紙をきれいに剥がされた針金のポイは、すぐに手作りとわかるやわらかな曲線をしていた。 知り合いのたこやき屋は金魚すくいもやっていて、わたしはよくそこへしゃがみこみ腕を浸して用済みになったポイを弄んで暇を潰した。意味もなく輪っかに水をくぐらせつ…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。