たんたん短歌 短歌の目/3月

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たんたん短歌こちらで再開しようと思います。
今まで通りぼちぼち更新になりますがよろしくお願いします。


さて、はてなへ引っ越し記念的にid:macchaunoさん主催のはてな題詠「短歌の目」に参加します。
これは毎月一回、月のはじめに10のお題で10首詠む企画のようです。


詳しくはこちら→http://tankanome.hateblo.jp/


☆3月の「短歌の目」10首


まだ春も味噌も浅き汁なべに雛抱くように豆腐はこびぬ

ジャムパンのカタチが苺だったことやっと気づいた2015

のこり福七割引きの靴と待ついかなごの匂い 花朝月夕( かちょうげっせき )

鳥を見て魚であるとひとり言うための言葉を拾いあつめる

花咲いてふたりに戻ってどこへいこう大地の揺らぎを忘れ得ぬまま
 
アンテナを羊歯の葉先のようにして噛みくだしている家族の食卓

いきものの線もてあそぶそれだけで終わってしまった手編みのマフラー

バク進とバク睡だけで生きている生きもののよこで生きています

週末も年度末もヒトゴトの女にもあり桃の節句

鍋囲むひと三人のそれぞれに違う言語で発する信号