たんたん短歌 短歌の目/11月

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菊の袷がやっと着れると思ったらもう万博公園の紅葉だよりがツイッターで届いていました。焦る焦る!
前回をお休みしたので短歌の目ではお久しぶりです、こんにちは。
さて、九月の末から写真と短歌のコラボをやり始めて、そちらでわりあいぽえじいなものを書いているためか、今回はばかばかしい歌が多めになったような気がしますがどうでしょうか。

短歌の目、締切は10日23時59分となっています。まだ間に合いますよ、みなさんもいかがですか。詳細は↓下記リンクからどうぞ。
2015-11-01 - はてな題詠「短歌の目」




1. シチュー
「のばさない」というチャンス失いて廻る機を待つシチューエーション

2. 声
夕暮のあれは2声のインベンション「だめっていってるでしょう」「いやあああああ」

3. 羽
「震災」を北へ譲りて5つめの秋も弓弦羽嶽から降りぬ

  弓弦羽嶽=神戸・六甲の山の古い呼称

4. 信
最終を知らせるベルの微かなる 銀杏 いちょう 信号鳴りやまなくて

5. カニ歩き
とんぼりのかつて鮮やかだったカニ歩きたいんやウォークてなんや

6. 蘭
蘭鋳 らんちゅう の気持ちがわかるヒトガタは 紅絹 もみ の襦袢をひとつ持ちをり

7. とり肌
トランポリンできるてすごいわ、いいね♡とり肌実42歳

8. 霜
星霜を駆け抜けここに墜ちてきた命に届く晴れ着勧誘

9. 末
くじ ならば末吉ちいさなシクラメン にのせるなり飛び立とうとして

10.【枕詞】ひさかたの
ひさかたのえび天丼は半額の3尾パックの1尾なりけり



シットリ系もあるものの、世相のボヤきあり艶物あり台所事情の愚痴ありで毎度ながらむちゃくちゃですねw(どれが艶物かわかります?w)
そういえば、さっきツイッターで「昔の桜はもっと濃い紅をしていたような気がしたが、実際には世の中が(目に映る物物が)鮮やかになって相対的に桜の花びらの彩度が下がったためなのだそうだ」というようなことが書かれていました。

カニは、まさしくそういうことなのだろうと思います。
あの冬の法善寺横丁のあかりはやわらかくあたたかかった。



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