ここすとin浜松 に委託出展します

1月9日から21日まで静岡県浜松市にあるカフェギャラリー・ココモさんで手製本2種類を委託頒布します。
インスタグラム https://www.instagram.com/cafe_cocomo/?hl=ja をご覧いただくと雰囲気がよくわかるのですがゆったりやさしい空気が会場に満ちていて、手作り感のある本をめくりながらお茶をするのは楽しいだろうなあって思います。遠いけどわたしも会期中に旅行がてら足を運ぶつもりでいます。お近くの方はぜひいらしてください。また、会期後に通販(送料一律600円のみ必要)が予定されていますのでよろしかったらご利用ください。こちらから→
http://hamabi.net/cocomo/tuuhan.html



イベント開催地 アートサイドカフェ ココモ
        期間 1月9日~21日      
        所在地 静岡県浜松市中区元城町109-12
        サイト http://hamabi.net/cocomo/

出展イベント ここすと vol.1
hamabi.net

出展作品紹介
☆詩画集 架空便(エア・メール) オカワダアキナさんとのコラボ作品
 赤と青の2冊組 白い函入り 1200円
 
 文章は一冊がうさうららで一冊がオカワダアキナさん、絵はどちらもうさうららが担当しました。相聞のようにどことなく響きあう2冊が、読む人の「遠い日」「遠い人」への想いを引き出してくれたらいいなあと思います。




☆短編アンソロジー「べんぜんかん」簡易版
 紙表紙バージョン 和綴じ手製本 240円
 布貼り表紙版でとても好評いただいた六角形アンソロジーの簡易版です。六角形をモチーフに6人がそれぞれ「ちょっとふしぎな話」を書き、そのお話をイラストが繋いでゆきます。オールカラーの内容は簡易版といえど充実していますので、ぜひお手に取ってごらんください。


湛む


水溜りがあるとしゃがんで覗きこむ。地面にぽっかりあいた穴は、どこまでも落ちそうで怖く美しく目が離せない。そんなふうに小さいころから水に湛(しず)む夢想が好きだった。
さて、今日はとある廃墟のことを話そう。
昭和の初めに港を見下ろす山に建ったホテルは、戦争での一時休業と再開を経て廃業となっていた。訪ねたのは廃業から更に10年経過した初夏で、すでに写真集が出るほどその筋では有名だった。熱望する友人につきあい、何も知識を持たずにでかけたのが幸いしたと思う。

夏草を踏み分けて辿りついた廃屋はドアをひとつ潜るたびにひんやりした湿り気を増して洞窟のようだった。突き当りの部屋に入って息を呑む。うす暗い部屋の窓一面がエメラルドグリーンにゆらめいていた。デジャブ――海に沈んだ客船の一室、映画で見た光景。

それがわたしのロマンチックな幻想でもないのだと知ったのは、その後詳細を調べてからだ。建物は神戸が一番華やいでいた時代(誕生した1930年はアールデコの全盛期)に、花形だった大型船を模して造られていた。内部装飾も、のちにだが廃船になる豪華客船の内装を買い取って整えたものらしい。その構造や細部デザインのあちこちが「豪華客船」を匂わせていたのだ。

 
 
 
  

往時にはまわりの木々も手入れがされ、内部も明るくきらびやかだったにちがいない。こんなふうに――海底で浚われる船のように――緑に湛む姿を、設計者は想像もしなかったんじゃなかろうか。
暗がりをくぐりぬけ、最上階の出口を光の方へ踏み込んだとき足元から真黒な影が次々と剥がれていっせいに空へ飛び立った。黒い蝶の群れ。むこうには海。


追記:注意として書いておきますが、おおかたの廃墟とおなじく建物に入れば不法侵入となります。また現在建物はしっかり管理がされ、保存のために寄付を募って見学会など催されているようですので興味のある方はお調べください。

「うちの本」について語ります

こんばんは。今日はツイッターでの企画創作アドベントカレンダーに向けて書きます。
adventar.org
アンケートによりましてテーマは手製本です。+ 予定している「シズムアンソロ」のこと。まず自己紹介を。

絵と文をかくのが好きです。アナログ絵画歴は長いけどデジタルのほうはやっと10年。文は短文書き。持続力構想力がないですねw ときどき短歌を日記がわりに詠みます。Twitterで参加者を募集してイラストのネプリ「短歌ハッシュ」を毎月配信しています。(ハッシュタグ「短歌ハッシュ」参照)
この2年は自宅コピー機での手製本を同人誌イベントで委託しています。個人で活動するほか磯崎愛(id:florentine)さんとサークル「花うさぎ」でも活動。いずれにしても少部数生産の手製本です。過去作品書影をいくつか詰め込んだ画像で雰囲気を見てください。

デザイン
みればわかるけどだいたい地味ですw 昔から地味好み。シンプルイズザベスト。たぶん一般的な同人誌の方向とは逆を向いて走っています。そしていわゆるハンクラが好きっていう層の好みとも違うスキマ産業です。しゃあない、好きなものしか作りたくない。
さて、うちの手製本は綴じ方で2タイプに分かれます。
1、和綴じタイプ 草紙的な気軽な軽やかなデザイン。@400円~500円
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2、蛇腹タイプ 和風味が強くシックで高級な印象なことと、バラバラって扱いづらいんで函入り。@500円~600円
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この2年で

うさうらら個人誌「泣草図譜シリーズ」  →ラフ
花うさぎコラボもの「海柘榴シリーズ」  →シック

という方向性が確立しつつあります。


素材


表紙
表紙の表面は布だったり紙だったりします。これは装丁で一番雰囲気を左右するので私の場合は本をつくるときにここから始めます。装丁がしっかりしないと途中でグラついて進行が一直線に行かず効率が悪いのでほとんどの装丁は構想を練る段階で決めてしまいますね。制作に入ったらよほどのことがない限りデザイン変更しません。
最近は最初のデザインから最終の仕上がりまでかなり忠実に実現できるようになってきたから、尚更最初のインスピレーションが大事に思えています。

表紙は布貼りを今期からやっていますが、好評なので継続すると思います。布はリサイクル着物を解体して使います。解体と洗いとアイロンと芯地貼りをして20~30冊ぶんの表紙をカット。はい、手間ですね。どんだけ布が好きなんだ!っていう人にしかできませんw
着物のリサイクル品はシンエイという店のネットショッピングで購入しています。絹物でも一枚1500~2000円くらい。興味あれば検索を。


本文紙
本文紙はたいてい大直さんの簾の目。この紙は薄くてコピー機印刷するとき一枚一枚手差しをしないといけません。これがうちの手製本のムダに手間がかかっている理由のナンバーワンです。だけど他にかわる紙が見つからないのでしかたない。

・A4で一枚10円
・肌理の細かい和紙である(細かい線画がしっかり再現できる)

この2つを満たすもので坪量80~90くらいのがあれば、ぜひ教えていただきたいです。紙が薄いと蛇腹に仕立てるにも別の躯体が必要になって手間がかかるんですけど、価格は抑えたいのでしかたなく。大直簾の目は10円の紙としてはインクの「ノリ」がよくて線の再現がすばらしいの。。。


価格
一口に手製本と言ってもいろいろです。前回記事で述べたようにうちは高級な仕立ての希少な本を目指してはいません。難しい綴じをやっていませんし、接着はスティックのりと両面テープです。「一般的な材料と簡易な製本で、できるだけいいものをつくる」そして「大衆的な価格で提供する」ことをめざしてます。現在の版型(A6)とページ数で続けるなら今後も単価600円までに抑えたいなあ。



道具

道具は特殊なものはほとんどないですよー。道具箱公開!

ダン箱の低いのを2つ重ねて収納、下には道具を上には作業中のものを。
写真は下の段の中身を拡げたものです。左のものさしからぐるっとまわっていきます。

ものさし3種類、もっと大きなステンレスのものも持ってて壁にぶら下げてあります。この中で印付けに一番使うのはアルミ(右)真ん中は100均のステンレスでカッター用、左のアル助は化粧裁ち用と役目があります。
へら 和裁のヘラは紙を扱うには固くて傷めてしまうので木製のへらのほうを使っています。これは陶芸用の家にあったやつを削って薄くしました。手製本でまず用意したほうがいい道具は?って聞かれたら「へら」ですね。紙を綺麗に折るために必須です。
穴あけ用千枚通し 家庭の裁縫用で間に合います。でも太さの面でちょっとだけ製本用がいいから買いました。
ポンチ どこにでも穴をあけることができると便利です。そして穴の大きさが事務用のパンチでは大きすぎて役に立たない。安いので買うといい。
はさみ 小さい方はさきっちょが薄くて細かいものを切るときとても使いやすい。紙細工をするなら持っていた方がいい。 大きい刃渡りはざくざく切りたいとき用の100均もの。
ホッチキス 回転するタイプです。安いし一応持っている。
接着材  本格製本ならボンドと大和糊を混ぜたのを水溶きしながら塗りますが
   ・インクジェットで印刷している(水に弱い)こと
   ・表紙を軽く柔らかくしたいこと
   ・手軽
   という理由で、うちはスティックのりと両面テープです。
刃物 カッターは刃のしっかりしたのと薄くて角度の小さい(カーブ用)のを用意しています。左端の丸い持ち手のは伊勢型紙の本場で買ったもの。製本にはあまり使いませんけどね、カーブを切るなら刃物も下敷きも専用のものがとてもよかったのでおすすめ。右側の小刀二本は木工用ですが使ってみたら化粧断ちに最適だったので仲間入りさせました。
・その上はペンチと使用済みの刃を入れるケース。しょっちゅう変えないといけない。(めんどくさい)
・左下の角材はサンドペーパーを巻くための。バレンは紙の貼り合わせのとき用。
・左手ダン箱にひっつけてあるのはおなじみクリップです。20個くらいあります。製本では必須かな。
・右手カラーマステ。模様のはほとんど買わない。そして両面テープは幅をいろいろ揃えています。

これを100均のスタンドに立てて収納して、こうじゃ^^

食卓の脇に常時置いてあります。小さい子がいたら置けないですけどねえ。




制作の工夫(うちのオリジナルと思われる部分)

うちの本の売りはどこかなあっていうと製本方法では背表紙部分の工夫でしょうか。自分で勝手に考えてやっているのですが、デザインの選択肢が増えるし見た目がかちっと決まるので気に入っています。和綴じの場合上下に小さい面積のものを貼るけど、あまり古風な「和」になってしまうのは避けたいしこのほうが綺麗かなと。面倒なんですが、こんなかんじで紙を作って挟む。こういう作業もヘラが大活躍です。


手製本についてはこんなとこでしょうか。何か質問があったらどんどん聞いてください。なんにも隠すほどのワザはないですしw


☆☆☆

さて、ここまでお読みいただきありがとうございました!ここからは今後のアンソロ募集について少しだけお話しを。全情報は10日くらいにツイッターで「告知&募集」として流しますので興味のある方は気に留めておいてくださいね。数日募集して多数の場合はあみだくじで決める予定です。お気軽にどうぞ^^

シズムアンソロ 

とりあえず今日ツイッターモーメントを作りました。装丁サンプル画像や紙の種類など手製本情報もつりさげていくつもり。

そして、うちと同様に花のアンソロを編むご予定の豆塚エリさんと相談してテキレボ7で「花マップ企画」をやることにしました!
当日会場でマップを配布します。主宰をわたしがして、当日担当者は豆塚さんにお願いする予定です。みなさん花の出て来るお話を書いてね☆
そして豆塚さんですが、ジャンル混合の花のアンソロを予定しているそうです。小説の場合4000字くらいまでで2月末から3月中旬締め切り予定、今月中に参加者募集するそうですよ。こちらも要注目!

以上、手製本語りとアンソロなど今後のことをお知らせしました。長々とおつきあいありがとうございました。ではアンソロのご応募、10日以降ツイッターにてお待ちしております!

zine展別府の振り返りと今期全体のこと

前の記事でテキレボを終えたので今日はzine展別府の振り返り

zine展別府結果
返送荷物がえらい小さくてびっくり。今回はクラフト寄りなものに人気があったようです。納品数が少ないため完売して見本までお買い上げいただいたものもあったということで「ありがとうございました!」 また、代行に不足を出してしまって申し訳ありませんでした。
とはいえ納品数を大幅に増やすのも難しく今後もこんなかんじかとは思います、すみません。


☆そして恒例豆塚レポート。
去年よりさらに詳細なデータをいただき、とても参考になりました。
初参加の去年ほどではないものの、自分のような駆け出しが出る場所なのかという気持ちがあったのをレポートが払拭してくれました。今年は現地に行く予定だったのに準備不足で行けずでしたから、これがなかったら全体像がつかめず自信の持てないままだったと思います。いろいろアドバイスもいただきありがとうございました。


展示について。
今回は文鳥のイラスト入りpopにしましたが写真で見る限りうまくはまっていたように思いました。
展示は作家ごとまとめられていて、うちのものもとてもいい雰囲気に飾り付けていただけて嬉しかったです。ありがとうございました。また、3日間こまめに場所の入れ替えなどもしていただいたようで、お疲れ様でした。
今年はまっ白な棚が整備されて格段に雰囲気が明るくよくなったように見えましたね。こうして毎回少しずつ手が加えられていって、数年後にどんな素敵なイベントになっているんだろうなあと楽しみです。今後とも宜しくお願いいたします。


☆☆☆ 

ここから数字の話です。
全体(テキレボと別府を合わせて)収支についておおまかに


うちは現在のところ委託専門で、イベントひとつの経費は下記のように5000~6000円というところです。

委託参加費用 3000円
荷物の往復運送費 3000円(少ない場合は2000円)

現状では半年ごとに2つ、一年に4つの委託をしています。今期も2か所(テキレボとzine展別府)に出したのでおおまかに約10,000円かかったことになります。
うちの本はだいたい一冊約500円、そのうちの200円が利益。10,000円をこれで割ると50冊売らなければ利益は出ないということになります。(今回のべんぜんかん簡易版は利益@50円)


今回(テキレボとzine展)の利益
布貼りのものが2種類合わせて43冊 →8600円
簡易版は21冊(11月26日現在)   →1050円
-----------------------------
合計 9,650円

10,000円に対して9,650円でほぼ経費回収できたかんじです。たくさんお買い上げありがとうございました!アンソロ執筆者のみなさんにも御礼申し上げます。とはいえ代行でテキレボとzine展合わせて20,000円近く買いましたので、それを入れたらがっつり赤字なわけですが。
ちなみにテキレボでの代行購入がこれです。

で、これをどう考えるかですけども。「大人が趣味に没頭して半年暮らしてこの程度の投資はしかたない。むしろ2万円で半年間すごく楽しく暮らせるなら素晴らしいんじゃないか」って思います。そしてわたしは無職ひきこもりですので、このくらいの収支が相応かなとも。なるべくこのバランスを維持しながらこれからも楽しんで続けていきたいなあ。


それから値段については上げてもいいのではとアドバイスもいただきましたが、しばらくこのラインでやっていこうと思います。
値段と商品のつり合いを考えるときに、手間をどこまで計上するかは商品のカラーや客層に合わせてケースバイケースで考えるべきだろうと思います。うちは高級な仕立ての希少な本を作るつもりはなくて、「少し器用なひとがどこにでもある道具できちんと作ったもの」を作りたいと思っています。買ったら大事にしまっておくというようなものではなく、すぐ手に取れるところに置いて何度も触ってもらいたい。そういう本を一冊500円~600円までで提供したいです。
もちろん中身に自分的にはサイコーなものを入れていますから、趣味が合う人にとってはそれ以上の値打ちがあるに違いない!!と思っていますよ。そりゃー当然です。えっへん!!

では次の更新は創作アドベントカレンダーに向けての手製本の話です。よろしく☆

テキレボ6委託参加振り返り

はるか昔の話ですみません。やっと余裕が出てきたのでテキレボの振り返りにおつきあいください^^

サークル花うさぎ、今回の参加は3度目です。そろそろ新人卒業ってとこですが、半年空くとすっかり事務的なことを忘れちゃうしルールのマイナーチェンジあったりするし毎度ドキドキ。とにかく前回失敗したプラグとウェブカタログの食い違い & 荷造り(本が絶対潰れない、濡れない) には注意しました☆


テキレボ公式アンソロ
テキレボは二人サークル「花うさぎ」の宣伝の場と考えてて、磯崎さんと私で相談してやってます。今回は私が公式アンソロを提出。蛇腹手製本『三角州』の「獺祭」から一部抜き出しました。

アンソロ参加作品「獺祭」usaurara.hatenablog.com

感想がドドドってもらえるのやっぱり嬉しいですねー!ありがとうございました。 せっかくだからまとめたモーメントも貼っておきます。
感想テキレボアンソロ寄稿「獺祭(だっさい)」にいただいた感想まとめ

「獺祭」の内容は単にうちの子をひどい目にあわせて喜んでいるだけ、といってしまえばそれだけなお話なんですけどねw 海柘榴シリーズの背景にある地理的な因縁のようなものを補足しつつ自分も楽しんで書けたらいいかなと。大方のひとに「エロい、怖い、ぞわっとくる」って言っていただけて満足しとります!読んでくださった方、ありがとうございました。


委託について

委託アイテム
・べんぜんかん(6名参加のアンソロ) 500円
・べんぜんかん 簡易版 200円
・三角州(花うさぎ2名の作品) 500円

制作は、何かあってもリカバリーできるようにかなり早めの工程ですすめました。べんぜんかんは公募ですが、たまたま見知った方ばかりになったこともありスムーズに進みました。
また、おもいきり早く制作にとりかかったので早めの献本ができ、いろいろな機会にデモをしてもらい多くの人の目に触れたことが代行での購入に繋がったのではないかと思います。私自身はイベント直参をしないにもかかわらず、たくさんの広報の機会をいただけて大変ありがたかったです。「手製本」がどんな感じなのかを実際に手にしてわかってもらえました。みなさんありがとうございました。

ちなみに、アンソロ『べんぜんかん』の売り上げ詳細はこちらで書きました→
usaurara.hatenablog.com
全アイテムの総括は次の更新で書きますのでまたお読みいただければと思います。


☆企画参加

ポスカ企画参加
300.siestaweb.net
テキレボの有志企画で一番有名かつ大掛かりな企画です。手のかかる企画を個人で継続的に運営していらっしゃるのでなるべく盛り上げに協力しようとテキレボ常連はみんな参加します。ポストカードは手軽ですしね、お値段的にも。ってわけでテーマ「和菓子」に福井の水羊羹で参加、同時に「郷土菓子企画」にも参加。
でもね、ポスカ企画って、ポスカの交換会兼くじびきっていうのが、当日参加者には楽しいんですね? やっとわかってきたw うちはチョコを提供したんだけど次はネタに走ろうかな!

鳥散歩 に『三角州』の「獺祭」で参加
http://freedom.lolipop.jp/torisanpo/
幼馴染片思い に『三角州』の「たがそでゆめむすび」で参加
suamania.blog.fc2.com

主催者様、お世話になりありがとうございました!
わたしは鳥を描くのが好きでテキレボでは毎回鳥散歩に参加しています。つまり企画参加ありきで話を作ってるんです。結構たのしいですよ。ちなみに次回のテキレボではすでに

・鳥散歩
個人事業主青年
・現代ファンタジー

あたりかなと目星をつけています。あと、自分が委託サークルの身で主宰できるならば「花」でマップをやりたいですね。(確認中)


☆イベント当日のこと

委託なのでツイッターの様子を見てエア参加。嬉しいことに昼過ぎには布表紙は2種類とも完売になっていたみたいです。紙表紙の簡易版はそこまで手間がかかってないから残部が返ってきてもまあいいやって思うんだけど布バージョンは残ったらむっちゃ悲しいなあって思っていたのでバンザイしました!お買い上げくださった方、本当にありがとうございます。テキレボという場所に自分の作品が受け入れられるだろうかという懸念がずっとあって、(まあそれはいまだにあるにはあるんですけどw)ある程度認知されてきたんだなとこれからは多少の自信をもって臨める気がします。活動を見守ってくださっている方々に、この場を借りて御礼申し上げます。


☆次回テキレボ
これまで春秋開催だったテキレボ、次回は春がなくて夏。海の日開催だそうです。そしてコスプレ導入?ちょっと運営さんがどこを目指しているのかわかんないけど、楽しみにしつつコツコツとやれることをやっていこうと思います。


☆便乗告知です
そうそう、コツコツとやっていた手製本が仕上がってきたとこなのでお披露目させてください。
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来年お正月明けに浜松で行われるイベントに向けてオカワダアキナさんと詩画集制作しました。
オカワダさんは以前このブログで紹介した方です。
usaurara.hatenablog.com

『昨日のかみさま』でもご一緒させていただいたのですが、あの作品でできなかったことを詩画集でやらせてもらえないですかってお願いして実現しました。赤がオカワダさん青がわたしの2冊セット、なんとなく呼応し合っていながらふんわり漂っているテキストたちです。セットで1200円。
今回の開催場所はアートカフェギャラリーなので、絵の配分を多めにし色もしっかりとのせました。わたしたちの『架空便』(エア・メール)が、遠い場所で誰かに届く日が楽しみです。会期が長いので旅をしようかと思ったり。

また会期が近づいたらお知らせいたします。ではここらへんで。お読みいただきありがとうございました!

ゆうせいからの物体X お題:贈り物


上記ツイッター創作小説企画に参加します。


『ゆうせいからの物体X』

卵黄に赤い筋が走る。その生臭さに、子供のころの記憶が蘇った。精子があるとかないとか、だ。と同時にまたアレが頭を掠めた。結婚して5年、そろそろ妻が「検査」を切り出しそうで気が重いのである。


卵酒なんて後で酒を飲めば同じことだ」と男は一気に卵を呑み干した。
果たしてその夜は風邪どころか、これまでに感じたことのないほどの生気が湧き「民間療法も馬鹿にしたものではないな」と男はしきりに感心した。


逆算してみれば、授かったのはその夜に違いない。
もちろん二人は大切に育てているが、ちょっと変わった子であった。
魚が大好きでどんな魚も丸呑みするのである。


もしやあれはコウノトリの卵だったのかもしれない。

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☆☆☆

トリ年最後なのでトリで!とにかくタイトルありき、でしたw
コウノトリはたしか県鳥なんですよね。でも知らなかったな。魚を丸呑みにするのが鶴との違いなんですって。

難航しましたが楽しかったです。小説は来年の300字企画まで、ごきげんよう。ブログ自体はあと数回更新したいなと思っています。では、また^^

イベント報告その1 アンソロ『べんぜんかん』

こんばんは。文章系創作イベントへの委託を2つ終えましたので、まとめを。まず今回はアンソロ『べんぜんかん』を主宰しましたので、イベント2つぶん合わせて現況報告しておきます。

制作

『べんぜんかん』は4月にツイッターで公募、5月には中身を仕上げて6月には著者献本ぶんのお渡しができました。制作はかなり手の込んだことをしたんですが、みなさんに協力いただいて非常にスムーズでした。頒布は秋のテキレボ、zine展別府のふたつをメインにしていたので残りのノルマもマイペースでやれました。今後もこういうペース配分でやっていきたい。


頒布

2種類の数量内訳
A布貼り 26冊 (+ 見本2冊 + 著者献本5冊=33冊) 
B簡易版 29冊 (+ 見本1冊 =30冊)

全部合わせると制作は63冊でした。(内頒布用が55冊)

これを2つのイベントに分配
A布張り  テキレボ 20冊  zine展別府 6冊
B簡易版  テキレボ 29冊  zine展別府 0冊
(簡易版は専らテキレボの代行向けに用意したものです)


販売実績
A布貼り 26冊 + 見本誌1冊 =27冊 
B簡易版 14冊 (残15冊)
合計 41冊

テキレボでもzine展別府でも布貼りのほうはかなり売れ行きがよかったようです。
(別府では布貼り手製本は2種類出したのが一日目で完売していたとのこと)
もともと制作部数が少ないですから完売と言ってもたいしたことはないですが、「もっとたくさんあっても売れたと思います」「値段ももっと高くても売れると思います」と別府の主宰さんからアドバイスをいただきました。
嬉しい~。ひきこもりの地道な毎日が報われたっ!!

届くかどうかわかりませんが「手製本が好き」と値の張る布貼りを買ってくださったみなさまに御礼申し上げます。また、アンソロ『べんぜんかん』に参加くださったみなさんにも御礼申し上げます。楽しかったし、いろいろ勉強になりました。

残部についてですが、簡易版の15冊は1冊を見本にして残りを文フリ東京に7冊個人委託、1月のココスト@浜松に7冊委託予定です。デザイン的にココストのカフェギャラリー展示には向いていると思いますし、お値段プチプラなので出るんじゃないかなと^^

(べんぜんかん 簡易版)

文フリ東京は23日、磯崎愛さんのサークル「唐草銀河」(ウ65)で頒布です。よろしくどうぞ。
磯崎さんのテーブルにはコラボ制作した「夢のように、おりてくるもの」や、ルネサンスもののきらきらしいやつとかスペースオペラっぽいやつとか並んでいるはずです。とにかくあのひと引き出しがたくさんあってびっくりするからぜひ行ってみて!!『べんぜんかん』のへんてこなやつも「ああナットクー」ってなるよw

では、また続きは後日。次はテキレボのことを書きますね☆