たんたん短歌 短歌の目/3月

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短歌の目、またまた駆け込み参加します!よろしくお願いします。
イベントについては下記リンク先をご覧ください。初心者歓迎、月一回の題詠イベントです。

tankanome.hateblo.jp



1草

ご機嫌をうかがうように傘を差す仕草がすきだ雨よ降れ


2あま

断ち切った雨を見ている砂漠ではあまやどりってたぶんできない


3ぼたん

きみの手で朝に夕に触れられるぼたんでさえも持つ特権
(今回の新刊あわせで二次創作的に詠んでみた)

4鳥

白文鳥告げど届かぬくちばしは花弁より濃きくれなひをして
(これも3と同じ)

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5雷

やさしさは避雷針になりがちで薄着になるのがすこし怖くて


自由詠み 「捨」

指環ごと海に投げてしまったら最終話だけど人生は続く


☆☆☆
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ぎりぎりパツパツで、二次創作的なものまで混ぜてやっと。
普段の自分らしい日記短歌とはちょっとちがうものになりました。まあ、いいか。

ついでにお話すると

二次創作的なものも、特に参照する資料を提示するでもなければ普通に読んでもらえるわけでべつに明確な区別はしなくていいじゃんという姿勢ではあります。ただ、普段は日記的に短歌を歌っていたいなと思っているだけで。。。


そういうとてもゆるい考えでおります。これからもそんなかんじでやっていくと思いますので来年度もよろしくお願いいたします!ではまた次回^^

コラボ花うさぎ・制作振り返りノート

こんばんは。今週末開催のイベント「テキストレボリューション5」向けの作業が一段落しまして、おしながきも作りました。
イベントについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ→
Text-Revolutions


おしながき
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そして今日は宣伝がてらフライング的に制作裏バナシをします。今回は「花うさぎ」として登録参加してますので相方である磯崎愛(id:isizakiai)さんとのおしゃべりですよ。ちょっと長いけど5分程度で読めます。ではどうぞ~ 


☆まずは振り返り☆


  テキレボ5向け原稿終了ってことでお疲れ様ですー。じゃあ始めましょう、なにから? 今回の失敗談とかかな 苦労話?ありますか。
私は製本過程の失敗はたっくさんあるけど、内容的にはそんなに思い当らないかな。今回の泣草図譜文鳥編は先祖返り的な本なので、(本来『海柘榴』を出したときに一緒にこれが描きたかった)内容はかなりもう絞られていたんですよ。迷いがなかったなあ。

  お疲れさまです~ 苦労したのは文字数制限と、せっかく蛇腹なのにろくに仕掛けができなかったのが失敗ですかね?


  ああ、それは企画に時間的な余裕がないのが原因ですのでw
文字制限に関してはだいぶコンパクトなもの、書くようになってきたのではと思って見てますけど。二つの作品(アンソロのと蛇腹のと)どちらもそこそこ短いけどちゃんと香りを失わずに書けていてよいなと。

  ううううう>< 蛇腹だから、たぶんやれることいっぱいあったはずなんですよね、まあでも無理でした。。。 製本は素人目にも大変な作業だとおもいました。

  ほら、「やるよやるよ」って言ってあったらさ、腹積もりって言うか。じゃあこーいうのどうだろって普段から算段するでしょ。でもなんにもないところからいきなり「蛇腹!」って言ったもんねw

  たしかにw いきなり蛇腹って言ってましたね。

  つまりは、次回に期待してます(どーーーん)

  ひ~~~、このひと、ほんとにどSだ!!!!! すんごい真面目にいうと、3000字からが勝負で(星新一さんも2~3000字)、あとはやっぱり一万字あると細かいエピソードが入れられるんです。こんかい8000字?でしたっけ?つらかったです。。。

  私は蛇腹のほうはすごくエキサイティングでしたねw ドエロを自分がどこまで描くか、描けるか。

  あ~~~~~ うささんのほうは絵もあるからなああ、蝶の翅の位置取りが凄くよかったです。あれはたぶん、蛇腹だから活きるって感じ。

  そして、一旦ポルノとして作ったものを、どうやってリリカルで美しいイメージの作品に再構成するかっていう試みが楽しかった~

  「抜ける」、ご手淫本!!! あたくし、ポルノは惨敗しましたので面目ないっす。。。 立つ瀬がないw

  そうそう、「ご手淫本」! 気に入っているんですこの裏表記w
あー、10000ならがんばったら作れるかなあ。ページ数多くなっちゃうと厚みが出て蛇腹のデザイン的なバランスが悪くなるので、そこを版の大きさとそうだんしつつ。考えときます。

  なるほど、可読性と大きさの問題もありますものね、一文字ずつ格闘する感じは減るかなあ、一万字あったら。

  いや、格闘はやっぱり同じだけして、そのうえでの2000追加でなきゃ駄目です。@スーパー攻め様

  スーパー攻め様w TLで話題のうささんwww

  絵があるとそりゃ即物的に「来る」ので、文章では歯が立たないところもありますし。「勝ち」だとしてもこっちがだいぶ下駄はかせてもらっての勝ちですねw

  絵のほうが刺激的、というのもありますが、今回はたぶん、わたしが上手くネタを消化できなかったせいです。

  ま、それもこちらが先にネタの設定をしちゃって、そこに合わせて書いてもらったので縛りがキツかったですね。お疲れ様でした!

  でも、縛られたほうが本来の力は出せるものなので、実力が足らんなあとおもいました。。。

  ほんっとに縛られるの好きなひとね。。。w


☆『海柘榴』舞台である小浜のはなし☆

  『海柘榴』の温泉旅館って現地体験?

  いえ、それはネットで調べましたwただホテルや旅館は見てたので、あ、あのへんよさそう、みたいなのをまぜまぜして。

  わたしは昨年『海柘榴』の原稿を終えてからすぐ、という感じで桜と椿の小浜に出かけたんですけど。一人旅がなかり久々だったこともあってなんかこうやたらとしみじみしましたね。街のスケールとか、なんだろう。背に山があるでしょう、あそこ。で、平地がすごく狭くてすぐ海。隔絶とかいうほどじゃないけど、ちょっと離れ里的なわびしさがありますね。そのセットの中に歴史が詰まっているのが魅力。愛さんにとっての小浜と作品制作について少しお聞きしておきましょうか。

  モデルになったひとたちのことを語ると、勝くんのモデルは複数の、じっさいに亡くなったひとたちです。『夢のように、おりてくるもの』で黒髪君が出会う老婦人(学校の先生)の師匠だった夢使いに関しては、わたしの知人の占い師のようなことをしていたおじいさまがモデルです。福井のひとだと聞きました。それから、福井というと、殊能将之先生で、なんとなしに、あちら側へ通じる場所、みたいなイメージがあります。
ひとの死や、慰めようもない悲惨な目にあうっていう現実を、どうやって小説に落とし込んだらいいのかというのはずっと考えていて、ようやくさいきん、これで書けているとまでは言わないまでも、あまりにもこれではっていうふうに思わない程度には文字にできてるかな、ていうのはあります。まあただたんに年取っただけかもしれませんw

  わたしのほうは今回の泣草図譜制作の主人公を最初別の人物で考えていて、でも土壇場でやっぱ小浜は春だ!いま描かなくちゃ!!って。後瀬山の桜が霧雨に濡れて綺麗だったんです。茫洋として。あちこちにある鮮やかなお地蔵さんも、浜辺にあふれてた櫻の花びらも、綺麗だったなー。聖地巡礼してなければ、文鳥編は描いてないですねたぶん。




  行ったひとでなければかけないものがありますね。懐かしかったです。ちょうど、時季もよかったのでしょう。

  愛さんは観光として行ってないから、あの町の観光名所なんかはあまり訪れてないんです?焼き鯖は?w わたしゼッタイリベンジするねん!!>串焼きの鯖


  それ、わたしも食べてないっすよ

――――

  小浜のことを調べているとやっぱり都との結びつきが強い土地で、その因縁がいまなおあるんだなあって感じますね。東京(現政府)への抵抗感っていうか。そういうのが、時流に乗ることを拒んでいて結果大規模開発の旨味も取り逃してしまって、、、というような。でもそういうプライドを捨てない!みたいな。
でも新幹線通るみたいですねw どうなるやら

  ほんとに奈良っぽいですよねエキゾチックな感じがして、京都もなんのかんのと異国趣味があるけど、奈良に近い感じがする。奈良のおおらかさに近い。大陸とちかい。福岡なんかとも、なんとなく似てる気がします。出張しての感覚ですが。

  私も時間がなくてあまりお寺巡りできなかったんです。酒井家の菩提寺のお寺(八百比丘尼の洞窟の)のほかはお初さんのお寺だけかな。あそこは綺麗でした。高いところにあるんです。
八百比丘尼の洞窟は線路がなかったときにタイムスリップして入ってみたかったな!!

  洞窟はロマン!!!

☆キャラクターのはなし☆

  わたしからの枯れてない大桑さんが見たいという要望と「花うさぎ深夜便」ってタイトル聞いて朝チュンを寄こすってね。いや、朝チュン派って知ってたけどw (花うさぎ深夜便はオマケの折本です。イベント終了後にこちらでも公開予定)


  だって、だって、あの、テキレボさん全年齢でしょーーーーーーーーー!!!!(太字ゴシックでお願いしますw)

  でもちんこって30回くらい言っちゃうひとも居るみたいですw >全年齢
あの起こすとこ、好きw (深夜便の話のなかで大桑が女を起こすシーンがある)

  足触るんです、わりない仲じゃないとできないテクニックっすよw 好きというのなら、今回は断然むっちゃんですね。いいキャラだ。ああいう脇役がいると、おはなしにふくらみと味が出る。 (むっちゃん=「泣草図譜文鳥編」の脇役で勝の父親の幼馴染)

  大桑さんって体力なさげだけど長距離ランナー的な良さはありそうでね、ちょっとあったかくなった季節にお仕事依頼したいですw

  色事は観察力があるのでたぶんそこそこ上手いとおもいます(とマジレスw) 体温はあんまり高くないので冬場の湯たんぽにはそれほど役立たずでしょうが、まめなひとなので、お裁縫からお料理からお掃除からなんでもできてよく働きます。

 むっちゃんねえ、いきなりじゃりン子チエになってしまってね!困っちゃったw 美少年と花、、、からトーンが急にコミカルになっちゃって><

  いや、あれがあったからよいとおもいます!!!じゃないと、ロマンチックな話しになってしまう。うささんのコミカルさが、あのはなしを引き締めたと思います!

  自分では結果的によかったか悪かったか判断つかないかんじでした。シリアスとコミカルの配分は今回難しいなって思ったな、そういえば。愛さんにそう言ってもらって今ちょっと安心しましたけど^^
お話の尺がないので(ああいう形式だから文字数があまり増やせない)コミカルさとシリアスさとがシーンごとに明確に切り替わる影響が強く出すぎるんです。大きな尺のなかであればさほど気にならないけど。だからこの点は今回勉強になったかな。
わたしは晃一さんと(大桑さん)のスレスレなお話が読みたいです!!

  リアリティを支えるのはたぶん、コミカルなものなんだとおもうんです。文字を書くだけで悲しいことがおこるふうになるので(@保坂和志さん)、それに抗って書くほうが難しいとおもってます。だから家のなか大変なんだけど、ああいうひとがいて、世の中まわってるという現実をかくことのほうが大事だなあと。

  わたしが人情コメディ好きなのはそれだと思うんですよ。コメディっぽい話なのに読み終わった後しんとするようなのがね、描きたいですねえ。今回二人ともにテキレボではおじコレ企画に参加してて主宰のおかわださんにお世話になりましたけど、おかわださんの書くお話もそういうところがとても自分の好みに合ってるんです。いい企画に参加させていただけたなあって。まだ終わってませんけどw

  あんまりいま、そういう話しが受けないのかもしれませんが。よいものだと思います。おかわださんにはあまりにもお世話になりすぎて足を向けて寝られないレベルです!!!あと、なんだろう、水っぽい濡れぬれとしたひとだなあとおもいました(←どういう意味だ?) 情がある、と言えばいいんでしょうね。

  水っぽいひと、すきなんですよね?愛さんw そうなんですよねえ。あそこまでちゃんと評を書いてくださって。自分の制作もあるのに並行してやってしまうバイタリティに敬服しました。


――――――――

ということで、今回ふたりともがお世話になった「おじコレ企画」とその主宰おかわださんへの謝辞で〆とさせていただきました。
せっかくですのでおじコレ企画のリンクも貼ります。テキレボの作品で「伯父または叔父が出てくる」ものを集めよう!という企画です。多彩な作品がコレクションされております。よかったら覗いてくださいね☆

テキレボ有志企画 おじコレ 
uncle-collection.tumblr.com

そしてそれぞれの作品にとても丁寧な感想、解説をいただいています。ぜひ読んでみてください。作風がかなりしっかりと伝わる良い解説で、なおかつ作品への愛がある文章です。主宰のおかさんの読みの深さとあたたかさに心から謝辞を申しあげます。主宰さま、ありがとうございました。

・磯崎さんのおじコレ参加作品 「街にて赤灯(とも)る」の解説ページ↓

http://uncle-collection.tumblr.com/post/157231711477/街にて赤灯る百花王掲載-作磯崎愛花うさぎ-委託-09more-500
uncle-collection.tumblr.com

・わたしのおじコレ参加作品 「海にて白光(ひか)る」の解説ページ↓

http://uncle-collection.tumblr.com/post/157472227877/泣草図譜文鳥編-作うさうらら花うさぎ委託-09more
uncle-collection.tumblr.com


それでは週末の浅草でのイベント「テキレボ」にエア参加するのを楽しみに、本日はこれで。お読みくださりありがとうございました!

テキレボの委託参加お知らせ & お買い物代行のご案内

さっきツイッター創作イベントの300字ssを書いてお知らせしたとおり、4月1日のテキレボ(テキストレボリューション)に委託を2点お願いすることになりました。以下ご案内です。


☆☆☆

まず、さきほどの記事の『泣草図譜文鳥編』。

ウェブカタログはこちら
plag.me

シリーズ3作目、装丁は前2作と同様の和紙を使った和綴じ手製本。
去年の春に『海柘榴』というコラボ作品の聖地巡礼的に福井の小浜へ旅をしたんですが、この時の花が綺麗で。「描きたいなあ、小浜の春」って思ってたんです。なので現地で実際にわたしが見てきた風景をしっかり取り込んだ作品になりました。旅で得た記憶をなんとか形に、という欲求が満たされて大変うれしいです。(まだ脱稿していませんがw)


もう一冊は磯崎愛id:isozakiaiさんとコラボで出す『百花王』という蛇腹本です。

ウェブカタログはこちら

plag.me

花王とは牡丹の別名で、この本は蛇腹の二面両方から読むことができ片面が赤牡丹、片面が白牡丹のお話です。二人がそれぞれ「ぼたん」をテーマに競作しているので個性の違いがよくわかると思います。
装丁の蛇腹もリアルの紙本でしか味わえない楽しさがありますし、金の函に入っているのを出し入れするのもやはり紙本の醍醐味だと思います。

☆☆☆

この2冊、いずれも『海柘榴』の系譜ですが単独でも読める作品です。


さて、テキレボは東京で年二回開催される同人誌即売会ですが、委託だけでも参加ができることと、まったく参加をしなくてもどこに在住であっても会場で頒布される作品を「代行」というシステムで買えるのがよいところです。
わたしも代行で他作家さんの作品を購入し読み手としても同人を楽しんでいます。

テキスト系同人にご興味をお持ちで、地方在住とかイベント参加がかなわない環境にある方は検討されるといいのではないかと思います。
代行(お買い物代行システム)のご案内ページを貼っておきます。申込の期限が12日までなのでお早めにお済ませください。


テキレボ代行の利用案内→  お買い物代行サービス | Text-Revolutions
テキレボWebカタログ →  https://plag.me/c/textrevo05


また、当日4月1日は浅草でイベントがあります。委託本も見本が出ています。
無料配布も多いしブースの数があってそれなりに楽しめると思います。
入場無料ですのでお近くの方はぜひ覗いてみてください。

300字SS 『仮面(マスク)』 お題:飾る

上記のイベントに参加します。

☆--☆--☆--☆--☆


仮面(マスク)


城壁の急峻なところをわざと登りビニールを開けると
香りは一瞬で風に消された。
パンを頬張りながらなぞる石の隙間には小さな菫が咲く。
それは工芸品のように精巧で徹にカーニバルの 仮面( マスク )を思い出させた。

「お飾りだ」
「え」
「咲いたのは受粉せず閉鎖花という蕾が自家受粉でタネを作る」


事実を事実として言っただけの勝の言葉が
かすかな胸騒ぎを覚えさせるのはなぜだろう。
しかし次の瞬間、釣竿を持った伯父たちを目ざとく発見し
徹はそんなやりとりをすぐに忘れた。



思い出したのはホームだった。

ホームの地面から割り出て咲く菫と勝をのこし
振り返ることもできずに徹は列車に乗った。

閉鎖花のしたたりを背に風を受くちいさき盾の深きすみれよ


☆--☆--☆--☆--☆


テキレボが近いので委託する『泣草図譜文鳥編』のダイマです!
正直に言っちゃうと、別のことをしている余裕がないということでお許しください。
なのでこのイラストはお話のラストシーンを「飾る」ことになります。
ちょっと使いたい設定が小浜駅にありましてね、この見送りの勝くんがあるものに座ってるシーンなんです。なんだと思います?

どうぞ、それはテキレボの見本をめくって確かめてくださいね☆
あっ、お買い上げいただくほうがそりゃ嬉しいですよ!よろしくお願いいたします。

ではまた次回300字SSで。

イベント委託報告@静マル  ~旅日記『たびたび あかうま』のこと

こんばんは。なかなかブログを書く余裕がなくて今回のイベントはいきなり報告です><
というか今回ジャンルは詩歌ですが中身は旅日記(短歌が少々)で、あんまり詳細な記事を書くとネタばれになっちゃうので書きづらかったんです。なので下関旅行の話も委託頒布が終わってからにしようと。
で、今日からぼちぼち旅行のこぼれ話なども書き留めて行こうと思います。

まず委託した本はこれです。いつものように和紙&和綴じ手製本、下関ってイメージが「くじら、フグ、くじら、フグ」てかんじだったので装丁は白黒を基調に、あと赤間神宮の朱赤。
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今回の委託はこれ一種だけでした。とにかく自分が楽しんで作れる数を作る」ということで10冊作りまして(そりゃ小規模イベントで買い物代行システムもないんだから捌けるわけないけど送料変わらんしな、作ってしまえーー!とw)、予想は5冊捌けたら上々だなと思ってたんですけどそれ以上だったのでとてもありがたく喜んでいます。お買い上げくださった方々、運営ならびにボランティアのみなさんに感謝申し上げます。
冊子にもウェブの案内にも書きましたがこの冊子はとても個人的な想いを綴っただけのものでかなりニッチだと自負してるので、そんなものを読んでみようかと思ってくださったひとが居たのだなとご縁に感謝しております。ありがとうございました。


以下、旅行のこぼれ話など交えながら。

旅行は12月初旬、九州で結婚式に出席した後、門司港で一泊してから関門海峡を船で渡って下関入りしました。
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唐戸港の船着き場から水天門までは歩いても5分ほど。赤間神宮の門前から海が見たかったので向かいます。
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水天門の前には階段があって海中へと続いています。海から赤間まで続く参道という意味で、これがなかなか幻想的でしばらく波打ち際でぼんやりしてしまいました。そうしてるうちにライトアップがどんどん冴えていきます。とりあえず芳一像だけ見なくっちゃ!実は旅の発端はこれなんですよ。耳なし芳一

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で、静マル静岡文学マルシェ)に掲示してもらったポスターがこれです。A4サイズでデータ提出したらむこうで印刷してくださるというありがたいシステム!小さいので印刷によっては文字が読みづらいのではとざっくりしたものにしましたが当日写真を見ると綺麗に印刷されていたので、色も解像度もそう心配せずに作ってもよさそうですね。次回はもう少し華やか且つ情報量多めでいこうかと思います。

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そして、今回のイベントでも鳥散歩企画に参加しました。オマケの栞をセキレイのイラストで作りました。
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冊子は簡単な地図、赤間神宮の背後にある紅石山(=あかうま)の植物図譜、イラストなどビジュアル豊富な構成でテキスト部分の物足りなさを補ってみました。いかがだったでしょうか。
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わりとバラエティに富んだ構成だったので、どういうページが気に入ったか等かんたんな感想をお聞かせいただけると大変参考になりますし嬉しいです。
ではひとまずここまで。旅行の話など、また暇をみつけて続きを書ければと思います。よろしかったらお付き合いください。

300字SS 『揺れるいし』 お題:氷

https://twitter.com/Tw300ss/status/827849221751517185


上記のイベントに参加します。

☆--☆--☆--☆--☆

揺れるいし


氷の穴に釣り糸を垂れていた男は激しい揺れに襲われ、流されているのに気づきました。陸は遠のき空はしだいに曇って、しまいに雪になりました。男は凍えて眠りそうになるたび勇敢な戦いの歌で吹き飛ばし耐えておりました。すると目の前に、衣も纏わず首に玉虫色の首飾りを揺らした美しい女が現れたのです。思わず手を延ばせば、凍りかけていた男の体はにわかに燃え立ちました。そして男は誘われるまま女と過ごしたのです。でもその後、男は顔を曇らせました。恋人を思い出したのです。女が尋ねます。

「私を愛してる?」

北の海では勇敢な男を女神が誘い試す、といわれます。玉虫色の返事をしたらその心臓を石に変えられてしまうとか。

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久々の300字、勘が戻るのに時間がかかって絵がやっつけになってしまいましたがひとます投稿します。
適当な返事をしてばかりいるおとこにイラっとしている人間が書きましたw

たんたん短歌 短歌の目/1月

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今年最初の短歌の目、駆け込み参加します!
イベントについては下記リンク先をご覧ください。初心者歓迎、月一回の題詠イベントです。

短歌の目1月のお題です - はてな題詠「短歌の目」



1. 編
おでかけで座席に忘れた 編み籠( バスケット )憶えているのは失しものばかりで

2. かがみ
かがみこみ耳澄ませれば朝顔もむかしを語る関の晴天

3. もち
「もちろん」は「でも」とセットで使いがちもちろんさびしいでもしかたない

4. 立
「立ち往生」使えぬほどの深刻を想像しきれぬ 日本( ここ )にありて

5. 草
触れて摘む手を止めし母子草まるごと 和毛( にこげ )にくるまれてをり

テーマ詠み 初
告げられて穢れを見る 表情( かお )したあとで赤いご飯を炊く母、女


またまたテーマ詠みが一首ですが出せただけでもよしとしよう。

少しだけ解説を。
2の関は下関を指しています。年末の旅行で散歩した時の。
4は時事ネタです。


テーマ詠みは年初めにふさわしいはなやかなものとか明かるいものとか出そうよ――って
勿論自分でも突っ込んでますけど、でも仕方ないじゃないですかw

ではでは、また次回もよろしくお願いします。