお店のひと自身がそれにこだわりを持っていらっしゃる場所はまた足を運びたくなります。置かせてあげているだけ、みたいなのとはやっぱり違う。カフェって珈琲を飲みに行くだけじゃなくて出会いの場だから。


ではまた来月、よろしくお願いします!

300字SS 『傘貼り職人』お題:傘

Tw300字ss on Twitter: "Twitter300字SSを開始します。お題は「かさ」です。雨傘、花笠、日暈、キノコのかさ等、様々な「かさ」のある光景を作品にして下さい。詳しい概要→ https://t.co/GtCHTLOpLL 24時までに #Twitter300字ss のタグをつけて投稿して下さい"

上記のイベントに参加します。

☆--☆--☆--☆--☆

傘貼り職人


昔から人類は水のコントロールに手こずってきた。科学が発達しても、雨が降るのはどうにもできない。だからぼくらは傘を差す。いつか古いデータにあった、小人が葉っぱを掲げている絵みたいに。


乾燥のため天井に干されたとりどりの傘を見て「昔はゴミみたいなもんだった」と言う。

「すっかり贅沢品になっちまって」

僕は手を動かしながら、何度目かわからない話を聞き半世紀前の景色を想像する。


「あ、ちょっと小降りになってきましたよ」
「そうか、いくか」

僕らにできるたった一つの贅沢、雨の中の散歩。
B級品といえど師匠の傘だ。

あなたの、傘が好きだ。
あなたの、傘を差す仕草が好きだ。


ご機嫌をうかがうように傘を差す仕草がすきだ雨よ降れ

                         了
☆--☆--☆--☆--☆

〆の短歌は題詠で詠んだ過去作から。そこからの解凍小説的なBLを、と人物を今編集中のアンソロでのキャラでやってみました。50歳ほどの年の差ですw 楽しかった~~! ではまた次回☆

300字SS 『いろとりどり』 お題:色

https://twitter.com/Tw300ss/status/860826497883308033


上記のイベントに参加します。

☆--☆--☆--☆--☆

いろとりどり

テキヤって、、、ステーキ屋さんに?」

苦笑いしながら勝は説明したが徹はよく聴き取れず、とにかく店には違いないとわかり意外に思った。
(本を読んでばかりの物静かな勝くんがお店やさんになりたいなんて!)


しゃがんだ二人の前には、なないろのひよこがひしめき合っている。

「この色のままおっきくなるの?」
と問う徹に、勝が君は何になりたいのと返してそんな話になったのだ。


朧げな徹の記憶の中で「テキ屋」だけが今もなないろに輝いている。



「徹君が知りたがったから」

勝は玄関のたたきでハキハキと述べ、文句を言いかけた伯母の口を遮った。



色の洪水から選ばれたのは青だった。
それは遠い南の海のような、明るく幸福な青だった。



                       了


                            • -

明日、文フリ東京で北陸アンソロジーの残部が頒布されるとのことで協賛。
掲載いただいている「海柘榴」のスピンアウトになります。


昭和の縁日風景の、あざやかな色を思い出して書きました。
「海柘榴」で回想される二人の少年時代には、こういう光景があっただろうと。
興味を持っていただけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

ではまた次回!

たんたん短歌 短歌の目/4月

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今年最初の短歌の目、駆け込み参加します!
イベントについては下記リンク先をご覧ください。初心者歓迎、月一回の題詠イベントです。

短歌の目4月のお題です - はてな題詠「短歌の目」

余裕あるつもりだったのにまた滑り込みです。自由詠みが難しくて!



1. 皿
まっ白な皿に過ぎないはずでしょう 三十一( みそひともじ )文字が置けるだけの

2. 幽霊
幽霊を芒に見るほど弱くないゾンビ映画は無理だけれども

3. 入
あどけなき帝のような門を背に波の音にも 「入水」( じゅすい )を聞きぬ

4. うそ
うそつきはにんげんのはじまりだから銀のフォークをぴかぴかにする

5. 時計
華やかに朝を報らせる電子音だれもわるくないもちろん時計も


自由詠み テーマ 新

スーパーのカゴに押し込むねたましさ春の果の名はきらきらしくて


1は解説要らないですね?なんか、こう、言いたくなるよねw
2は難しかったです。日常的な単語ではないので。くるしまぎれに日常を詠んだ。
3は下関旅行の折の印象。門=水天門です
4はこないだアンティークのフォークを一本だけ買った、という話。優雅なマダムという嘘。
5めざまし時計をデザインで選ぶと音まで選んでられないよねー

自由詠み「新」

最近の果物の名前が似たようなキラキラネーム爆誕しててややこしすぎて、それを見てると最近の若いおねーさんたちの顔が全部一緒に見えてしまう自分のついてけなさがふっと思い出されてなんだかなって気分になっちゃうんですよーー。やだやだw


ってことで口直しに。昨日は昭和の日っていうんで懐かしい写真がたくさん眼に入ってわたしもアルバムを引っ張り出しました。お気に入りの一枚。いつもは父が撮るんですが珍しく母が撮ったもの。ちょうどこの青葉の季節だったと思います。


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ではまた、次回の短歌の目でお会いしましょう!お読みくださりありがとうございます。

金沢文フリの報告と御礼、今後のことなど

遅くなりました。金沢文フリの振り返り記事です。
今日、「本を買いましたよー」ってお知らせいただいて「あ、書かないと」と。

委託したのはこちらの蛇腹本を5部だけでした。


地方の文フリで委託でこれを売るのは難しかろうなーと思ったので部数は少なくしました。
それでも5部のうち4部は購入いただけまして、購入下さったお客様には御礼申し上げます。ありがとうございます!
(相方に渡すのを取り置いていなかったので1冊だけ帰ってきてくれてちょうどよかった~~^^ ということで万事めでたし!)

金沢文フリの運営のみなさま、お世話になりました。委託品の返送もすごく早かったです。イベントの直後のお仕事、大変なのに委託をしてくださってありがとうございます。文フリは委託が金沢さん頼りなんで、来年もひきつづき委託枠を設けてくださると嬉しいです。


さて、今期の活動はこれにて一旦ピリオドです。
といってももうすでに秋のイベントあわせが2つ動き始めていて、もしかしたらそれに加えて久々にアンソロも参加か?となっています。
実は個人的な事情で秋以降の活動がペースダウンになりそうなのでそれまではフル回転しておきたいのです。


では今後の予定をお知らせします。

 秋のテキレボ ・短編小説アンソロ「べんぜんかん」の頒布
        ・コラボ花うさぎ 蛇腹本「三角州」の頒布

 秋のzine展別府    ・短編小説アンソロ「べんぜんかん」の頒布 


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あと、もしかしたら

 秋の東京文フリ ・短歌を軸にした作品


が入るかもしれません。また秋口にはお騒がせするかと思いますが、よろしくお願いいたします。