押し迫ってまいりましたのでわたしもやっておこうかと、「短歌の目」自作品から10首選んでみました。
自分が気に入っているもののなかで、なおかつ☆をもらえたもの10選です。
・まだ春も味噌も浅き汁なべに雛抱くように豆腐はこびぬ
・鳥を見て魚であるとひとり言うための言葉を拾いあつめる
・梅雨空に乾かぬ単衣干されをり青糸蜻蛉の背筋ただしき
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・「そのうち」の来ぬまま呑めぬ身となりぬ水屋に眠る
・くきやかに点から円へ咲く花の音は半秒遅れて届く
・ベビーカー押しし酷暑の勲章や日焼けた甲に散らばる銀河
・ブランコで
・ハッカにも存在価値があるのだとのちには知りぬさくまドロップ
・
最近写真短歌の連載をしていて、そちらはコラボなこともあるし意図的に現代短歌寄りに詠んでいますのでこうして100首振り返って比べると自分の作風がよくわかりますね。(良くも悪くも)
短歌の目に参加するまでにも詠んでましたが自分ひとりでマイペースでやっているとこういう作業はしませんし、他者との比較もほぼないので自分の作風には無頓着で居られたんだなと思いましたw まあ、それも悪いことじゃないと思いますが^^
この機会に告白すると、わたしは創作に関して集団で何かをやるのがどうにも苦手です。
特に短歌についてはただただ「たんたん」とを旨としてやるんだということを始めたときから思ってて、それはなぜかというと母が俳句で結社に所属している様子を何十年とつぶさに見てきたせいなんですよ。
(そしてそれは俳句に限らずどんなジャンルにも同じようなことがあるのだろうと思います)
わたしは絵にしても文章にしても自分の「好き」っていう気持ちを大事にしていたい。
それが維持できる一番いい環境を整えること、それが一番の関心事です。
その点で「短歌の目」は自分にはとてもいいイベントでした。
再開を楽しみに待っております。