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手紙 / 花のうえにも ~椿

手紙

石垣に横たわるはな人垣の仰ぎみるはな駅はすぐそこ


阪急岡本からほど近い櫻の守公園。一昨年の写真と歌です。
「潔く墜ち」て咲く花と散りながら咲く花とを対比した写真があった、と思い出しました。

でも、わたしが椿を好きな理由はそこではなくて形状のシンプルさではないかと思います。
その上で、花のひとつひとつがしっかり「個」として存在するように見えることも。
(梅や桜では小さくて群れて咲くのでそうは見えない)
理想を花に見てるんですね、恥ずかしいほどわかりやすいですw
わたしがどちらかといえば木の花のほうが好きなのもそういうことなのでしょう。


そう、お水取り。
あの紅花染めの椿の細工を、僧侶が大きな輪になって黙々と作るのを映画のシーンで見たんですがなかなか感動的でした。染めの映画だったので、とても長い時間と手間をかけて染めてゆくのを映画は追っているんだけどクライマックスは材料を形にするそのシーンなんです。お水取り本番のにぎやかな、動きのある映像ではなくて。

一度あの花を手に取ってみたい。


それと、資生堂。そうか、あなたもなのねえとw
それで思い出したんだけど、あのデザインのことが書かれたお話があったよねと思ったのです。
太宰治の『皮膚と心』でした。そこでは薔薇になっているんだけど、あれってたぶん椿ですよね。


資生堂は高くて縁がないけど、花椿という冊子が大好きです。
ああいうものを作り続ける会社、素敵だなあと思います。
これも身近な場所で目にする機会がないんですが、先日岡本のカフェで揃えて棚に置いてあるのを発見してとても嬉しかったんですよ。
で、熱心に読んでいたらオーナーのお姉さんが「一年分まとめて一冊にしたのがあるので貸しますよ」って。今、手元にあります。遠慮しないで長いこと借りてくださいって言ってくださって。

素敵なものを素敵と思っているとそれがまた何か素敵なものを連れて来る、という話です。
ではでは^^


2015/03/02

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なお、この手紙は下記リンク先の文章に向けて書かれたものです。
2015-02-24 - がらくた銀河