ピンクのまるげとはなにか(アンソロジーの募集告知)

☆1 アンソロ『MARGE(まるげ)』参加者募集のお知らせ



来春のテキレボで頒布のアンソロを制作にかかります。募集は8月20日(月)~26日(日)までの一週間、応募はツイッター@usauraraの応募用ツイートへ直接リプライでどうぞ。応募が多ければ抽選になります)

また、関連する情報はツイッターモーメント↓でご覧になれます。
https://twitter.com/usaurara/status/1031075179701579777

モーメントにまとめたこれまでの内容をここにも記しておきます。

短編アンソロ『MARGE(まるげ)』コンセプト

・800~1000字程度の掌編を13本掲載したアンソロジー
・各作品が「ピンクのまるげとは何か」に関する文章
・本全体を「まるげに関する資料集」と設定

 解説 「まるげ」という言葉について
 古語です。なにかが丸まっている様子を名詞として言うもの。
 たとえば雪を丸めたのを雪まるげ(ゆきまろげ)というふうに。
 なお、まるげの英字表記はUを入れず 
MARGE でお願いします。(これは外語でいろいろ意味があるようです)

このぐるぐるがまるげと呼ばれることをふまえ、それが登場するお話をみんなで競作しようという企画。
合言葉は「ピンクのまるげ!」

原稿について
締め切り 9月25日
ジャンル不問・全年齢向。独創的なお話歓迎☆
・読めば「まるげ」のことがよくわかる(~おぼろげにわかる)内容である
・参加者が多いので献本はなしです、すみません。無償提供おねがいします
・挿画はほぼなし、本文紙はモノクロ基調のあっさりした構成です

なお、相方の磯崎愛さん、個人委託をお願いするオカワダアキナさんと凪野基さんに優先枠で参加いただきますので募集人数は9名になります。
ここまではツイッターで広報済みの繰り返しです。


☆2 ここからは追加情報。さらに詳しい説明です。

・ネタ被りについて
製作期間が短いこともあり主宰はこれに関してはスルーします。「同じネタでも書き手が違えば違うものになる」という方針に同意くださり、被っても怨みっこなしと考えられる方のみご参加ください。

・書き方について
 本全体を「資料集」の体にします。もくじでは各作品を「資料1」等の番号、タイトル、筆名というふうに並べて記します。作品自体を資料っぽくする必要はまったくありません。どのようなものでも文章であればOK。調査書ふう、論文風、エッセイふう、昔話ふう、神話ふうなどなど自由な発想でまるげに関する言葉を見せてください。

・18禁について 
 あまり気にせず書いていただいて結構です。かなりゆるいです。ただし「場合によっては修正いただくことがある」とご承知ください。

・制作冊数と頒布予定について
完全な手製本のため少部数制作になります。40~50冊の予定。ここからロスと見本の数など除けて、東京文フリ、春の名古屋コミティア、テキレボに分配します。


以上が募集内容です。ご質問等があれば遠慮なくツイッターでお尋ねください。応募は明日からです。応募用のツイートを流しますのでリプライでご応募ください。(いいねで「受け付け」にさせていただきます)

テキレボ7に委託参加します(委託ー31)

助走期間が長かったテキレボ、やっとシズムアンソロを2種類揃えて初頒布できます! 
ぜひ委託のコーナーへ足を運んで見本を手にしてください。


第7回 テキストレボリューションズ
日時 2018/07/16(月) 11:00〜16:00
場所 浅草・東京都立産業貿易センター台東館(東京都)4F
サークル花うさぎ(委託-31)は入ってすぐ右手の委託コーナーに見本を置いていただきます。

ウェブカタログはこちら↓
花うさぎ [第7回 Text-Revolutions・手製本・豆本・絵本] - Plag!


その1 『シズムアンソロジー』
シズムアンソロジー グリーン

シズムアンソロジー ホワイト

同じ内容の装丁違い、函付きで500円。(函はグリーンが金、ホワイトがシルバー)

参加者はアンソロ主宰の私と、サークル相方の 
磯崎愛 @isozakiai
Twitter公募の抽選で決定した
瓜越古真 @f_urigoe  
紺堂カヤ @kaya_kon 
桜鬼 @HanaOniTiriyuku 
白河紫苑(出口花霞) @kasumi_deguchi
(敬称略)以上合計6名で、執筆から製本作業まで足かけ4カ月かけて制作しました。

「神戸の実在の廃ホテルをモデルに船と花の耽美掌編集を編みたい」

というわたしの想いが5人の協力者を得て結実。おのおの花をモチーフにした掌編を寄稿くださっています。執筆くださった皆さんありがとうございました。では、もくじを貼ります。

はじめに
 第一部 湛む 其の壱
     うさうらら(花うさぎ)
 第二部 船と花の幻想
 1 「禍福の淋漓」          
     白河 紫苑(BRADDY VOICE) 
 2 「咲いて枯れるもの、手折るもの」 
     紺堂 カヤ(つばめ綺譚社) 
 3 「ブーガンヴィルとオルー」 
     磯崎 愛(花うさぎ)
 4 「月夜の海にくらげ咲く」     
     瓜越 古真(コハク燈)
 第三部 湛む 其の弐
     桜鬼(波の寄る辺)
 第四部 終章
     うさうらら(花うさぎ)
 あとがき

執筆はそれぞれ約1500字。テキストのあいだにイラストをふんだんに挿入しています。

A6サイズの小さな本ですが、テーマに沿って内容の充実した48ページになりました。
また、このアンソロは花をモチーフにした物語を集める企画「花マップ」に参加しています。
いや、わたしが企画したんですけどw

テキレボの特徴に有志企画がすっごく多いというのが挙げられます。わたしは4度目のテキレボ参加なのでそろそろこういうことにも参加したほうがいいかな~と委託にもかかわらず立ち上げた次第です。「やり方によっては委託でも企画主宰できる」ということになったら楽しいな、と。
ちなみにサイトとか作ってません。ほぼすべてツイッターで済ませています。ご興味ありましたらモーメントをどうぞ↓
twitter.com

この花マップ企画には39のサークルが参加申請をしてくださいました。では、お話の中で使われている花々をコピペしてみましょう。
菊、野ばら・白百合・アザミ・ダリア・シクラメンハナミズキ、薔薇、アナベル、クロス・コスモス(架空)、桜、白ユリ、サルビアアサガオ、椿、沈丁花、桜、彼岸花、山百合、たんぽぽ、撫子、十薬(どくだみ)、センブリ、、、、まだまだありますよ。

わたしが頒布する『シズムアンソロジー』には薔薇、ブーゲンビリア、紫陽花、彼岸花アガパンサスオオイヌノフグリキダチチョウセンアサガオが登場。清らかなものから妖艶なもの、軽いものから重いものまで、それぞれに耽美です。

あ、そうそう。今回はテキレボ特典として『シズムアンソロジー』お買い上げの方に花マップのしおりをお付けしています。ぜひこの機会にお求めくださいね!
(手製本のため数量に限りがあります。売り切れの際はご容赦くださいませ)


その2 『あけびかづら』
twitter.com


こちらはコラボ・花うさぎの二人で制作した蛇腹本。他と同様に函つきで一冊500円です。これまでと同様絹の着物地を表紙に、和紙を本文紙に使った蛇腹本で両面楽しむことができます。今回はひとつのお話を表(文字)と裏(絵)で表現しました。これは花うさぎを結成してからずっとわたしがやりたかったことで、ある意味到達点です。わたしにとってはとても感慨深い本になりました。制作のこもごもはまた別に語りますが、ああ、ここまで来たなあという気持ちで居ますと報告させてください。また、無理難題にしっかりと応えてくださった相方の磯崎さんにもこの場を借りて御礼申し上げます。

では皆様のお越しをお待ちしています☆

冬木立のような2冊組『完璧な庭』を紹介します

先日ツイッターで応募した抽選で当選し、上記タイトルの本を購入しました。
著者の森瀬さんはこれまでも装丁には拘りを持って本を作っていらっしゃった方ですが、今回当選した2冊組はこれまで以上。特別にケースや箔押しの上乗せがあってトータルでたいへん美しく仕上がっています。

外観はモノトーンですっきり


取り出すと「庭」の箔押しの鮮やかさ、補色の対比に目を奪われます



全体のデザインまで冬木立のようなストイックさ

そして開くと鮮やかな樹々が。夏のさかり、冬の雪持ち

ここまで見たら中身が気になりますね? 目次をどうぞ。これも凝っています

目次、書き写します。

『完璧な庭』

01 猫の栖
02 雪下の日輪
03 蛇の右腕
04 夜の足音
05 光の子ども
00 完璧な庭

(最後が 00 なのは故意。意味はスリップの裏側に書かれている)


二段組で480ページ近くあります。もしかしたら季節を追って進んでいくのかも知れません。自分の日常とリンクさせながら読み進められればいいな。
この本はケースや箔押しなどのない通常版で6月末まで通販受け付けているそうです。森瀬ユウさんのBOOTH通販はこちら
destructiveblue.booth.pm

テキレボ有志企画 花マップ参加者確認用リスト&配置図

テキレボで配布する予定の花マップ、参加サークルのリストと配置図(仮原稿)です。
(番号は申請順に振ってあります。図面はクリックで大きなサイズが見られます) 

1 E-03 サークル:華亭の鶴
2 C-17  サークル:アメシスト
3 A-07 サークル:灰青
4 G-02  サークル:ペーパーカンパニー
5 B-04 サークル:勇者斡旋所
6  B-20 サークル:七月の樹懶
7 委託-08 サークル:一服亭
8 F-01〜02 サークル:虹色彗星堂
9 H-07 サークル:ザネリ
10 B-02 サークル:夢花探
11 I-04 サークル:UROKO
12 C-08 サークル:神様のサイコロ
13 A-04 サークル:庭鳥草紙
14 委託-34 サークル: a piacere  ルビ:アピアチェーレ
15 H-11 サークル:アテナ戦記
16 G-04 サークル:虚事新社
17 H-08  サークル:謂はぬ色
18 委託-03 サークル:午前三時の音楽
19 G-16 サークル: 柳屋文芸堂
20 委託-25 サークル:hs*創作おうこく。
21 H-17 サークル:オレンジ宇宙工場
22 E-05 サークル:鶏林書笈
23 委託-15 サークル:桜月亭
24 I-10 サークル:眠る樹海堂
25 委託-31 サークル:花うさぎ
26 B-05 サークル:幻夢郷
27 E-26 三日月パンと星降るふくろう
28 F-08 サークル:絲桐謡俗 (ルビ シトウヨウゾク)
29 C-10 サークル:らいとにんぐにゃんこ
30 F-10 サークル: 狼と蝶
31 H-03 サークル:七星軒
32 F-03 サークル:ネコと菜の花
33 C-14 サークル:カワズ書房
34 D-02 サークル:つばめ綺譚社
35 G-01 サークル:こんぺき出版
36 B-09〜10 サークル:空想工房
37 G-15 サークル:キャンディエフェクト
38 委託-21 サークル:灰色のシェマ
39 委託-22 サークル:赤卒文庫


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修正事項 追記
・27 E-26  サークル: の表記抜け


☆確認追記 チラシができました。
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原稿(仮)を置きますので参加者各位チェックお願いします。訂正事項など今週末日曜の17日まで受け付けますのでTwitterDMかリプライでお知らせください。(翌日から印刷にかかります)
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以上、6月13日追記しました。

シズムアンソロウェブ参加 ―― 湛む 拾遺 ―― 『緋の縅』

上記タイトルのTwitter創作イベントに参加します。

画像に文字をはめ込んだ作品です。画像をクリックしてお読み下さい。また、画像のあとにテキストのみでの掲載もしています。

もくじ
1.共有設定の確認
2.『緋の縅』
3.『緋の縅』のテキストのみ抜き出したバージョン


1.共有設定
白い船は山の緑に湛(しず)んでいた。戦前に建ったホテルはすっかり朽ち、それがかえってアールデコ様式の退廃美をかがやかせている。リノベーションの話が持ち上がり、男は現地調査に来たのだった。暗い建物を抜け、鳥籠のようなシルエットの真ん中に立つ。屋根の墜ちた廃温室だ。

2.『緋の縅』

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3.『緋の縅』テキストのみバージョン

緋の縅 ―― 湛む 拾遺 ――

からみつく蔓の狂おしい重奏が
熱帯林の錯覚を誘う。
緑に湛んだ客船の白壁は眺めるうちに
ぼぅと光って滲みだした。
泥と汗でへばりつく軍手を脱ぎ呼吸を整え
手のひらのすべてでその肌に触れる。
「やっと来たのね。」
彼女は低くそうつぶやいて
しんと冷えた胎内へ誘った。
暗い館内を突き当りまで進み
半開きになったドアを開き切る。

いちめんのエメラルドグリーン。

サンルーム風に並ぶ窓を樹々が覆い
その隙から射し込む光が
緑を帯びて揺らめいている。
アールデコの仄匂う船室が水に浚われ
揺蕩う ―― デジャブ ―― 沈んだ船室。
いつかのワンシーン。

水中でもがく夢を
現実で見ている奇妙さに
なんとなく息苦しくなって仰ぎ見ると
壊れたシャンデリアに
黒いものが幾つも提がっている。


「蛹。」
耳元でリョウが囁いた。

長い時間によって炭化した外殻は
夢と現の境界、いわば夢の輪郭だ。

「ヒオドシチョウ。義経の緋い縅が由来でね。
赤に黒の斑紋が綺麗な蝶なの。

蛹は灰を被ったみたいでしょ。
でもかれらは幸運のチャンスじゃなくて
きっと復讐のチャンスを待っているのよ。
ひとときも休まずに緋い縅を編みながら。」

時期を報せるのは風か。
それともみどりの波だろうか。
夥しい数の蕾が
いっせいに弾け
緋縅を纏い


ぽたり



ぽたり


やわらかなエメラルドの褥に
鮮血色の羽化液を遺して


かれらは出立する。
俺も行かなければならない。
復讐は完遂されるだろう。


硝子や木片の散らばる暗がりを
眩い光のほうへすすむ。
テラスだ。
港を南に臨むこの客船の甲板。

ふにゃり。
暗がりを出ようと踏み込んだ足を
朽ちたドアが沼地のように吸った。
その瞬間



黒い影がぺりぺりドアから剥がれ
一斉に舞い上がった。
焚火に踊る煤けた紙片
あるいは劫火に灼かれ塵となる体。




昇天 ―― 連れて行ってくれ ――




しかし一瞬の群舞を見せて
かれらはまたたくまに陽光に溶けた。

「夢」「現」「予兆」
もはや呼び名に意味などない。
俺はもうここにこうしているのだから。


だから

少しだけ手を貸してくれないか。
「ほんとうにダメな子ねえ」
自分の始末も出来ない俺を
そう言って笑ってくれ。
きみの話がききたい。



もういちどいつものやつを。
名前なんかない
いつものやつを。





―― 湛む 拾遺 ―― 『緋の縅』
     by usaurara

              了

シズムアンソロ制作ふりかえり & SS募集のお知らせ

今日のメニューはタイトル通り2つです。SS募集っていうのは『シズムアンソロジー』の設定(山に湛む廃ホテルとその温室)を共有して遊びませんかというTwitter企画のお知らせです。

↓ シズムアンソロのホワイトバージョンが東京文フリで頒布されます
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☆うちのアンソロについて、そしてシズムのふりかえり

今日ツイッターで「みなさん何を決め手にアンソロ購入しますか」という投票を見かけましたが回答は圧倒的に「テーマ」でしたね。わたしも1にも2にもテーマですね。あと、テーマに興味があって公募であれば多少は主宰者で決めることもあるかな。
今回うちのシズムアンソロのテーマは「船と花の耽美」です。みなさんに興味を持って買っていただけるといいなー。

さて、では今日はうちのアンソロの特徴を箇条書きしてみます。

1、完全手製本の少部数生産で1シーズン売り切り
2、募集時には装丁が明確

テーマのうえに本の完成形(外見)が見通せると、応募者に方向性がしっかり伝わってよいです。主宰者側の印象として応募者にミスマッチを感じることがないですね。

3、執筆メンバーは6人。うち2人は花うさぎ、残り4人を公募
執筆者数の最適解はケースバイケースと思いますが、自分の場合は動向をある程度把握できるのが6人程度なのでこれを基本にしています。また、メンバーを公募しています。公募はフェアネス的なこだわりでもありますが、ハプニングが起こりがちな状態が自分の勉強につながると思うので今後もこの方針でいくかと思います。

4、イラストの挿入等が多い
印刷屋さんで作る本との最も違う点がハード&ソフト両面での「自由度」なので、これをじゅうぶんに活かしたい=フリーダム、イレギュラーな要素を積極的に取り入れる方針をとります。そのため中身が完成するまで各執筆者と数回チェック&応答をすることになり平均的なアンソロよりは手間がかかっているかと思います。

と、書き出してみてつくづく自分の興味、満足のためにだけやっているなーと思いますw (いや、ほんのちょっとは世のため人のためみたいな面もあるんだけれども!) 


で、この基本に今回のシズムアンソロではテーマの扱い方を複雑にすることを課してみました。
実在の建物をモデル設定したうえでのキーワード繋がりにしたんです。「リアルとの接続」は花うさぎではいつもやっていることですが、アンソロでもやりたいなと。
しかしこれを公募アンソロでやるのは注意が必要だなと、やってみてから思いました。ほとんど知らない者同士が情報(によるイメージ)の共有をするって簡単ではないです。充分な準備をしておかねば、と思いました。具体例を説明したら長くなるのでしませんけど(わかりにくいですね、すみません)シズムアンソロでちょっと手順をミスってしまったんですよ><

それでシズムアンソロは当初の予定とはちょっとやり方が変更になりました。
お饅頭に喩えると薄皮饅頭だったのが、すこし厚い皮の饅頭になった!そして皮を自分ひとりで作る予定だったのを「桜鬼さんとふたりで共同制作」となりました。
桜鬼さんが提出くださった原稿(廃温室での詩的な思考の移ろいです)に、わたしが前章を書き足して一つの時間の流れを作っています。想定外の作業でしたがすごく面白かったです。自分のチョンボとはいえアンソロってやつはほんと何が起こるかわからねえなあ、でも面白いなあって思いながら書きました。ぜひ読んでみてくださいね。
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参加者のみなさんにはご迷惑をかけたうえ校正でもご協力いただき感謝しております。この場を借りて御礼申し上げます。無事に初売りにこぎつけそうです、ありがとうございました。


☆SS募集のお知らせ
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白い船は山の緑に湛(しず)んでいた。戦前に建ったホテルはすっかり朽ち、それがかえってアールデコ様式の退廃美をかがやかせている。リノベーションの話が持ち上がり、男は現地調査に来たのだった。暗い建物を抜け、鳥籠のようなシルエットの真ん中に立つ。屋根の墜ちた廃温室だ。

シズムアンソロジーは神戸の山に実在する廃ホテルをモデルとし、そこに架空の温室を設定して耽美な掌編を書いてもらう企画でした。応募をたくさんいただいて抽選になったんですが設定がツボ!書きたいっていう声が多かったので、紙の本のアンソロとは別にウェブ上で気楽に自由な字数で書いてもらう企画をやります。上記青字の設定をふまえて自由に文字創作をし、指定の日時に #シズムアンソロウェブ をつけて投稿ください。ついのべなら直に投稿ください。それ以上のものはブログやプライベッターなどにリンクで投稿ください。投稿されたものはわたし(@usaurara)がRTしていきます。

期間: 5月18日(金)のPM9:00に一斉アップ。数日程度は遅刻もOKですよ。
場所: ツイッター(タグ企画 #シズムアンソロウェブ
参加資格: 特になし 複数作品参加OK 内容についてはタグ企画なので特に制限しません。「花」を出していただく条件も付けませんので自由にどうぞ。
公序良俗: ご自身の自己責任において判断して投稿ください。こちらの意に反する内容である場合はRTしませんのでご承知くださいませ。


「耽美な創作ってあんましやったことないないけどちょっとやってみたい」と思っているひと、結構多いと思うんですよ。この機会に書いてみませんか。たくさんのご参加お待ちしています!

追記:設定についてもう少し詳細を知りたいという方は、以下のリンクからツイッターモーメントをご覧ください。
https://twitter.com/i/moments/938943181105774592

文フリ東京はザネリB30へ

こんにちは。しばらくイベントがなかったですが文フリの季節がやってきました。
まずは5月6日の東京文フリです。2アイテムをオカワダアキナさんのご厚意で置いていただくことになりました!
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詩画集『架空便』はおかさんとの共同作品です。大人のための詩集。
『シズムアンソロジー』は磯崎愛 @isozakiai  瓜越古真 @f_urigoe  紺堂カヤ @kaya_kon 桜鬼 @HanaOniTiriyuku 白河紫苑(出口花霞) @kasumi_deguchiならびに主宰のうさうらら @usaurara 以上6名で執筆した耽美掌編集。廃ホテルとその温室で見る幻想。
どちらも製作はわたしがしました。卯楽々堂謹製の完全手製本です。

それぞれのウェブカタログ↓
c.bunfree.net
c.bunfree.net

ぜひザネリB30に立ち寄って見本を触ってください & おかさんのエロくてエモいお話もぜひ手に取ってくださいませ。
おかさんのほうは『金継ぎ』というアンソロジーが新刊で出ます。純文ぽいかんじだとおもう!ので好きな方はチェックしてください。
そして個人誌最新刊はクマのやつだよ!びんぼーくさい雀荘の話だよ!ずるいよ、そんなの泣けるじゃないか!ううう
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『踊る阿呆』 ウェブカタログ↓
c.bunfree.net

当日いいお天気になるといいな。



また、シズムアンソロのホワイトバージョンは5月27日の金沢文フリにも委託予定です。(委託-38 卯楽々堂)
ウェブカタログ↓
c.bunfree.net

よろしくお願いいたします。