ペーパーウェル01 に「こんたん」で参加します!

ネプリ(ネットプリント)を大勢で同時に配信しあって、書く&描くことを楽しもうというTwitter企画 ペーパーウェル をななさんid:Library7と立ち上げました。詳細は下記リンク先、Twitterの企画アカウントページをご覧ください。
twitter.com

10月にバタバタと準備して発足したのですが、思った通りあっという間に第一回開催が目前です。明後日22日から24日までの期間に、小説やエッセイや詩あるいはイラストやコミック、写真といった画像のものなどさまざまな形式の一次創作が配信される予定です。そして今これを読んで「自分も!」と興味を持ってくださった方があれば、まだ間に合います! 配信登録は無料ですから、ぜひ小さいサイズからでも参加してみてくださいね。

わたしは↑キツネのイラストを散りばめた短歌のアンソロペーパー(A4サイズ)を配信します。参加くださるのは以下の通り(敬称略)の10名です。
泉由良 @yuraco
一福千遥 @ichihukuchiharu
海月ただよう @tadayou_k
紺堂 カヤ @kaya_kon
西藤智 @hitonosulab
桜望子 @Ma2raMen
芍薬 @yuritanyogini
諏訪灯 @_skydew
日向彼方 @hyuga_kanata
望月万里葉 @perhonaribon

「キツネ」あるいは「変化」をイメージして詠んだ10首とイラストの「こんたん」、カラー版は色合いがお正月っぽいですしお菓子を包んで手土産になどいかがでしょうか。配信はモノクロとカラーの両方配信しますのでお財布事情などにあわせてご利用くださいね^^ 
今回の企画ではうちのネプリ以外にもたくさんの方が配信準備をくださっています。ぜひ22日~24日のあいだに  #ペーパーウェル01配信 ツイッタータグをチェックしてみてください。また、この企画は年に二回開催で継続予定です。今回参加を逃した方も覗いてみて次回の参考にされるといいんじゃないかと思います。

では週末をお楽しみに☆

まるげ制作ばなし & 各作品紹介


昨日に続きアンソロジー『MARGE(まるげ)』について、今日は企画のはなし & 軽く各話の紹介をします。紹介はさらっと読めるけど12作あるからそこそこ長いです、よかったら読んでやってください。

わたしが制作で大事にしているのは手製本の醍醐味である「テーマ・装丁・中身をしっかりマッチさせること」、つまり総合的な本づくりってことなんですが、これがまこと楽しくて制作のしんどさも、数を作れない悔しさも、まあええやんでFAになりますw で、ここがしっかりするかどうかは最初の企画が肝心なんですね。

うちはいま布張り装丁が基本なので、新企画はまず布選びからです。今回の布は黒地にピンクの糸で葉っぱのような、尻尾のようなマークを規則的に織り出した着物地。絹の光がゴージャスで耽美ですが、前回アンソロが耽美テーマだったので今回はポップに寄せたかったんですね。で、→装丁で明るく楽しい印象を加味→このマークの謎解きをテーマに→ポップな本になる と考えました。そしてキーワードを「MARGE(まるげ)」にしてさらにポップにしました。「丸」に、不安げなどというときの「げ」がひっつくことで「まるっぽい形状にみえる様子、またはそう見えるもの」を指す古語です。

方向が概ね決まったのでサンプルを作って公募。今回は頒布に協力いただける方を二人優先でお誘いして残りの枠を募集しました。12人が1000字ずつ「ピンクのまるげとは何か」について書いています。さて、どんな話が寄せられたか感想をちょっとずつ。

 1 塒之@neguran0  海ほどく
塒之(ねぐらの)さんの書く文は、どこでなんのために書いてもねぐらの温かさと曖昧さがあります。こどもとおとなの境界線を浮遊している気ままなたましい。このわけのわからない本の入口にぴったりで、これがあることがとてもうれしい。

 2 座木春@86krk ベイビー・ベイビー・ユニバース
春さんに対する先行イメージが吹っ飛びましたw 可愛い、優しい、楽しい恋人たちの会話。まさにこのポップな装丁を、まんまショートストーリーに仕立ててもらったような。抜群に口当たりの良いキャンデーですよ!

 3 磯崎愛@isozakiai  らちがい・まるじなる
前々回のアンソロ「べんぜんかん」で書いた話とシリーズ的になるよう書かれた本作。今回は本の歴史についてをざっと浚う内容。表題「MARGE」からこのネタを選ぶのが読書家の磯崎さんらしいなと。本とそれを書くことへの情熱や哀感が行間から。

 4 ツカノアラシ@tukano_2013  あみるすたん羊に生えるもの
作風を良く知らなかったツカノさん、ちょっと不穏なものを書きますと宣言されたのですが。いただいてみると飄々とした文章が明るくて、不穏な内容とのマッチングが不思議な味わいの作品でした。元ネタがあり、わかる方はとくに楽しめそう。

 5 凪野基@bg_nagino 追想
凪野さんの文章は常々拝見しているので、読み終えて「ああ、凪野だっ!!」と叫びました。職人芸が光ります。あと、じっさいいろいろキラキラ光るんですよねえ、ナギノ世界。漆黒の闇が光をなお美しくする。闇は文章の密度だろうと思います。
 
 6 きよにゃ@kiyonya3 謎の宅配便
今回アンソロ執筆中に不思議な事件があって、それにインスパイアされるかたちで書かれています。SF仕立てでごくごく近未来の日常は――と一緒に想像を膨らませて読みました。そのころには宅配便の配達人も人間ではない(しかしイケメン)気がしたりして。

 7 宮田秩早@takoyakiitigo 北辺の習俗と神の去譚
あのですね、この方。宮田さんたら、執筆メンバーが決まって2日後には原稿提出されたんですよ!! は?? ってなりましたよw とにかく書きたいから書いちゃったっておっしゃって、驚くやら有難いやら。で、「所定の枠に収まらないですねえ、削ります」とおっしゃったんですが内容がとてもよかったのと削ると台無しになると思えたのでそのままいただきました。そういうわけでこの作品のみ、字数が多くなったりルビがあったり字の大きさが2種類あったりイレギュラーになっております。神話だしね! もうこれ真ん中にどーーんと置いて絵とかつけて、前後半の分け目にしたらええんちゃう?と。
内容ですけど、実はこのタイプ「来ないかなー」って待ってたんですよ。しかもこの雰囲気、すごいでしょ? 自分ではまず書けない。神様ありがとうと万歳しました^^ (そしてちゃっかりそのあとに自作を配置するわたし)

 8 うさうらら@usaurara ぴさんり
主宰特権で原稿が集まってから、そこにない要素をまとめる感じで話を作りました。「ケモ」「いわゆる百合モノ」「時代物」と、普段書かないもの。長々と書くにはちゃんと知識や慣れが要りますけど、1000字だからわりと楽しんで書けました。まるげが何か、ぴさんりが何か、お楽しみに^^

 9 嘉村詩穂@poesy_rain 患者番号08396
これも嘉村さんの通常運転、ひたすら耽美な一編です。闇や病みに惹きつけられて耽美なものを書く、その筆に対象への距離感を感じさせる嘉村さん。どれだけ美を描写してもぎりぎり溺れていない印象があります。それと詩を書く人の息遣いもわたしには美点。

10 雲形ひじき@kmkymr メディナ・ノート
「ヘンタイくさい」とひじきさんに感想をお伝えしましたw 何がって難しいんですけれど! 確実におかしい。怪しい。ひじきさん、あなたって何者? きっとみんなそう思うに違いないです。あ、内容は日記形式でのほーーんとしてます。(ますますアヤシイ) この本を「まるげに関する資料集」と設定したとき、こういうのあったらいいなと思ったものに日記形式もあったので頂いて嬉しかった作品です。

11 オカワダアキナ@Okwdznr 読み捨て
おかさんは「アンソロは主宰さんに捧げることにしてるので」とおっしゃって、二作初稿を用意して選ばせてくださったんですよ。それでなんと金の斧をポーイしましたw すごくよく書けている方を捨ててなんだかよくわからない方をくださいって言ったんです。だってこの本、なんだかよくわからない本にしたかったから! でも仕上がってみれば、やっぱり正解だったと二人とも納得しているので結果オーライなんです^^ フィティッシュな言葉のつらなりに身を任せて、北の海でけむくじゃらの獣に肌を撫でられる心地を楽しんでいただきたいです。

12 かくら こう@ohanasi_cafe Mの孵化
嘉村さんの作品と近い「ドロドロ耽美」なのですがこちらはシュール。口調の淡白さと展開の滑稽味で分類不可能ななにかになっていくので読みながら焦ってしまうw わかろうとして手に取ったものが次々粉砕されてお手上げ、マイッタ。滑稽で残酷で甘美。うちにシュヴァンクマイエル不思議の国のアリスがあるのを思い出させました。「わけのわからん話」がわたしは好きなのでこれをトリにしました。


構成についてざっくりまとめると前半がSFっぽいものやポップ&キュートなもの、7が神話、後半は語りがややダークなもの。特に最後のほうには心象が抽象化され、短いながら深みを感じる作品たちを置きました。彩り鮮やかで賑やかな皿を楽しんでいただいた後に濃く苦いエスプレッソをお出しする、みたいな手順です。皆さんのお口に合いますように。

このアンソロは今週末の文フリ東京で少部数頒布のあと、春のテキレボと名古屋コミティアで頒布予定です。いずれの会場でも見本を手に取っていただけますので、ぜひいらっしゃって手製本の手触りを味わってみてくださいね。

アンソロジー『MARGE(まるげ)』 試し読み公開

いよいよ週末、文フリ東京で『MARGE(まるげ)』が初頒布となります。ブースはA-13 オカワダアキナさんのサークル ザネリ  に委託をお願いしています。オカワダさんもこのアンソロによいお話を書いてくださっていますよー。

さて、あらためてざっくりこのアンソロを紹介するとですね。「ピンクのまるげとは何か」を合言葉に12人が掌編を書いて手製本にまとめたものです。「まるげ」とは何かが丸まった様子を指す古い言葉。手製本の表紙に使われた絹布の模様と、不思議可愛いことば「まるげ」からさまざまな空想がひろがりました。ぜひ手に取ってピンクのまるげを目撃してください!
今夜はひとまず冒頭のご紹介です。(掲載順)

1.海ほどく   塒之

 おいしそうなものの包み紙を外したら、おいしそうなものが入っているのだけれど、調理してお召し上がりくださいって。えっこんなキラキラした包み紙、ピンクに光ってお菓子みたいなのに、ちょうりして? しないとめしあがれないと? とじっくり見れば見るほど包み紙と同じピンクが黒い暗い海の中でざんぶと波打っており、ああ、こんな丸くて暗くて掌に乗る海があったのねえ、と感心するけれども、海。海の幸じゃなくて海。こんな甘い香りをさせておいて海!


2.ベイビー・ベイビー・ユニバース   座木春

 僕の想い人は地球の生まれで、地に足が着いた人である。彼の横顔を見ていると、僕はつくづく思うのだ。「重力って偉大だ」と。僕は土星出身で、そのためか落ち着きに欠けている。らしい。僕も自分でそう思う。だから到底叶わぬ恋でも、胸に秘めたまま楽しめるのかもしれない。
「あまり散らかすんじゃないぞ」
 僕が「マルゲ」を開けた途端、ハヤブサの声が飛んできた。途端、ミクロ・キャンディの七色の欠片が流星雨みたいに飛び出してゆく。僕は軽く片目をつぶり、大人しく「ゴメンね」と謝った。ハヤブサは眉間に皺を寄せたが、それ以上は怒らない。真面目である以上に、彼は優しい。


3.らちがい・まるじなる   磯崎愛

 かつて文字は隙間なく連なっていた。ひとびとはそれを読み上げながら書き写した。でなければ意味を追うことがむずかしかったのだ。
 そなたはきっと「書物」とやらに興味があるのだろうな。しかも余がこうして見えるとなれば、銀河の周縁に住まうものに違いない。なにしろ中央にいるものたちはせっかちなのだ。彼らは規矩にこだわり埒外のものを好まない。つまり、余のようなものどもを生かし続けるには、その言葉に耳を傾けてくれる来館者とやらが必要なのだ。いましばらく付き合ってくれ。


4.あみるすたん羊に生えるもの  ツカノアラシ

 ピンクのまるげを探しに行こう、一張羅の服を着てピンクのまるげを曲がりくねったような町へ探しに行こう。さて、ピンクのまるげとは、如何。
 その日、私は知人の手紙でピンクのまるげを探しに、曲がりくねったような町へ出かけたのだった。
 暫く前に行方不明になった知人からの封書の中には、店名と場所が印刷された名刺サイズのカードと『君が探していたピンクのまるげを見つけたので、行ってみるといい』と書かれた便箋が入っていて。
 さて、ピンクのまるげとは、如何。


5.追想  凪野基

 解析依頼が来た。ずいぶん古い型の宇宙船のメインシステムで、適合するケーブルを探すだけでひと仕事だった。
 データを変換している間に、添付のメモに目を通す。「軌道を外れて漂流していたため通信を試みるも返答はなく、当局にて拿捕。外装大破、乗員は全員死亡」目新しいものではなかった。
 サルベージしたデータから、このシステムがおよそ一七〇年前のものであることを知る。船籍ははるか遠くの星系を示していた。


6.謎の宅配便  きよにゃ

「山野さん、お届け物です」
「ふぁい……」
 宅配便のチャイムで、昼寝を起こされた。寝床からのそのそと這い上がり、やけに軽い段ボールを受け取って欠伸を噛み殺す。ここ数か月残業続きで、休みの初日は丸一日眠らないと体が持たないのだ。
(なんか通販、頼んでたっけ……)


7.北辺の習俗と神の去譚   宮田秩早

 北辺に独(ひと)り神ありと云(い)う。
 神名(な)、人代にくだりてのちは詳(つまび)らかならず。
 その地、三方を海とし、森多けれど実り薄く、夏、短く、冬、海は氷に、森は雪にて閉ざされり。
 人、覡(みこ)*1をして神と交わり、神、夏(か)を与(あた)う。
 夏とは獣なり。*2
 その血肉は滋養となり、毛皮は寒さを退(しりぞ)け、骨は海と森の生き物を呼び、人を養う。


8.ぴさんり  うさうらら

 女は天井の一角をちらと見やって壁際の梯子を取り、その先をひっかけて足場を確認した。着物をからげ上がってゆく女の腿が、少女の顔の間近で擦れうごく。屋根裏は暗くて見えないが二方の小窓の位置からみてそれなりに広いようだ。積まれた木箱から目当ての箱を探す女に「勝手にいいのですか」と少女が云うと、箱を開けようとした女の手が止まる。


9.患者番号08396   嘉村詩穂

 十九歳の彼の名をもう誰も覚えていない。カルテに記された患者番号の他に彼を呼ぶ名はなく、08396と声をかければ、弱々しい声で「はい」と返すのだった。
 原因不明の病に徐々に冒されて、十余年にわたる入院生活と多量の投薬によって足は萎え、もはや満足に歩くこともままならない。豪商の家に生まれたとあって、はじめこそ着飾った親族たちが仰々しい手土産とともに彼を見舞ったものだが、その足も絶えて久しい。
 外聞をはばかり、座敷牢の代わりにと、この白亜の病院に彼を押しこめたのだろうとおのずと知れた。
 花を手に友が見舞いに来る様子もなく、隣の病床に眠る顔ぶれが入れ替わっても、彼はひとり同じ寝台に横たわたっている。


10.メディナ・ノート  雲形ひじき

 某日、アサギマルゲが売り切れだった。いつでも買えると思っていたからストックは0だ。入荷までのしのぎ方を思案していると「正規の物じゃないが、ピンクならあるゲ」左目の大きな店主がから出してきたのはピンクのまるげだった。
 ピンクに切り替えてもリタの食欲に変化はない。三日に一度、十匹を丸飲み。
 某日、熊本氏と帰る。読んでいる本のことで意見を交わした。概ね同意で愉快。駅で別れてから、よりうまい返しを思いついて反省。氏が飼っている猫はまるまるとした長毛で、腹を撫でろと自ら要求するらしい。リタは鱗の変温動物であり、互いの存在に慣れはするが懐くわけじゃない。朝夕霧吹きをしながら話しかけていると、仏壇の前に座っている心もちになる。


11.読み捨て   オカワダアキナ

 表向きは船宿だ。ぼろい相部屋だが似たような客同士で気兼ねない。シーツは古本屋のにおいがした。あんたの部屋といっしょだ。
「まるげをやりにきたんだろ」
 年かさの男がおれに笑いかけた。満月の晩、ロッカーの鍵を足首に巻くのはまるげ狙いのしるしだ。
「あれはたまらないよな……」
 おれは仕事の前は二回シコるが、まるげだから三発だ。同室の男どもとやさしく抜きあった。軒先の文庫は一冊五十円、あんたを忘れる旅に出た。


12.Mの孵化   かくらこう

 部屋は桃色の粘液菌糸で覆われている。元はベッドだった長方形の苗床にMは脚を抱え横たわっている。その格好は胎児に、蛹に、そして卵に似ている。Mの目蓋も口も鼻も体躯も粘液に包まれ、一見なめらかな石膏だ。頚椎から尾骨にかけて鬣が生え、それは水生植物のようにゆらめく。淡い光が鬣の根元から生じ、先端へ向けて移動し、宙へ逃げる。壁や天井は光を捕らえ、それを吸収して粘液菌糸の層を肥厚させる。壁の表層では処々泡がはじけ、甘い臭いが漏れ出る。腐りゆく果実の内に閉じこめられたような部屋だ。酔いを覚え、僕は跪き、苗床にもたれる。Mがコポリと息を吐く。もうお喋りしてはくれないのだ、この口は。 


以上12作品、続きが気になる作品はありましたか? あったらいいなー。見本を用意してオカワダさんがお待ちしています。ぜひお立ち寄りくだいね☆

折本フェア #ちょこ文福岡 参加のネプリ配信中

明日、福岡で初開催される文芸イベント「ちょこっと文芸福岡」の折本フェアに参加します。お近くの方はぜひイベントを覗いてみてくださいね。
イベントのホームページはこちら→ ちょこっと文芸福岡 - chocobun ページ!

さて、折本というは一枚の紙に絵や字を刷って、折ったりったり切ったりして本のような形状にするものです。
手軽さが特徴のこの遊びをやたらめんどくさくアレンジしたのがこちらになりますw 
でも結構みんな作ってくれてるので、大丈夫つくれます。夏の工作おひとついかがでしょう。セブンイレブンへGO!(記事最後に作り方図面あり)


1.短歌の16首入ったもの
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セブン 白黒20円 カラー100円 選択可 29日まで 21174774

ツイッターで「いちごつみ」という遊びをご一緒した方たちと合計4人(西藤智さん、芍薬さん、愁愁さん、うさうらら)で読み草を出し合っています。初めての「いちごつみ」だったんですが楽しかった。ツイッターに最適な短歌遊びですね! ペースが合うひととこれからも楽しみたいな。(やり方はぐぐってくださいね)


2.文章とコミックの混合したもの
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セブン 白黒20円 カラー100円 選択可 30日まで 30443090

こっちは以前『昨日のかみさま』という作品をアレンジさせてもらったオカワダアキナさんと、再度ご一緒してつくりました。というのも今回の折本フェアが「コミックとかイラストでの参加OK」だったから。チャンスとばかりおかさんにお願いして『昨日のかみさま』からのスピンアウトのようなかんじの一冊を作ることが出来ました。おかさんのお話はどれもやさしくてだいすき! (一介のファンにおつきあいくださってありがとうございますううう)

そんなおかわださん、新作を大阪文フリに向けて準備中だそうです。楽しみ。そしてすでに脱稿したというアンソロのほうも。
twitter.com



☆さて「作ってみるよ!」 という方へ 解説☆
① こちらの図を参照して白い部分を切り抜いたら4つの部品に分かれます。
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② 4つのうち1つがこれ。これは表紙と裏表紙になる部品で真ん中から左右に袋状になるようつくってください。


③ 4つのうち3つがこれ。横につないで一体にしたら本文紙になります。(山になるところを途中まで切り込んでから折ってください)


袋になった場所に本文紙を差し込んだら右綴じの冊子組み立て完了です。


お疲れ様でした! 

ピンクのまるげとはなにか(アンソロジーの募集告知)

☆1 アンソロ『MARGE(まるげ)』参加者募集のお知らせ



来春のテキレボで頒布のアンソロを制作にかかります。募集は8月20日(月)~26日(日)までの一週間、応募はツイッター@usauraraの応募用ツイートへ直接リプライでどうぞ。応募が多ければ抽選になります)

また、関連する情報はツイッターモーメント↓でご覧になれます。
https://twitter.com/usaurara/status/1031075179701579777

モーメントにまとめたこれまでの内容をここにも記しておきます。

短編アンソロ『MARGE(まるげ)』コンセプト

・800~1000字程度の掌編を13本掲載したアンソロジー
・各作品が「ピンクのまるげとは何か」に関する文章
・本全体を「まるげに関する資料集」と設定

 解説 「まるげ」という言葉について
 古語です。なにかが丸まっている様子を名詞として言うもの。
 たとえば雪を丸めたのを雪まるげ(ゆきまろげ)というふうに。
 なお、まるげの英字表記はUを入れず 
MARGE でお願いします。(これは外語でいろいろ意味があるようです)

このぐるぐるがまるげと呼ばれることをふまえ、それが登場するお話をみんなで競作しようという企画。
合言葉は「ピンクのまるげ!」

原稿について
締め切り 9月25日
ジャンル不問・全年齢向。独創的なお話歓迎☆
・読めば「まるげ」のことがよくわかる(~おぼろげにわかる)内容である
・参加者が多いので献本はなしです、すみません。無償提供おねがいします
・挿画はほぼなし、本文紙はモノクロ基調のあっさりした構成です

なお、相方の磯崎愛さん、個人委託をお願いするオカワダアキナさんと凪野基さんに優先枠で参加いただきますので募集人数は9名になります。
ここまではツイッターで広報済みの繰り返しです。


☆2 ここからは追加情報。さらに詳しい説明です。

・ネタ被りについて
製作期間が短いこともあり主宰はこれに関してはスルーします。「同じネタでも書き手が違えば違うものになる」という方針に同意くださり、被っても怨みっこなしと考えられる方のみご参加ください。

・書き方について
 本全体を「資料集」の体にします。もくじでは各作品を「資料1」等の番号、タイトル、筆名というふうに並べて記します。作品自体を資料っぽくする必要はまったくありません。どのようなものでも文章であればOK。調査書ふう、論文風、エッセイふう、昔話ふう、神話ふうなどなど自由な発想でまるげに関する言葉を見せてください。

・18禁について 
 あまり気にせず書いていただいて結構です。かなりゆるいです。ただし「場合によっては修正いただくことがある」とご承知ください。

・制作冊数と頒布予定について
完全な手製本のため少部数制作になります。40~50冊の予定。ここからロスと見本の数など除けて、東京文フリ、春の名古屋コミティア、テキレボに分配します。


以上が募集内容です。ご質問等があれば遠慮なくツイッターでお尋ねください。応募は明日からです。応募用のツイートを流しますのでリプライでご応募ください。(いいねで「受け付け」にさせていただきます)

テキレボ7に委託参加します(委託ー31)

助走期間が長かったテキレボ、やっとシズムアンソロを2種類揃えて初頒布できます! 
ぜひ委託のコーナーへ足を運んで見本を手にしてください。


第7回 テキストレボリューションズ
日時 2018/07/16(月) 11:00〜16:00
場所 浅草・東京都立産業貿易センター台東館(東京都)4F
サークル花うさぎ(委託-31)は入ってすぐ右手の委託コーナーに見本を置いていただきます。

ウェブカタログはこちら↓
花うさぎ [第7回 Text-Revolutions・手製本・豆本・絵本] - Plag!


その1 『シズムアンソロジー』
シズムアンソロジー グリーン

シズムアンソロジー ホワイト

同じ内容の装丁違い、函付きで500円。(函はグリーンが金、ホワイトがシルバー)

参加者はアンソロ主宰の私と、サークル相方の 
磯崎愛 @isozakiai
Twitter公募の抽選で決定した
瓜越古真 @f_urigoe  
紺堂カヤ @kaya_kon 
桜鬼 @HanaOniTiriyuku 
白河紫苑(出口花霞) @kasumi_deguchi
(敬称略)以上合計6名で、執筆から製本作業まで足かけ4カ月かけて制作しました。

「神戸の実在の廃ホテルをモデルに船と花の耽美掌編集を編みたい」

というわたしの想いが5人の協力者を得て結実。おのおの花をモチーフにした掌編を寄稿くださっています。執筆くださった皆さんありがとうございました。では、もくじを貼ります。

はじめに
 第一部 湛む 其の壱
     うさうらら(花うさぎ)
 第二部 船と花の幻想
 1 「禍福の淋漓」          
     白河 紫苑(BRADDY VOICE) 
 2 「咲いて枯れるもの、手折るもの」 
     紺堂 カヤ(つばめ綺譚社) 
 3 「ブーガンヴィルとオルー」 
     磯崎 愛(花うさぎ)
 4 「月夜の海にくらげ咲く」     
     瓜越 古真(コハク燈)
 第三部 湛む 其の弐
     桜鬼(波の寄る辺)
 第四部 終章
     うさうらら(花うさぎ)
 あとがき

執筆はそれぞれ約1500字。テキストのあいだにイラストをふんだんに挿入しています。

A6サイズの小さな本ですが、テーマに沿って内容の充実した48ページになりました。
また、このアンソロは花をモチーフにした物語を集める企画「花マップ」に参加しています。
いや、わたしが企画したんですけどw

テキレボの特徴に有志企画がすっごく多いというのが挙げられます。わたしは4度目のテキレボ参加なのでそろそろこういうことにも参加したほうがいいかな~と委託にもかかわらず立ち上げた次第です。「やり方によっては委託でも企画主宰できる」ということになったら楽しいな、と。
ちなみにサイトとか作ってません。ほぼすべてツイッターで済ませています。ご興味ありましたらモーメントをどうぞ↓
twitter.com

この花マップ企画には39のサークルが参加申請をしてくださいました。では、お話の中で使われている花々をコピペしてみましょう。
菊、野ばら・白百合・アザミ・ダリア・シクラメンハナミズキ、薔薇、アナベル、クロス・コスモス(架空)、桜、白ユリ、サルビアアサガオ、椿、沈丁花、桜、彼岸花、山百合、たんぽぽ、撫子、十薬(どくだみ)、センブリ、、、、まだまだありますよ。

わたしが頒布する『シズムアンソロジー』には薔薇、ブーゲンビリア、紫陽花、彼岸花アガパンサスオオイヌノフグリキダチチョウセンアサガオが登場。清らかなものから妖艶なもの、軽いものから重いものまで、それぞれに耽美です。

あ、そうそう。今回はテキレボ特典として『シズムアンソロジー』お買い上げの方に花マップのしおりをお付けしています。ぜひこの機会にお求めくださいね!
(手製本のため数量に限りがあります。売り切れの際はご容赦くださいませ)


その2 『あけびかづら』
twitter.com


こちらはコラボ・花うさぎの二人で制作した蛇腹本。他と同様に函つきで一冊500円です。これまでと同様絹の着物地を表紙に、和紙を本文紙に使った蛇腹本で両面楽しむことができます。今回はひとつのお話を表(文字)と裏(絵)で表現しました。これは花うさぎを結成してからずっとわたしがやりたかったことで、ある意味到達点です。わたしにとってはとても感慨深い本になりました。制作のこもごもはまた別に語りますが、ああ、ここまで来たなあという気持ちで居ますと報告させてください。また、無理難題にしっかりと応えてくださった相方の磯崎さんにもこの場を借りて御礼申し上げます。

では皆様のお越しをお待ちしています☆

冬木立のような2冊組『完璧な庭』を紹介します

先日ツイッターで応募した抽選で当選し、上記タイトルの本を購入しました。
著者の森瀬さんはこれまでも装丁には拘りを持って本を作っていらっしゃった方ですが、今回当選した2冊組はこれまで以上。特別にケースや箔押しの上乗せがあってトータルでたいへん美しく仕上がっています。

外観はモノトーンですっきり


取り出すと「庭」の箔押しの鮮やかさ、補色の対比に目を奪われます



全体のデザインまで冬木立のようなストイックさ

そして開くと鮮やかな樹々が。夏のさかり、冬の雪持ち

ここまで見たら中身が気になりますね? 目次をどうぞ。これも凝っています

目次、書き写します。

『完璧な庭』

01 猫の栖
02 雪下の日輪
03 蛇の右腕
04 夜の足音
05 光の子ども
00 完璧な庭

(最後が 00 なのは故意。意味はスリップの裏側に書かれている)


二段組で480ページ近くあります。もしかしたら季節を追って進んでいくのかも知れません。自分の日常とリンクさせながら読み進められればいいな。
この本はケースや箔押しなどのない通常版で6月末まで通販受け付けているそうです。森瀬ユウさんのBOOTH通販はこちら
destructiveblue.booth.pm