『泣草図譜』制作~プリンター印刷で和綴じの手製本

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今日はその制作過程を写真で解説します。高等技術や隠しワザとかありません。経験のない人に「これくらいなら自分もやれる」と思ってもらえる程度のものです。


手製本は過去に大人向けの詩画集といったかんじのハードカバー布張りの絵本を一度作ったことがあります。(絵本の大会に出して佳作かなんかいただいたよ!)
でもそれは手描きだったので、デジタル絵を描いてプリンターで量産するのは今回が初めて。
そしてうちは10年ほどプリンターのない暮らしをしていたので、プリンターの取り扱いからリハビリです。
機械って使いこなすには何か課題を持った方がいいので、北陸アンソロジーの特典制作をすることにしたんです。

で、やってみて「これはインク代がしゃれにならんな!!」と愕然としていますw(話には聞いていたがこれほどとは!)まあ、身銭を切らねば何事も身に付かないということで今回だけは赤字上等でやってますよ。せっかくだから金沢文フリ行く人は北陸アンソロを買って、これもGETしてくださいね☆


冊子作りのために購入したもの

・紙 中 和紙100枚 1000円
   裏表の表紙 和紙30枚 600円
   遊び紙 10枚 300円
・ロータリーカッター 1500円
・インクカートリッジ あっというまに5000円分くらい消耗した


ロータリーカッターはカッテヨカッター!です。このお値段は嬉しいわ^^
寸法をしっかり確認できるように、台の下にしかない目盛りを上にも付けました。(物差しを両面テープでくっつけた)これですいすい作業ができた。ただし数枚ずつしか綺麗に切れないので大量に作る人には向きません。
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紙については私は和のデザインが好きで作るなら和紙で和綴じで!と思ってたんで中の紙はこれに。

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コスパとシンプルなデザインで 大直 というメーカーの 簾の目 一枚@10円に。
厚みがやや薄く、両面印刷用ではないので折って使います。
A4を縦に半分にカットしたものが半折にされて一枚のリーフになります。

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外側はある程度厚みが必要なので、表紙は厚めの一枚20円の紙。裏表紙のほうは中に化粧箱に使われるボール紙をサンドして全体がしっかりするようにしました。遊び紙は雲龍紙をあちこち探したけどいい色がなくて、落ち着いた青で妥協。

A4をカットしてリーフができた
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半分に折ってこうなる
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このあとは楽しい和綴じ♪

綴じは穴をあける千枚通し、大きな針(布団針みたいなの)、紙を挟むピンチなど用意します

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綴じは真ん中の穴を厚みの途中から入って裏へ出してかがっていき、最後も真ん中の穴の後ろから中へ引き入れて糸玉を作って切ります。全然難しくはないです。もっときれいに模様にすることもできるみたいなので、次回トライの予定☆


一晩重ねて重石をかけて仕上がり。中をめくるとこんなかんじ。

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ふふふ、本を作るって楽しいですね!!みなさんもぜひどうぞ。一緒にインク代に泣きましょうw