オバマ・グルグル2

第二回、今日は宿の御膳から話を続けましょう。
小浜と言えばお魚ですが今の日本では大抵のものが手に入るので特に珍しかったのは澄まし汁になってでてきた「いさざ」くらいでしょうか。しらうおですかって尋ねたらそう答えがかえってきました。あとで調べたら魚へんに少ないって書くらしい。あんまり味は強くない、あっさりした白身の小魚です。

「川で採れるんよ。この時期だけのここの名物」って調理場で配膳をしながらこっちに大声でおかみさんが解説してくれた。

で、翌日早朝にお散歩に出たら橋の下の小さなせせらぎに人が網持って立ってて「おお、もしやこれが」と。


わかりにくいですがバケツには小さいメダカみたいなメダカでない魚がうじゃうじゃ。


さて、今回の旅行の目的は北陸アンソロジーに寄稿した『海柘榴』の聖地巡礼なのですが、最も印象に残るのは小浜湾内にある白鳥海岸です。この浜辺を誰もいない早朝に歩きたい!が一番の目的だったんですねえ。で、しっかり長靴装備ででかけたというw 砂には貝殻の破片が多く混じっていて水の透明度が高かったです。


『海柘榴』はアラサーの男が従兄の十三回忌に出席するため小浜へ行って、そこで一泊するだけの話なんですが(地味ですね、いつもながら!)その従兄との思い出の浜なのです。


浜のすぐ前を大きな道路が走っていて、観光スポットのマーメイドテラスという(とってつけたみたいなの)のがあります。台無しだな、と笑いながら浜に降りて前日の雨で重くなった砂に足を取られながら歩きました。


小浜湾のスケールや波のおだやかさを実際に浜に立って感じたかった。望みが叶って満足です^^