テキレボ5委託レポート

イベント会場からの荷物が返送されてきたので、テキレボ委託レポです。

☆売り上げ

今回の委託はこういうものでした。

1 百花王 500円

2 泣草図譜文鳥編 400円


2のほうは少し追加で納品したので2~3冊返ってくるだろうと予想。蛇腹本は造本の面白さ、磯崎さんとのコラボであること、長期間にわたって宣伝できたこと等で高めの値段設定でもそれなりに出るかなと思ってました。それに比べ泣草図譜はいずれの点でも弱いのではないかと。しかし、両方完売しました!(納品自体が少な目なので完売といっても大したことないけど)嬉しい。お買い上げくださった皆さんありがとうございます!
「おじコレ」企画のおかさんの愛のこもったレビューが不足をカバーしてくれた気がします。ありがとうございました。

愛のこもったレビューはこちら!↓
「泣草図譜文鳥編」 作・うさうらら(花うさぎ/委託-09)[[MORE]]... - 伯父/叔父コレクション


泣草図譜は「おじコレ」と「鳥散歩」の二つの企画に参加しました。主宰さまありがとうございました。
「おじコレ」のような一発どかんタイプ、「鳥散歩」のようにマイペース長寿タイプ、参加者としてはどちらのタイプもあってくれればたいへんありがたいなあと今回思いました。なるべくウェブ上での盛り上げをお手伝いしますので、今後もいろいろ企画があるといいなと思います。


☆代行購入
代行サービス利用も二度目で、慣れたつもりで発注したらなぜか過入金。???なんなんだか自分でもわからないけどバージョン違いを送付してしまったのかなあ、、、という失敗をしてめんどうをかけました。反省。

なので手に入らなかったものもあり。それでもどーん
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直参してお金と時間を使うことをしないで楽しませていただいているのだから、かわりに少しは購入をという気持ちもあってそれなりに。自分は造本に興味があったりもするので実際に手に取ってモノを見ておくことも大事ですし。無配や300字企画のポスカもたくさんいただきました。ポスカは数が多いので会場に行けない自分がテキレボというイベントの主流ジャンルが現時点どういうものかわかる手助けになっています。もちろん自分がポスカを制作するヒントももらえます。ありがたい企画です。しかも準備をひとりでこなしてらっしゃるんですね、参加してわかりました。お疲れ様です。


☆イベント全体(あくまでも委託参加者からの視点)

・スケジュールについては今回はアンソロがずいぶん早くから公開された点、イベント本番との期間がやや空きすぎたように感じました。

・参加者が増えて本部の手が足りなくなっていて、直参さんの仕事も以前より増えたためか当日ウェブに流れ込んでくる生情報が少なく感じました。これは勿体ないなあ、宣伝のチャンスを逃しているなあと感じました。(特に自分は委託参加なので委託の棚に自作品が並んでいる様子を確認してやっと安心できます。できればその様子をタイムリーに目にしたいな、と贅沢な願望を抱いてしまいます)


☆☆☆

結論としては「参加してよかった、次も参加したいな!」です。

そして
・委託のシステムをずっと続けてくださるといいなあ
・代行サービスがより使いやすく洗練されていくといいなあ
と願っています。

運営のみなさん、お手伝いのスタッフさん、直参のみなさんお疲れ様でした!&ありがとうございました。
ここ3カ月以上の長期間、創作の愉しみに浸ることができてとても感謝しています。今後ともよろしくお願いいたします。


サークル「花うさぎ」 うさうらら
     

テキレボ次回のための個人的メモ

テキレボの反省です。反省キライって言ったばかりですが、メモっておいたほうがよさげだと思うことだけ自分のために。



・委託手続きで「プラグ申し込み」と「ウェブカタログ及び代行リスト」に食い違いが生じて迷惑をかけた。

 →プラグ申し込み時点で記入したことを紙に書いて目につく場所に貼っておく

・ほぼ出荷できる状態になってから校正の見落としに気づいて刷りと和綴じをやり直した。

 →一度通しで音読チェック
 
 もしこの時点で材料が即調達できていなかったら納品危なかった
 
 →材料(今回は綴じに使うカラーテープ)は余分に購入しておく

クロネコに出荷したあとで荷潰れの可能性に気づいて余計な面倒をかけた。

 →もっと頑丈に詰める(本の重ね方、方向をちゃんと考えればできる)& 注意シールの用意

・ポスカラリーの景品について理解できていなくて手間取ったし小分けしすぎた。

 →数や大きさや重さはさほど気にせずに個性のある物を選ぶ。それぞれに記名、包装


以上

300字SS 『魚を飼う』 お題:散る


上記のイベントに参加します。

☆--☆--☆--☆--☆


魚を飼う


「歩女(ぽにょ)ってんだと」
「鱗だらけの女抱くのも一興かもしれないねえ」

着物を剥ぎながら女の首筋を頬で摺ると、ほつれ毛の音がさりさりとする。

「そうさな。おまえとおんなじようにここがこうなってりゃ俺は文句ねえよ」

言いながら指を沈めると女の体は逃げるように浮いた。
肩をしっかり掴み馬乗りになろうと女の背を押し伏せて、男はぎょっと退いた。
背が血に染まって見えたのだ。

(痣か。痣にしてはやけに朱い)

「なに、驚くこたない。あんたさっき言ったじゃないか」

促され、恐る恐る指で触れると塊はぱぁっと四方へ飛び散った。
それは血塊ではなく群れ、赤い魚の群れだった。



その女を抱いた男は、背に赤い痣ができるのだという。

                            • -

なんだったか忘れたけど今日ツイッターのTLで歩女(ぽにょう)を見かけていて、
以前から金魚がわぁ~~~って散る映像を文字作品で使ってみたかったのでこうなりました。

ぽにょう↓

雪女に続き「女ってこわ~~い官能シリーズ」第二弾ですねw

たんたん短歌 短歌の目/3月

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短歌の目、またまた駆け込み参加します!よろしくお願いします。
イベントについては下記リンク先をご覧ください。初心者歓迎、月一回の題詠イベントです。

tankanome.hateblo.jp



1草

ご機嫌をうかがうように傘を差す仕草がすきだ雨よ降れ


2あま

断ち切った雨を見ている砂漠ではあまやどりってたぶんできない


3ぼたん

きみの手で朝に夕に触れられるぼたんでさえも持つ特権
(今回の新刊あわせで二次創作的に詠んでみた)

4鳥

白文鳥告げど届かぬくちばしは花弁より濃きくれなひをして
(これも3と同じ)

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5雷

やさしさは避雷針になりがちで薄着になるのがすこし怖くて


自由詠み 「捨」

指環ごと海に投げてしまったら最終話だけど人生は続く


☆☆☆
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ぎりぎりパツパツで、二次創作的なものまで混ぜてやっと。
普段の自分らしい日記短歌とはちょっとちがうものになりました。まあ、いいか。

ついでにお話すると

二次創作的なものも、特に参照する資料を提示するでもなければ普通に読んでもらえるわけでべつに明確な区別はしなくていいじゃんという姿勢ではあります。ただ、普段は日記的に短歌を歌っていたいなと思っているだけで。。。


そういうとてもゆるい考えでおります。これからもそんなかんじでやっていくと思いますので来年度もよろしくお願いいたします!ではまた次回^^

コラボ花うさぎ・制作振り返りノート

こんばんは。今週末開催のイベント「テキストレボリューション5」向けの作業が一段落しまして、おしながきも作りました。
イベントについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ→
Text-Revolutions


おしながき
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そして今日は宣伝がてらフライング的に制作裏バナシをします。今回は「花うさぎ」として登録参加してますので相方である磯崎愛(id:isizakiai)さんとのおしゃべりですよ。ちょっと長いけど5分程度で読めます。ではどうぞ~ 


☆まずは振り返り☆


  テキレボ5向け原稿終了ってことでお疲れ様ですー。じゃあ始めましょう、なにから? 今回の失敗談とかかな 苦労話?ありますか。
私は製本過程の失敗はたっくさんあるけど、内容的にはそんなに思い当らないかな。今回の泣草図譜文鳥編は先祖返り的な本なので、(本来『海柘榴』を出したときに一緒にこれが描きたかった)内容はかなりもう絞られていたんですよ。迷いがなかったなあ。

  お疲れさまです~ 苦労したのは文字数制限と、せっかく蛇腹なのにろくに仕掛けができなかったのが失敗ですかね?


  ああ、それは企画に時間的な余裕がないのが原因ですのでw
文字制限に関してはだいぶコンパクトなもの、書くようになってきたのではと思って見てますけど。二つの作品(アンソロのと蛇腹のと)どちらもそこそこ短いけどちゃんと香りを失わずに書けていてよいなと。

  ううううう>< 蛇腹だから、たぶんやれることいっぱいあったはずなんですよね、まあでも無理でした。。。 製本は素人目にも大変な作業だとおもいました。

  ほら、「やるよやるよ」って言ってあったらさ、腹積もりって言うか。じゃあこーいうのどうだろって普段から算段するでしょ。でもなんにもないところからいきなり「蛇腹!」って言ったもんねw

  たしかにw いきなり蛇腹って言ってましたね。

  つまりは、次回に期待してます(どーーーん)

  ひ~~~、このひと、ほんとにどSだ!!!!! すんごい真面目にいうと、3000字からが勝負で(星新一さんも2~3000字)、あとはやっぱり一万字あると細かいエピソードが入れられるんです。こんかい8000字?でしたっけ?つらかったです。。。

  私は蛇腹のほうはすごくエキサイティングでしたねw ドエロを自分がどこまで描くか、描けるか。

  あ~~~~~ うささんのほうは絵もあるからなああ、蝶の翅の位置取りが凄くよかったです。あれはたぶん、蛇腹だから活きるって感じ。

  そして、一旦ポルノとして作ったものを、どうやってリリカルで美しいイメージの作品に再構成するかっていう試みが楽しかった~

  「抜ける」、ご手淫本!!! あたくし、ポルノは惨敗しましたので面目ないっす。。。 立つ瀬がないw

  そうそう、「ご手淫本」! 気に入っているんですこの裏表記w
あー、10000ならがんばったら作れるかなあ。ページ数多くなっちゃうと厚みが出て蛇腹のデザイン的なバランスが悪くなるので、そこを版の大きさとそうだんしつつ。考えときます。

  なるほど、可読性と大きさの問題もありますものね、一文字ずつ格闘する感じは減るかなあ、一万字あったら。

  いや、格闘はやっぱり同じだけして、そのうえでの2000追加でなきゃ駄目です。@スーパー攻め様

  スーパー攻め様w TLで話題のうささんwww

  絵があるとそりゃ即物的に「来る」ので、文章では歯が立たないところもありますし。「勝ち」だとしてもこっちがだいぶ下駄はかせてもらっての勝ちですねw

  絵のほうが刺激的、というのもありますが、今回はたぶん、わたしが上手くネタを消化できなかったせいです。

  ま、それもこちらが先にネタの設定をしちゃって、そこに合わせて書いてもらったので縛りがキツかったですね。お疲れ様でした!

  でも、縛られたほうが本来の力は出せるものなので、実力が足らんなあとおもいました。。。

  ほんっとに縛られるの好きなひとね。。。w


☆『海柘榴』舞台である小浜のはなし☆

  『海柘榴』の温泉旅館って現地体験?

  いえ、それはネットで調べましたwただホテルや旅館は見てたので、あ、あのへんよさそう、みたいなのをまぜまぜして。

  わたしは昨年『海柘榴』の原稿を終えてからすぐ、という感じで桜と椿の小浜に出かけたんですけど。一人旅がなかり久々だったこともあってなんかこうやたらとしみじみしましたね。街のスケールとか、なんだろう。背に山があるでしょう、あそこ。で、平地がすごく狭くてすぐ海。隔絶とかいうほどじゃないけど、ちょっと離れ里的なわびしさがありますね。そのセットの中に歴史が詰まっているのが魅力。愛さんにとっての小浜と作品制作について少しお聞きしておきましょうか。

  モデルになったひとたちのことを語ると、勝くんのモデルは複数の、じっさいに亡くなったひとたちです。『夢のように、おりてくるもの』で黒髪君が出会う老婦人(学校の先生)の師匠だった夢使いに関しては、わたしの知人の占い師のようなことをしていたおじいさまがモデルです。福井のひとだと聞きました。それから、福井というと、殊能将之先生で、なんとなしに、あちら側へ通じる場所、みたいなイメージがあります。
ひとの死や、慰めようもない悲惨な目にあうっていう現実を、どうやって小説に落とし込んだらいいのかというのはずっと考えていて、ようやくさいきん、これで書けているとまでは言わないまでも、あまりにもこれではっていうふうに思わない程度には文字にできてるかな、ていうのはあります。まあただたんに年取っただけかもしれませんw

  わたしのほうは今回の泣草図譜制作の主人公を最初別の人物で考えていて、でも土壇場でやっぱ小浜は春だ!いま描かなくちゃ!!って。後瀬山の桜が霧雨に濡れて綺麗だったんです。茫洋として。あちこちにある鮮やかなお地蔵さんも、浜辺にあふれてた櫻の花びらも、綺麗だったなー。聖地巡礼してなければ、文鳥編は描いてないですねたぶん。




  行ったひとでなければかけないものがありますね。懐かしかったです。ちょうど、時季もよかったのでしょう。

  愛さんは観光として行ってないから、あの町の観光名所なんかはあまり訪れてないんです?焼き鯖は?w わたしゼッタイリベンジするねん!!>串焼きの鯖


  それ、わたしも食べてないっすよ

――――

  小浜のことを調べているとやっぱり都との結びつきが強い土地で、その因縁がいまなおあるんだなあって感じますね。東京(現政府)への抵抗感っていうか。そういうのが、時流に乗ることを拒んでいて結果大規模開発の旨味も取り逃してしまって、、、というような。でもそういうプライドを捨てない!みたいな。
でも新幹線通るみたいですねw どうなるやら

  ほんとに奈良っぽいですよねエキゾチックな感じがして、京都もなんのかんのと異国趣味があるけど、奈良に近い感じがする。奈良のおおらかさに近い。大陸とちかい。福岡なんかとも、なんとなく似てる気がします。出張しての感覚ですが。

  私も時間がなくてあまりお寺巡りできなかったんです。酒井家の菩提寺のお寺(八百比丘尼の洞窟の)のほかはお初さんのお寺だけかな。あそこは綺麗でした。高いところにあるんです。
八百比丘尼の洞窟は線路がなかったときにタイムスリップして入ってみたかったな!!

  洞窟はロマン!!!

☆キャラクターのはなし☆

  わたしからの枯れてない大桑さんが見たいという要望と「花うさぎ深夜便」ってタイトル聞いて朝チュンを寄こすってね。いや、朝チュン派って知ってたけどw (花うさぎ深夜便はオマケの折本です。イベント終了後にこちらでも公開予定)


  だって、だって、あの、テキレボさん全年齢でしょーーーーーーーーー!!!!(太字ゴシックでお願いしますw)

  でもちんこって30回くらい言っちゃうひとも居るみたいですw >全年齢
あの起こすとこ、好きw (深夜便の話のなかで大桑が女を起こすシーンがある)

  足触るんです、わりない仲じゃないとできないテクニックっすよw 好きというのなら、今回は断然むっちゃんですね。いいキャラだ。ああいう脇役がいると、おはなしにふくらみと味が出る。 (むっちゃん=「泣草図譜文鳥編」の脇役で勝の父親の幼馴染)

  大桑さんって体力なさげだけど長距離ランナー的な良さはありそうでね、ちょっとあったかくなった季節にお仕事依頼したいですw

  色事は観察力があるのでたぶんそこそこ上手いとおもいます(とマジレスw) 体温はあんまり高くないので冬場の湯たんぽにはそれほど役立たずでしょうが、まめなひとなので、お裁縫からお料理からお掃除からなんでもできてよく働きます。

 むっちゃんねえ、いきなりじゃりン子チエになってしまってね!困っちゃったw 美少年と花、、、からトーンが急にコミカルになっちゃって><

  いや、あれがあったからよいとおもいます!!!じゃないと、ロマンチックな話しになってしまう。うささんのコミカルさが、あのはなしを引き締めたと思います!

  自分では結果的によかったか悪かったか判断つかないかんじでした。シリアスとコミカルの配分は今回難しいなって思ったな、そういえば。愛さんにそう言ってもらって今ちょっと安心しましたけど^^
お話の尺がないので(ああいう形式だから文字数があまり増やせない)コミカルさとシリアスさとがシーンごとに明確に切り替わる影響が強く出すぎるんです。大きな尺のなかであればさほど気にならないけど。だからこの点は今回勉強になったかな。
わたしは晃一さんと(大桑さん)のスレスレなお話が読みたいです!!

  リアリティを支えるのはたぶん、コミカルなものなんだとおもうんです。文字を書くだけで悲しいことがおこるふうになるので(@保坂和志さん)、それに抗って書くほうが難しいとおもってます。だから家のなか大変なんだけど、ああいうひとがいて、世の中まわってるという現実をかくことのほうが大事だなあと。

  わたしが人情コメディ好きなのはそれだと思うんですよ。コメディっぽい話なのに読み終わった後しんとするようなのがね、描きたいですねえ。今回二人ともにテキレボではおじコレ企画に参加してて主宰のおかわださんにお世話になりましたけど、おかわださんの書くお話もそういうところがとても自分の好みに合ってるんです。いい企画に参加させていただけたなあって。まだ終わってませんけどw

  あんまりいま、そういう話しが受けないのかもしれませんが。よいものだと思います。おかわださんにはあまりにもお世話になりすぎて足を向けて寝られないレベルです!!!あと、なんだろう、水っぽい濡れぬれとしたひとだなあとおもいました(←どういう意味だ?) 情がある、と言えばいいんでしょうね。

  水っぽいひと、すきなんですよね?愛さんw そうなんですよねえ。あそこまでちゃんと評を書いてくださって。自分の制作もあるのに並行してやってしまうバイタリティに敬服しました。


――――――――

ということで、今回ふたりともがお世話になった「おじコレ企画」とその主宰おかわださんへの謝辞で〆とさせていただきました。
せっかくですのでおじコレ企画のリンクも貼ります。テキレボの作品で「伯父または叔父が出てくる」ものを集めよう!という企画です。多彩な作品がコレクションされております。よかったら覗いてくださいね☆

テキレボ有志企画 おじコレ 
uncle-collection.tumblr.com

そしてそれぞれの作品にとても丁寧な感想、解説をいただいています。ぜひ読んでみてください。作風がかなりしっかりと伝わる良い解説で、なおかつ作品への愛がある文章です。主宰のおかさんの読みの深さとあたたかさに心から謝辞を申しあげます。主宰さま、ありがとうございました。

・磯崎さんのおじコレ参加作品 「街にて赤灯(とも)る」の解説ページ↓

http://uncle-collection.tumblr.com/post/157231711477/街にて赤灯る百花王掲載-作磯崎愛花うさぎ-委託-09more-500
uncle-collection.tumblr.com

・わたしのおじコレ参加作品 「海にて白光(ひか)る」の解説ページ↓

http://uncle-collection.tumblr.com/post/157472227877/泣草図譜文鳥編-作うさうらら花うさぎ委託-09more
uncle-collection.tumblr.com


それでは週末の浅草でのイベント「テキレボ」にエア参加するのを楽しみに、本日はこれで。お読みくださりありがとうございました!

テキレボの委託参加お知らせ & お買い物代行のご案内

さっきツイッター創作イベントの300字ssを書いてお知らせしたとおり、4月1日のテキレボ(テキストレボリューション)に委託を2点お願いすることになりました。以下ご案内です。


☆☆☆

まず、さきほどの記事の『泣草図譜文鳥編』。

ウェブカタログはこちら
plag.me

シリーズ3作目、装丁は前2作と同様の和紙を使った和綴じ手製本。
去年の春に『海柘榴』というコラボ作品の聖地巡礼的に福井の小浜へ旅をしたんですが、この時の花が綺麗で。「描きたいなあ、小浜の春」って思ってたんです。なので現地で実際にわたしが見てきた風景をしっかり取り込んだ作品になりました。旅で得た記憶をなんとか形に、という欲求が満たされて大変うれしいです。(まだ脱稿していませんがw)


もう一冊は磯崎愛id:isozakiaiさんとコラボで出す『百花王』という蛇腹本です。

ウェブカタログはこちら

plag.me

花王とは牡丹の別名で、この本は蛇腹の二面両方から読むことができ片面が赤牡丹、片面が白牡丹のお話です。二人がそれぞれ「ぼたん」をテーマに競作しているので個性の違いがよくわかると思います。
装丁の蛇腹もリアルの紙本でしか味わえない楽しさがありますし、金の函に入っているのを出し入れするのもやはり紙本の醍醐味だと思います。

☆☆☆

この2冊、いずれも『海柘榴』の系譜ですが単独でも読める作品です。


さて、テキレボは東京で年二回開催される同人誌即売会ですが、委託だけでも参加ができることと、まったく参加をしなくてもどこに在住であっても会場で頒布される作品を「代行」というシステムで買えるのがよいところです。
わたしも代行で他作家さんの作品を購入し読み手としても同人を楽しんでいます。

テキスト系同人にご興味をお持ちで、地方在住とかイベント参加がかなわない環境にある方は検討されるといいのではないかと思います。
代行(お買い物代行システム)のご案内ページを貼っておきます。申込の期限が12日までなのでお早めにお済ませください。


テキレボ代行の利用案内→  お買い物代行サービス | Text-Revolutions
テキレボWebカタログ →  https://plag.me/c/textrevo05


また、当日4月1日は浅草でイベントがあります。委託本も見本が出ています。
無料配布も多いしブースの数があってそれなりに楽しめると思います。
入場無料ですのでお近くの方はぜひ覗いてみてください。

300字SS 『仮面(マスク)』 お題:飾る

上記のイベントに参加します。

☆--☆--☆--☆--☆


仮面(マスク)


城壁の急峻なところをわざと登りビニールを開けると
香りは一瞬で風に消された。
パンを頬張りながらなぞる石の隙間には小さな菫が咲く。
それは工芸品のように精巧で徹にカーニバルの 仮面( マスク )を思い出させた。

「お飾りだ」
「え」
「咲いたのは受粉せず閉鎖花という蕾が自家受粉でタネを作る」


事実を事実として言っただけの勝の言葉が
かすかな胸騒ぎを覚えさせるのはなぜだろう。
しかし次の瞬間、釣竿を持った伯父たちを目ざとく発見し
徹はそんなやりとりをすぐに忘れた。



思い出したのはホームだった。

ホームの地面から割り出て咲く菫と勝をのこし
振り返ることもできずに徹は列車に乗った。

閉鎖花のしたたりを背に風を受くちいさき盾の深きすみれよ


☆--☆--☆--☆--☆


テキレボが近いので委託する『泣草図譜文鳥編』のダイマです!
正直に言っちゃうと、別のことをしている余裕がないということでお許しください。
なのでこのイラストはお話のラストシーンを「飾る」ことになります。
ちょっと使いたい設定が小浜駅にありましてね、この見送りの勝くんがあるものに座ってるシーンなんです。なんだと思います?

どうぞ、それはテキレボの見本をめくって確かめてくださいね☆
あっ、お買い上げいただくほうがそりゃ嬉しいですよ!よろしくお願いいたします。

ではまた次回300字SSで。