こんばんは。そういえば書き忘れてましたが、この小浜紹介シリーズはツイッターのふぁぼで回数を決めたので全6回、あと2回。今日は大雑把に小浜の歴史と町並みを紹介します。(北陸アンソロ寄稿の『海柘榴』の主人公の祖母宅が呉服屋という設定で、実際にあるとしたらこのあたりかなとグーグルで見た風景を確かめてきましたよ)
小浜には奈良時代の寺や仏像が多数残ってて、少なくともそのころには都と大陸との行き来を支える港として繁栄していたとされてます。書物に記録として確認されるのは室町時代からで、そのころの町割りの基本は今とほとんど変わらないそうです。
小浜港は日本海へ面しながら左右に小さい半島上の出っ張りがあってその内側は波が穏やかなので非常にいい潮待ち、風待ちの港だったんですね。海運が発達した室町時代には国内外の各地からの船で賑わって、京の都までのいくつかの陸路は重要な産業幹線道路だったわけです。最もにぎわったのは北前船と呼ばれる商船が往来した江戸時代。小浜は海運で物品を集めて都へと運ぶ物流の起点として発展しました。
さて、そういう町並みの特徴と言ったら「蔵」です。今でも蔵、多かったです。
このあたりの町家の造りを見せてもらえる資料館に行ってみました。(案内のおばちゃんとえらく話し込んで昔大阪でOLやってた話で盛り上がったりしましたw)
玄関入口の横にパタンと下ろす木製の台、これは「ガッタリ」といって昔の店の名残り。
間口の狭い京風の間取りをずーっと奥まで行くと
その向こうに白壁の蔵。扉が二枚ついていて頑丈な外側の扉は防火用で普段開けっ放しなんだそうです。そっかあ、なるほど!
後瀬山を背後にした花街の雰囲気がなんともよかったんです。こっちに戻ってから手を付けた詩画集『泣草図譜』にはこの花街イメージを使いました。
到着した日はあいにく雨でしたが満開の桜が濡れて綺麗でしたよ。
明日は最終日、小浜城(別名雲浜城)のお話をしたいと思います。ではまた^^